「いつか必ず認めさせるわ! 私こそ『一流』だと!」
プロフィール
キャッチコピー | 高飛車お嬢様。そのプライドは空より高く! |
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誕生日 | 4月28日 |
身長 | 159cm |
体重 | 完璧 |
スリーサイズ | B85・W60・H85 |
靴のサイズ | 左右ともに23.0cm |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | デザインやファッション関係 |
苦手なこと | 人ごみや暑さ等キングに相応しくないこと |
耳のこと | 一流にふさわしい話題以外耳に入れたくない |
尻尾のこと | 尻尾の振り方も常に一流を意識している |
家族のこと | 母は家事が壊滅的にできず、使用人がいる |
マイルール | 落ち込む時こそ上を向くべし |
スマホ壁紙 | 秘密よ秘密!(取り巻きーズとのオフショ) |
出走前は… | もちろん!キングコール! |
得意科目 | 当然、全て一流に相応しい成績よ! |
密かな自慢 | 小学校で描いた鯉の滝登りの絵が表彰された |
よく買う物 | ファッション雑誌、海外ドラマのDVD |
ヒミツ | ①当たるまでくじを引き続け、お財布を空っぽにしたことがある / ②ドラマを見る時はつい独り言でツッコミを入れてしまう |
自己紹介 | おーっほっほ! 私の名前はキングヘイロー。一流のウマ娘として最高の結果を残すわ!…この私の才能を世界中に示すためにもね! |
CV | 佐伯伊織 |
『一流』であると万人に認められることを目指す、プライドの高いお嬢様。ウマ娘として、またデサイナーとして一流の母を持ち、いつか見返したいという愛憎混じりの反発心を抱いている。いつも取り巻きのウマ娘たちに囲まれ、キングコールを一身に浴びている。
(公式ポータルサイトより)
(リニューアル前)
とにかく負けず嫌いなお嬢様ウマ娘。嫉妬深くプライドも高い。勝つためならば何でもするという策略家でもある。
そのため周囲を力でねじ伏せることも…?
そんな彼女の本心を知るものは数少ない。
ソロ曲
幾度 敗けようとも 奪われないココロは
『 Exercise the Right 』
作詞:モリタコータ 作曲・編曲:新田目駿 (HANO) 、廣澤優也 (HANO)
概要
アニメ版(第1期)で初登場した後、公式ポータルサイトのキャラクター紹介に追加されるという特殊な経緯を辿った60人目のウマ娘。アニメでスペシャルウィークをメインに据えるに当たり、「史実をモチーフとするならキングヘイローが不可欠」という東宝(当時)いとうPの采配によるものだった。
「黄金世代」と呼ばれる強豪揃いの同期の中にあって、自分こそが主役と信じて譲らない不屈の権化。トレーナーをして「傍若無人」と言わしめ、自分のために尽くす権利を他者にあげるのが大好き。
一流を目指してトレーニングではどこまでも自分を追い込み、座学でも文句なしの優等生。ご機嫌だと高笑いを響き渡らせるなどコミカルな印象を受けるが、社交界の事情にも通じているらしく、名実ともにハイクラス育ちのお嬢様である。
とある所の調査によると、負けず嫌いが災いして、クジで当選するまで引き続けた結果、財布をすっからかんにしたことがあるらしい。何事も程々に。
チャンピオンズミーティングのインタビューでは、「買い物には通販を使わず、自分の目で一流を見極める」と答えている。
学園では取り巻きの後輩たち(アニメ1期で映り込んでいるネコ目&ボブヘア)を引き連れているが、お節介混じりに彼女たちの世話を焼いたことがきっかけで絶大な信頼を寄せられており、下心無しに好かれている(キングコールもノリノリで完璧にこなしている)。
キングも勉学の面で心配な後輩たちをこっそり覗き見していたり、相部屋であるハルウララの寝坊癖に呆れつつもめげずに起こしたりと、押しが強くも面倒見のよい人柄はそこかしこで描写される。
元・競走ウマ娘としても現役デザイナーとしても、その名を知らぬ者はいない母からの束縛にも近い過干渉に苛立ちを露わにしており、母の功績を前提として「ご令嬢」と呼ばれることに強い反骨心を見せる。
自分なりの戦略を持ってトゥインクル・シリーズに臨んでおり、「キングヘイロー」の才能と走りを示さんがため、アプリゲーム版での育成ストーリーではデビュー以降あらゆる距離のGⅠを目標レースとする茨の道を突き進むことになる。
容姿・デザイン
ウェーブのかかった鹿毛のセミロングヘアー。前髪は一房を残して大部分を左へ流した抜け感のあるスタイル。
両耳をシンプルな青色のカバーで覆っており、右耳の直下には緑色のリボンとサイドテールが揺れている。瞳の色は赤みを帯びたブラウン。
アプリゲーム版での呼称は「キング・オブ・エメラルド」。
キングヘイロー号の勝負服(浅川吉男氏。緑、青袖、白玉霰)と、代名詞でもある「緑のメンコ」にフォーカスを当てた勝負服。
オフショルダーにロールカラーのミニドレスで、青色は耳カバーに加えて腰のリボンやスカートの裏地として、白玉霰はスカートの装飾やグローブ・胸元のダブルボタンに落とし込まれている。スカートの前部を横切る2本のベルトの金具部分はK・Hのイニシャル。シャドーロールは首元のアクセサリーにアレンジされた。
オーバーニーソックスには2段フリルとリボン飾りがあしらわれ、前後のガーターでショートスパッツの裾に留められており、チャンキーヒールの白いストラップパンプスに銀色の蹄鉄を装着している。
応援団長への就任に伴って自らデザインを手がけた、白ランを基調とした衣装。モノトーンにゴールドを散りばめ、華やかさを感じさせる一着。白ランにデザインを合わせたショートパンツの上に、ギャザーを寄せたフリルドレスと見紛う豪奢な濃紺のスカートを重ねている。
薄桃色のタスキは背中側でリボンにアレンジされ、結び目にあたる部分にはエメラルドのブローチが輝く。左の上腕にも同じ色の腕章。イベントスチルではノースリーブのインナーも見て取れる。
濃紺の耳カバーに付け替え、後ろ髪は後頭部右側でポニーテールでまとめ上げており、白ハチマキはタスキとの兼ね合いで短めの蝶結び。
紺のソックスには王冠のワンポイントがあしらわれ、足元は黄金色の蹄鉄を装着した踵の高いローファー。
イベントストーリー第36弾『拝啓、波真珠の私より』に登場するキングの新たな勝負服。ビューティードリームカップを勝ち残った戦利品としてビューティー安心沢が新たにキング専用に設計した。何気にこれでキングは11人目の3着目勝負服を持つウマ娘になったことになる。
ユニット名からもある通り、いかにもキングらしくグリーンカラーが随所に確認できるウエディングドレスだが、妥協を許さないキングの拘りから何度かビューティーに細かい注文をしていたという。なお、デザイン上身体のラインがすぐに出てしまうためか、本人曰く、食事には気を付けねばならないとか。
- 私服(アプリゲーム版)
デコルテから上腕をレースで覆った、黒の膝上丈ワンピース。幼い頃にある人物から「緑がよく似合う」と評されたことを今でも覚えている彼女は、このシックなオーダーメイド品にも緑色を取り入れており、インパクトのあるデザインから某飲料を連想するプレイヤーも多い。
右手首には幅広のシルバーバングル。靴はリボンの付いた黒のパンプス。
マンガ版
うまむすめし
第28話に登場。朝練で話し込みをしていた所をカワカミと鉢合わせになり、共に練習することに(カワカミは偶然と言及していたが、本人は「私の所に来たんでしょう?」と真意を看破していた)。
カワカミへアドバイスをしていた辺りでお腹が減ってしまい、2人でジャンボ肉まんを食べていた。本人は買い食いや摂取カロリーの計算が狂うことを分かっていたが「躊躇う姿を見せて彼女(カワカミ)の好意を無下にするのは一流らしからぬ対応」と断じ、2人で美味しく肉まんを味わっていた。なお、キングが肉まんを食べたのは人生初らしく、味に関しては絶賛している。
アニメ版
TVアニメシリーズ
Season1
スペシャルウィーク、セイウンスカイ、エルコンドルパサー、グラスワンダーと同じC組で第1話から登場。
弥生賞では直線で2番手と絶好の位置ながら粘るセイウンスカイを交わしきれず逆に3番手のスペシャルウィークに差され3着。皐月賞では弥生賞と同じく直線2番手とだったもののセイウンスカイを捕らえきれず2着。
日本ダービーでは史実と同じく暴走気味に逃げてしまい直線まで持たず失速……菊花賞、宝塚記念、天皇賞(秋)では連対なしの厳しい戦いが続いている。
それでも天皇賞(秋)では凛とした表情でこう言い切った。
「 ライバルが強いほど、わたくしも強くなりますわ 」
- 成績一覧
話数 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 枠番/馬番 | 着順 | 1着ウマ娘(2着ウマ娘) |
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3話 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m | 3/3 | 3着 | スペシャルウィーク(セイウンスカイ) |
3話 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m | 6/12 | 2着 | セイウンスカイ |
5話 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m | 1/2 | 14着 | エルコンドルパサー/スペシャルウィーク |
6話 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m | ? | 5着 | セイウンスカイ(スペシャルウィーク) |
8話 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m | 7/9 | 8着 | グラスワンダー(スペシャルウィーク) |
10話 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m | 8/16 | 7着 | スペシャルウィーク(キンイロリョテイ) |
通算:6戦0勝(2着①3着①着外④)
※10話時点で5戦以上したウマ娘(スペシャルウィーク・サイレンススズカ・セイウンスカイ・エルコンドルパサー・キングヘイロー)で唯一勝ちがない。
とはいえ、他のモブウマ娘のように追い抜かれた時に「無理ー」と言わない(特訓のトライアスロン中ではあるが、スペシャルウィークも言っていた)など、不屈の闘志を持っていることは窺える。
Season2
第1話にてテイオーの登校の時に後ろを通り過ぎていた通行人A的な出番が一瞬あるのみ。
Season3
第10話にて、エルコンドルパサーと共にお化け屋敷に挑戦し、最初は強気な素振りを見せていたが、脅かし役のライスシャワー、ミホノブルボン、スーパークリークに立て続けに脅かされた結果涙目になっていた。
RTTTシリーズ
Road to the Top
第1話にて学園内の廊下で登場。第4話ではスカイとスペと揃ってスペのスマホで菊花賞を観戦していた。
新時代の扉
本作ではいわゆるゲスト出演程度の出番だが、黄金世代組の中では唯一出走場面が写る。有馬記念でテイエムオペラオーらと対決するも、既に"覇王"として覚醒を果たした彼女の前には力及ばず敗退を喫した。その後は制服姿で教室を飛び出すウララに注意する場面も見られた。
その他のアニメ
うまよん
第6話「お嬢様たちの優雅なランチ」にて初登場。
ゲーム版
『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』
本作でも勿論プレイアブルキャラクターとして参戦。今回は黄金世代メインの構成であるチームコスモスのメンバーとして活躍する。本作でも面倒見の良い性格はそのままであり、エルが風邪で一度ダウンした際にはピンチヒッターとして参戦しエルが担当していたスペのサポートを1日の練習で努力を重ねて務め上げるなど、一流としての矜持を見せつける。なお、大食い競技では流石によく見ているとはいえスペのあまりの食べるスピードに若干ドン引き気味の驚嘆も見せている。
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
「諦めないわ……絶対に!」
リリース初期より☆1の育成ウマ娘とR・SRのサポートカードとして登場。
生粋のエリートとして鳴り物入りでデビューしながら、頭角を現していく同世代のライバル達に次々に先を越され、何度も何度も辛酸を舐めさせられ続けてなお、決して諦めることなく必死に泥の中から這い上がって栄冠を目指すシナリオから、史実を知らなかったトレーナー(プレイヤー)達からは「育成前後でイメージが変わったウマ娘」筆頭に挙げられることも多い。
自身に尊敬の念を抱いているカワカミプリンセスには「私はあなたの憧れかもしれないけど、あなたは私の背を追う必要はないのよ」と言及しつつも「その諦めない姿勢は嫌いじゃない」と時に叱咤激励しながら彼女を支えている(奇しくも、"必ずしも自身と同じことをしなくてもよい"という指摘をストーリーにおいてキングの母が娘に伝えていたりする)。
良くも悪くも自身の実力との差からかスペやセイウンスカイには強いコンプレックスを抱いている節もあるが、日常生活では基本的に良好な間柄であり、総合的な友人関係自体はむしろゲーム中でもかなり手広い部類に当たる。
アグネスデジタルの育成ストーリーにおいても、ジャパンDD後すっかり熱が冷めて日和り気味だったデジタルに対して最初こそ冴えない反応を示すも、トレーニングやレースを経て一流としての矜持を示し「ウマ娘として走るとはどういうことなのか」を気づかせ、デジタルが一介のオタクから真の勇者に覚醒するきっかけをもたらしている。
また、まるで史実でのキングヘイロー陣営の苦悩と苦労と迷走を追体験させられるかのような育成難度の高さもあり、数あるウマ娘シナリオの中でも一際歯応えのあるゲームプレイとなるだろう。
また、ただでさえ難易度が高いのにさらに高難度の挑戦要素も用意されており、熟練プレイヤーのやりこみにも答えてくれるウマ娘である。誰が言ったか、最も泥だらけが似合うウマ娘。
後述するように若干発動しにくいとはいえ華やかな演出が多いウマ娘の固有スキルの中でも一線を画す泥臭さのある『pride of king』の演出は多くのプレイヤーに少なくないインパクトを残した(というか同世代の固有演出が釣りとか薙刀とかプロレスとかプリキュアの変身シーンなのでキングだけ真面目な演出になってるのは気にしてはいけない)。
ちなみに、適性の広さや自分を貫く姿勢などからかなりのウマ娘の育成ストーリーに登場しており、その全てで株を上げる為、「スタッフにキングヘイロー推しがいる」とまことしやかに囁かれている。
メインストーリー
「でも、次こそはキングが勝利してみせるわ。絶対に……自分の未熟さを払拭してみせるんだから」
本作では主に最終章前編からの登場。超良家の令嬢として、主人公であるスペの前に立ちはだかるライバルの1人。メインストーリー第2部においてはチームアスケラのメンバーとして在籍しており、同じく先代の名トレーナーの血を引くアスケラトレーナー(2部におけるプレイヤー)とは「2世コンビ」として注目されていた様子。
第1部では日本ダービーにおいて自身が1流たることを証明しようと無意識に不得意の逃げを選んでしまい、スペシャルウィークら他のウマ娘たちに差し込まれて敗退を喫した。
なお、第2部ではよりこの時のキングの心理描写が詳しく説明されており、一度きりのダービーにおける極度の緊張、そして逃げのセイウンスカイと差しのスペシャルウィークという2人の強豪が相手となる不安に押し潰されてしまった結果あの無意識の逃げに繋がってしまったことが明かされている。
その後も果敢にスペやスカイ、グラスとの熾烈なGⅠレースを繰り返すも何度も敗退を繰り返したキングだったが、遂に10度もの敗北を乗り越え高松宮記念にて一着。この時のレースや会見を見たラインクラフトとシーザリオはアスケラに強い憧れを抱き、新たに新入部員として参加するきっかけになったという。
第2部においてはクラフト達後輩のバックアップやアスケラのリーダー格として奔走しており、クラフトを初め後輩達からは強く尊敬されている。アスケラのトレーナーとは深い信頼関係を築いており、中編ではシーザリオのバックアップとしてアメリカンオークスのために2人でアメリカに行く場面も。
また、一度トレーナー側から別トレーナーへの担当変更を推奨されたものの断り契約続行、その末に高松宮記念制覇に繋がるという「本来は主戦が善臣騎手に移り変わった」ことを示唆しつつ史実とは異なるIf展開を超えてきた二人であると明らかとなった。
ウマ娘ストーリー
超良家の令嬢として育ったキングヘイローは、偉大な母親(名前は登場していないが、恐らくグッバイヘイロー)に認められるべく勝手にトレセン学園へと飛び込む。
とにかく「一流であることにこだわる」生き様を貫くためか、様々なトレーナーから「井の中の蛙」「じゃじゃウマ」と烙印を押されてしまい、苦難を強いられてしまう。そんな彼女をとあるトレーナーが見出すことから物語が始まる。
母親や周囲に認められるためではなく、自分だけの道を見つけていくストーリーが描かれる。
果たして彼女は、「一流」に成り上がれるのだろうか?そして、彼女が内に秘めた「覚悟」とは……?
育成ウマ娘
- ☆1[キング・オブ・エメラルド]キングヘイロー
リリース当初から実装された☆1育成ウマ娘。
詳細は該当項目にて。
固有スキルは「掛かりを起こさず残り200mまで到達」した時に、「上位5位以下かつ全体6割以上」(18人出走なら5~10番手以内)で速度が大幅に上昇するというもの。出遅れても良いとはいえ発動条件は厳しめだが、上述のように発動できれば強力なスキルであるため、賢さを上げてバッドステータスの発生確率を減らしたい。
本人は短距離向きでありながら、目標設定のせいで短距離型として特化させるのが難しいのが難点。クリアには最低限、中距離適性を上げておくことが必須だろう。
全勝クリアを決めるには、適性が低く目標傾向ともかけ離れた長距離レースの菊花賞が鬼門(ハルウララで有馬記念に勝つという無謀に比べればいくらか希望はあるが)。
育成ストーリーでは一流であることにこだわる彼女らしく目標レースは全てGI。
ホープフルステークスを走った後、史実同様クラシック三冠戦線に挑むことになる。適性のない長距離レースである菊花賞は「出走すること」が目標という「事実上の負けイベント」。それ以外は中距離のレースを走るのだが、ここから短距離G1で二冠のスプリント女王になる+中距離の天皇賞・秋を制するというタフな育成を求められる。
また、目標達成後のURAファイナルズで「育成中に出走した回数が最も多い距離のレース」を走ることを鑑みるなら、キングヘイローの本領である短距離レースで戦うためには、「育成目標以外で短距離レースに3回出走しておく必要がある」ということも押さえておく必要がある。
3回の出走自体は難しいことではない。ただしクラシック戦線、特に日本ダービーが非常にシビアなため、育成にばかりかまけていると(目標で短距離とマイルが2回に対し、中距離は4回も走らされる)、いつの間にやらファイナルズでは中距離を走らされることになっていたりする。とはいえ中距離適性もBなので、因子継承でAに上げておけばファイナルズ中距離走でも問題ないのだが。
得意の短距離路線も、逃げ切り勝ちをしてしまう方が楽な仕様の中で差しの脚質は不利になりやすく、前へ出ようにも周囲をモブにブロックされ沈むという事故が発生しやすい。
一流への道は険しいが、慣れてくるとむしろ差しの本領発揮となる中~長距離の方が勝ちやすいという、正にトレーナーの腕が試されるキャラクターとなっている。
目標を達成するなら、菊花賞以外のレースが根幹距離(400の倍数で割れる距離)であることから、「根幹距離」のスキルがあると有利だろう。
さらに、最終目標達成後の有馬記念に出走すると黄金世代揃い踏みでの最強決定戦が発生する。長距離適性がCのキングヘイローで、通常よりも強化された黄金世代たちを打ち破るには、因子継承・サポート強化・本人のレベル・ランクの強化、運など様々なものが必要になる。
勝敗に関わらずトレーナー間で「真のエンディング」と評されるほど、ストーリーとしての評価も高いので、ただの一流では満足せず、超一流のキングを目指すなら是非ともこれに勝利したい。
上述の理由から、短距離ウマ娘としての育成難度は☆1で入手できるとは思えないほどに高い(☆3の短距離型であるカレンチャン、タイキシャトルよりも難しいとされるほど)。
一方で固有スキルの性能は「速度が上がる」であり、☆1や☆2の固有スキルのほとんどが「わずかに」「少し」と付記される中では破格の性能と評していいだろう。
- ☆3[白く気高き激励の装]キングヘイロー
ストーリーイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」の開催と同時に実装された☆3育成ウマ娘。
詳しくは該当記事を参照。
- ☆3[Evergreen Identity]キングヘイロー
ストーリーイベント「拝啓、波真珠の私より」の開催と同時に実装された☆3育成ウマ娘。
詳しくは該当記事を参照。
固有二つ名
世代のキング
継承元2人のGⅠ勝利数が合計11勝以上でウマ娘から想いを継承し、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサーにそれぞれ3回以上勝利する。
- 対戦機会の多いスペやグラスはともかく、史実ではシニア期以降不調から育成目標レースへの出走自体が稀になってしまうスカイ、海外挑戦で旅立ってしまったエルを(史実の出走レースから推測で)探し出して対戦するのが大変という中々難儀な称号。
- もしくは、本来の負けイベントレースでまとめて撫で切るか、である。まさしく世代のキング。
- 一応、育成終了後のURAファイナルの3戦で対戦した際でも勝利数がカウントされるので、最後まで諦めない気持ちを大事にしよう。
特殊実況
「 キングヘイローがまとめて撫で切った!
恐ろしい末脚! ついにGⅠに手が届きました!」
発生条件:GⅠ未勝利のまま、高松宮記念で1着になる。
元ネタ:2000年開催の第30回高松宮記念。実況は植木圭一。
サポートカード
- SR[一流プランニング]キングヘイロー
リリース初期からサポートカードガチャにて入手可能なSRサポート。タイプはスピード。
育成ウマ娘の癖の強さに反して、SRの中では習得できるスキルやスピード系の練習効果が非常に優秀で使いやすく、サポートカードの揃わない無課金~微課金プレイヤーにはありがたい性能。
イベント「付き合う権利をあげる!」でキングコールの練習に付き合うと伸び悩みやすい根性を底上げできるが、育成ウマ娘のやる気がダウンしてしまうのでタイミングに注意したい。
- SSR[今宵、円舞曲にのせて]キングヘイロー
2021年6月29日にストーリーイベント「幻想世界ウマネスト」の開催と同時に追加されたSSRサポートカード。タイプはパワー。
短距離ウマ娘向きのスキルを多く持っており、短距離にパワーを補強したいときに使用するのがいいだろう。レアスキルは育成のキングヘイローと同様に「電撃の煌めき」だが、短距離ウマ娘だとなかなか相性がいいウマ娘がいないことが難点。
ちなみにこのサポカイラストはかなりの人気を誇っているようで、プレイヤーからはこの衣装のキングを育成で出してほしかったという声も多い。
- SSR[我が舞、巡りて]キングヘイロー
2023年10月30日よりストーリーイベント「秋さびて、想ひ綴る」の開催と共に実装されたSSRサポート。タイプは根性。
ぱかチューブっ!版
ゴルシ主催のぱかチューブっ!ゲーム企画に、テイオー・マヤノと共に参加。
今回挑戦するゲームは「GangBeasts」という対戦ゲーム。
マヤノが珍プレイを連発している横で、中の人のゲームプレイの匠さから、圧倒的強さを発揮。2対2で最下位だったマヤノと組んでも2人を寄せ付けない強さを見せる。
そしてとうとう3対1での対戦が組まれるが、前・中編同様に強さを発揮した。
「落ちろッ!!」
一方で、当初は粘り続けて勝利というキングらしい泥臭い試合も多かったが、後編では操作に慣れていったのかワンサイドゲームな場面も多くなっており、圧倒的強さで3人を叩き落とす光景がみられるように。
- 勝つためならば何でもするという策略家=相手を看板に激突させたり、相手をサメの餌にしようとする
- 周囲を力でねじ伏せる=相手に17回連続パンチ(ゴールドシップ曰く一流のパンチ。誰が言ったかキリングヘイローとも)
続編のゲーム実況第2部でも相変わらず続投。今回ではアスケラメンバーのクラフトとシーザリオ、そしてスイープトウショウと『GangBeasts』で対戦する。
相変わらずそのゲームの腕前は健在で基本的に他3人を終始圧倒するが、時折サメに襲われたり穴に落とされたりする場面も散見される。なお、クラフトに掴まれて落下しそうになった際に殴り付けて落とす一流のパンチも変わらず。
一方、特殊ギミックによる落下に翻弄されることに。サメの口に気が付いたら入っていたり、観覧車の高速逆回転に巻き込まれて一人運悪く転落死したり、落下物の直撃に巻き込まれて一緒に落下したりとハプニングも多かった。
そして、後編では一流のキングに対する3対1が組まれたが、最初こそタコ殴りによる敗北だったが、2戦・3戦目は2人同時にエレベーターから叩き落としたり、3人を1分で手早く処理するなど、キングの圧倒的強さを見せつける結果となった。あまりの速さに尺が余ってしまうぐらいに。
関連人物
スペシャルウィーク、エルコンドルパサー グラスワンダー、セイウンスカイ、ツルマルツヨシの5名の同期達。
育成ストーリーはもちろん、他の黄金世代のシナリオにも登場。
世話焼きな性格が影響してか株が上がっていく一因である。
寮の同室。世話焼きな性格から厳しくも時に優しく接している。
生徒副会長。
同じく優秀な母を持つため、アドバイスもするが、無理しがちなキングを心配もしているようだ。
競走馬『キングヘイロー』
その馬は、10度の敗北を超えて血統を証明した。
敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった。
緑のメンコ(系譜)、不屈の塊。その馬の名は・・・
2012年 JRA 高松宮記念 CMより
いまここにいる
どの道を選ぼうと
いつも誰かに追いつけず
別の誰かに抜き去られ
それでも落胆を抑え
焦りは隠しながら
ひたむきに進み続けた
そして、いまここにいる
熱望した場所で
遮るものもなく
憧れた景色を眺めている
《「名馬の肖像」2020年高松宮記念》
1995年生まれの牡馬(98世代)。父は凱旋門賞レコードホルダー(当時)にして80年代の欧州最強馬ダンシングブレーヴ、母は米G17勝の名牝グッバイヘイローという世界的良血馬で、同一世代による平地GⅠ完全制覇を達成した98世代の一頭である。
