間を割ってスペシャルウィークやってきた!間を割ってスペシャルウィーク!
スペシャルウィークと、そしてセイウンスカイが、あっという間に…
並ばない!並ばない!あっという間にかわした!あっという間にかわした!
スペシャルウィーク!スペシャルウィーク!
外から、外から飛んでくる16番のボールドエンペラー!ボールドエンペラー!
セイウンスカイ!ダイワスペリアー!インコースからメジロランバート!
夢を掴んだ武豊!ついに夢を掴みました!武豊スペシャルウィーク!
※:メイン画像は本レースの優勝馬・スペシャルウィーク号を一部モデルにした公式版権擬人化キャラクター。
概要
1998年のクラシック三冠戦線。一冠目の皐月賞は横山典弘が駆るセイウンスカイがとったが、二冠目の東京優駿(日本ダービー)で負けられないのはセイウンスカイだけではなかった。スペシャルウィークを駆る武豊である。
というのも、武豊は既にダービーを除く旧八大競走の全レースを制していたのだが、ダービーだけは過去9回の挑戦で最高がダンスインザダークの2着(1996年)と不思議なまでに勝てなかったのである。
この結果を前に、いつしか「武豊は日本ダービーだけは勝てない」というジンクスが囁かれるようになってしまう。そんな中でも武豊はマスコミの取材に「いつか獲れると思うから焦っていない」などと冷静に答えていたが、本心では「自分の今まで積み重ねた勝利全てと引き換えにしてもいいと思うほど、ダービージョッキーの称号が欲しくて欲しくてたまらなかった」と思っていたという。
出馬表
馬番 | 馬 | 騎手 |
---|---|---|
1 | ビルドアップリバー | 加藤和宏 |
2 | キングヘイロー | 福永祐一 |
3 | タヤスアゲイン | 柴田善臣 |
4 | タイキブライドル | 岡部幸雄 |
5 | スペシャルウィーク | 武豊 |
6 | ミヤシロブルボン | 大塚栄三 |
7 | シャインポイント | 藤田伸二 |
8 | エリモソルジャー | 四位洋文 |
9 | メジロランバート | 吉田豊 |
10 | センターフレッシュ | 角田晃一 |
11 | ミツルリュウホウ | 南井克巳 |
12 | セイウンスカイ | 横山典弘 |
13 | エモシオン | 松永幹夫 |
14 | エスパシオ | 後藤浩輝 |
15 | ダイワスペリアー | 菊沢隆徳 |
16 | ボールドエンペラー | 河内洋 |
17 | ディヴァインライト | 橋本広喜 |
18 | クリールサイクロン | 蛯名正義 |
結果
そして迎えた6月7日、日本ダービー本番。
レースはこれがダービー初騎乗となる福永祐一が駆るキングヘイローが引っ掛かって逃げる形となる(福永曰く「頭が真っ白になり、スタートして仕掛けてしまった」とのこと)。セイウンスカイは2番手を追走した。頭が真っ白になっていた福永がキングヘイローを御しきれずオーバーペースになった結果、最後の直線でいっぱいになり失速。セイウンスカイがかわして先頭に立つも、今度は中団で待機していたスペシャルウィークが仕掛けてセイウンスカイに並ぶ間もなく抜き去り、2着馬に5馬身差をつけて快勝。
武豊は10度目のダービー挑戦でついにダービージョッキーの栄冠を手にすることとなり、またこれを以て史上2人目となる旧八大競走完全制覇を成し遂げた。キングヘイローは14着大敗、セイウンスカイは4着に敗れ、2・3着は2桁人気の大穴が突っ込む紐荒れ決着となった。
着順
着順 | 馬番 | 馬 |
---|---|---|
1 | 5 | スペシャルウィーク |
2 | 16 | ボールドエンペラー |
3 | 15 | ダイワスペリアー |
4 | 12 | セイウンスカイ |
5 | 11 | ミツルリュウホウ |
その後
- 勝った武豊は翌年もアドマイヤベガで勝利し史上初のダービー連覇を成し遂げ、現在までにダービー6勝を挙げている。
- 2着に入った河内洋は2年後、武豊と伝説の叩き合いを演じる事になる。
- 福永はこの失敗を糧に飛躍、19年にワグネリアンでようやくダービー初勝利。23年の引退までにダービー3勝を挙げた。
ウマ娘では
ウマ娘においてスペシャルウィークはメイン格ということもあり、アニメ1期での日本ダービーが史実をベースにして組まれている。
ゲームの方のチームシリウスのメインストーリーでも、最終章前編で同じレースの模様が再現されている。
また、スペシャルウィークの育成で日本ダービーを勝つと特殊な実況が流れる。
夢を掴んだスペシャルウィーク!
ついにダービーウマ娘の夢を掴み取りました!