概要
病原性を持つアメーバの仲間・赤痢アメーバが引き起こす、経口感染症または性行為感染症。
かつては赤痢として細菌性赤痢と混同されていたが、志賀潔が赤痢菌を発見して以来、菌によるものは細菌性赤痢、アメーバによるものはアメーバ赤痢として区別するようになった。
感染経路
アメーバに汚染された水や食べ物を食べることによって口から感染する。また、感染者の肛門を舐めて感染する例もある。
感染力は赤痢菌ほど強くは無い。
症状
感染しても多くは症状が出ないが、腹痛や下痢などの症状があらわれる。「耐え難い激しい腹痛」や「血便を伴う激しい下痢」となることもある。
稀に肝臓に重い合併症を起こすことがある。
だが死に至る割合はそれほど高くはなく、1%にも満たない(死にはしなくても相当な苦しみではあるが)。
治療
微生物が原因なので、抗生物質(抗菌薬)による治療が基本。症状がひどい場合は入院して点滴を受ける。
感染症法では五類感染症になっている。そのため、症状が無ければ就業制限は無い。
(ちなみに細菌性赤痢は三類感染症なので就業制限がある。)