特にダンシングブレーヴはシャーラスタニ、トリプティク、ベーリング、アカテナンゴ、マリアフマタ、ダララ……といった、往年のファンなら眩暈がしそうな超豪華メンバーの揃った第65回凱旋門賞(1986年)を最終直線で大外12番手から全員ブチ抜いてレコード勝ちというちょっと何言ってるか理解んない超絶パフォーマンスを魅せ、今なお欧州競馬ファンの間で末脚の代名詞的な存在として語り継がれるレジェンドオブレジェンド。
(実はこのレース、日本ダービー馬でウマ娘にもなっているシリウスシンボリも走っている。結果は14着)
この結果を受けてインターナショナル・クラシフィケーションのレーティングにおいて史上初の141を獲得(2013年に138に訂正)。
これがどういう数字かと言うと、欧州競馬史上レーティング140を叩き出したのは14戦14勝・平均着差5馬身超えの21世紀の怪物フランケル、エプソムダービーを10馬身ちぎって勝利したシャーガー、凱旋門賞連覇を含む10戦9勝2着1回のアレッジド、そしてダンシングブレーヴのただ四頭のみ。(後にシャーガーは136、アレッジドは134に訂正)
そもそも彼の141という数字が例外事項だったそうで、フランケルの評価に困った関係者によってレーティングのありかたが見直されたというのが正確なようである。それでも相当な論争が起こったという。
ちなみに2024年現在、日本競走馬の史上最高値は後述する自身の孫でもあるイクイノックスの135であり、次点でエルコンドルパサーの134、ジャスタウェイの130と続く。
凱旋門賞で敗れたベーリングとシャーラスタニが134、トリプティクとアカテナンゴが130(いずれも当時)。
2013年のレーティング見直し以降、世界トップ競走馬のレーティングが130を超えたのは2015年のアメリカンファラオ、2016年・2017年のアロゲート(いずれも134)、2022年のフライトライン(140)、ならびに先述のイクイノックス。
ウマ娘ストーリー上におけるキングヘイローの母からの評価がやたら厳しいのは、この辺を踏まえてのことと思われる。
当時デビュー2年目の若手で、天才騎手・福永洋一の息子として期待された福永祐一を鞍上に迎えて1997年10月に華々しくデビューし、無敗のまま東京スポーツ杯3歳ステークス(現東京スポーツ杯2歳ステークス)を制し、鞍上の福永騎手に初の重賞勝利をプレゼントする。その翌月に行われたラジオたんぱ杯3歳ステークス(現ホープフルステークス)では2着に終わったものの、意気揚々とクラシック戦線に乗り込んだ。
しかし、気性の悪さも災いしてかクラシック戦線では皐月賞ではセイウンスカイを捉えきれずに2着、日本ダービーではハイペースで逃げを打つも直線で失速してスペシャルウィークの14着、菊花賞では折り合いを欠いてセイウンスカイの5着と無冠に終わり、若い騎手には荷が重いとして福永騎手も鞍上から下ろされてしまう。
代わってベテランの柴田善臣騎手に乗り替わった後、実にG1十一度目の挑戦となる5歳時の高松宮記念でついにGⅠ初勝利を達成。かつてエリートとして期待された馬は「度重なる敗北を乗り越えた不屈の馬」として記憶されることとなった。その陰には、僅差の2着馬ディヴァインライトの鞍上にかつての相棒・福永祐一がいたという苦いドラマもあった。
より詳しい戦績は当該記事を参照。
ちなみに関係者の話によると、暑い夏が嫌い、雨や砂埃が嫌い、馬群が嫌い、嫌なことがあるとすぐに勝負を投げてしまう等々、あまりよろしくない意味でボンボン気質の困ったちゃんだったそうである。1998年の神戸新聞杯の際に騎乗した岡部幸雄騎手には「調教済みとは思えないほど気性が幼い」と酷評されてしまった。
JRAのカッコいいCMから「下を向かない=決して諦めない」と思われる首を下げない走り方も、実は走りとしてはあんまりよろしくない。なお母のグッバイヘイローもこのフォームで走っており、遺伝によるものと思われる。
引退後は種牡馬入り。GI1勝ということもあって種付料は同期達と比べると遥かに安い100万円程度で募集される事となるものの、金額の割に良血統ということもあって意外な人気を集め、GI馬も複数輩出するなど一応の成功を収めた。
代表産駒としては、2006年の牝馬二冠(優駿牝馬(オークス)と秋華賞)を無敗で制したカワカミプリンセスや、2009年の高松宮記念を制したローレルゲレイロなどがいる。産駒の傾向としては冬に強く夏に弱い他、走る際の首が高いフォームも受け継いでいた。
- かつての相棒、19回目の悲願
ワグネリアン!福永祐一ゴールイン!!
遂にダービー制覇です!!
(ラジオNIKKEI 中野雷太アナウンサーの実況より)
時は流れ、アニメ『ウマ娘』第1期でキングヘイローが抜擢され、第65回日本ダービーが取り上げられた2018年、5月27日に開催された第85回日本ダービーで福永騎手がワグネリアンに騎乗して優勝。デビューから23年、初騎乗だったキングヘイローとのダービーから19回目の挑戦にして悲願のダービージョッキーの称号を手にした。
福永騎手を祝福する声とともに、あの日のレースが再び話題となり、キングヘイローの名がSNSのトレンドに一躍上がることになった。当然、ニコニコ動画で配信されたアニメ・ウマ娘第5話(本編及び関連動画)のコメントにも同様のコメントが流れるようになり、ダービー当日に放送された第10話は祝勝会場と化した。
訃報
そんな中、キングヘイローは2019年3月19日、老衰のため死去した。24歳没。
ウマ娘でキングヘイローを担当する佐伯伊織もツイートで哀悼の意を表している。
奇しくも自身唯一のGⅠ勝利レースである高松宮記念を5日後に控えての死であり、当日公開されたウマ娘公式GⅠイラストでもキングヘイローが登場している。
そして、その高松宮記念では、産駒であるダイメイプリンセス(ミルコ・デムーロ騎乗)も出走した中、福永祐一が騎乗するミスターメロディが優勝した。福永騎手はレース後にキングヘイローの事が頭をよぎった模様で、勝利騎手インタビューでも「キングヘイローが後押ししてくれた。」と語った。なお、このレースの着順は、
3 ミスターメロディ(福永祐一)
4 セイウンコウセイ(幸英明)
7 ショウナンアンセム(藤岡康太)
13 ダノンスマッシュ(北村友一)
5 ティーハーフ(国分優作)
となっていて『サ(3)ヨ(4)ナラ(7)キングヘイロー(13)号(5)』の語呂合わせとなった。(13は高松宮記念でのキングヘイローの番号であり、トランプの13はキングである)
- 王者の血統、世に憚る
先述の通り、引退後も種牡馬として一定の成功を収めていたのだが、キングヘイローの没後2年が経過した2021年、アプリ『ウマ娘』が大ブレイクする中、母父キングヘイロー産駒がここに来て重賞戦線で大爆発。
中でも父系の曽祖父グラスワンダー、母系にサクラバクシンオーを含むというウマ娘に触れた人間からすれば歓喜の血統であるピクシーナイトがGIスプリンターズステークスを鞍上福永祐一にして制し、さらには2022年から2023年にかけて国内外のGIを6連勝し2023年にはワールド・ベスト・レースホース・ランキング年間1位に輝き「世界最強」と謳われたイクイノックスなど、母父キングヘイロー産駒が重賞の勝鞍を多数上げ、ウマ娘から競馬の世界に触れた層を中心に大きな話題となった。
数値の上でも、重賞戦線における勝率はあのディープインパクトやキングカメハメハといった大種牡馬をも凌ぐ結果を叩き出しており、不屈のメンコはここにきて血統を証明する形となった。
一説では父父ディープインパクト系(と全兄弟のブラックタイド等)×母父キングヘイローという組み合わせが適度なインブリードを多数含むことがこの大躍進に繋がったといわれており、他にも父モーリス×母父キングヘイロー(先述のピクシーナイトがこのパターン)のように同様のインブリードを持つ組み合わせと共に新たなニックスとして認知されつつある。
余談
キャラクターのモチーフ
ウマ娘のキングヘイローは、モチーフ馬、初期の騎手の福永祐一、調教師の坂口正大のエピソードを混合したキャラクターとなっている。
- 有名で実績のある母親を持つ(馬&騎手、ただし騎手の場合は父・福永洋一)
- わがままな性格(馬)
- 友人や後輩に対しては非常に面倒見良い一面も持ち合わせる(騎手)
- 母親からレースの道に進むことを猛反対される(騎手)
- 一流になり切れないと評される(馬&騎手)
- インタビューでは常に「個人ではなく『天才を母に持つ令嬢』だから注目すべき存在」として取り沙汰されている(騎手、ただし元ネタだと「天才の父を持つ令息」だが)
- 諦めの悪さでGⅠ勝利を目指し続け達成する(調教師&騎手)
といった、ほぼモチーフとなった馬と人のエピソードの通りで、それが一つのキャラクターにまとめられた格好となっている。
このためか、ファンアートでは「ウマ娘のキングヘイロー」を福永の代役として描かれることも少なくない(下記のイラストはその一つ。キングヘイローが騎乗している馬は、福永が主戦を務めた無敗の三冠馬コントレイル。よく見るとキングの勝負服の色が、コントレイルの馬主であるノースヒルズの勝負服カラーに変わっている。)。
悪役令嬢?
如何にもお嬢様な口調や高笑い、取り巻きを引き連れている、そしてリニューアル前の説明文等から、当初は所謂悪役令嬢をコンセプトに作られていたと思われる。
現在では性格面の悪役令嬢感は薄れたが、イベント『幻想世界ウマネスト』では実際に悪役令嬢役として登場し、エルから「放っておいても勝手に破滅しそう」と言われてしまっている。
キングの取り巻き達
キングの取り巻きの外見はゲーム中では「ボブヘアのウマ娘」「ネコ目のウマ娘」と文章で書かれるだけで、ビジュアルとしては存在していない。
しかしSSRサポート[今宵、円舞曲にのせて]の一枚絵でキングの左右に浮かぶ使い魔の髪型がアニメ1期でキングと話していた2人のモブウマ娘と一致しており、彼女たちこそがキングの取り巻きであると思われる。おそらく左耳リボン白カチューシャのボブヘアが「ボブヘア」、右耳リボン縦ロールが「ネコ目」である。
名前ネタ
語感がキングゲイナーに似ているせいか、二次創作ではパロディでゲイナーダンスをさせられたり、キングