腹膜炎

ふくまくえん

腹部の内側にある腹膜が炎症を起こし、七転八倒するほどの激しい腹痛に襲われる、非常に危険な病気。

概要

腹部の内側にある腹膜が炎症を起こしてしまう病気。

原因

主に以下のような消化器系や子宮の病気が重症化して、穴が開いたり壊死した際に細菌が腹膜に感染して起こることが多い。

• 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
• 虫垂炎（盲腸炎）
• アメーバ赤痢
• 細菌性大腸炎（赤痢菌、腸管出血性大腸菌O157、サルモネラ菌、カンピロバクター菌など）
• 潰瘍性大腸炎、クローン病
• 壊死型虚血性大腸炎
• 腸重積症
• 腸閉塞
• 重度の便秘
• 肝臓癌の破裂
• 重症急性膵炎
• 子宮外妊娠
• 腹部外傷

など

症状

七転八倒するほどの激しい腹痛が起こる。高熱や嘔吐もある。

すぐに治療しなければ敗血症から死に至るため、激痛があったら救急車を呼ぼう。

なお治療は原則入院・手術が必要である。