赤痢(せきり)は、下痢や腹痛を主症状とする大腸の感染症である。血液が混じった赤い下痢便が出ることから赤痢と名付けられた。
現在、赤痢と名の付く病気は以下の2つがある。
細菌性赤痢
赤痢菌による赤痢。単に赤痢と言った場合、普通はこの細菌性赤痢を指す。
かつては症状が重く死者も多かったが、高度経済成長に伴って衛生状態が改善されたため、現在の日本では発生は稀。
感染症法で3類感染症に指定されているため、感染者は飲食業への就業が制限される。
アメーバ赤痢
赤痢アメーバという寄生虫・アメーバによって起こる赤痢。細菌性赤痢と区別するためにアメーバ症やアメーバ性大腸炎と呼ばれることが多い。基本的に細菌性赤痢より軽症。
肛門を舐めて感染する例が多いため、性感染症の一種とする場合もある。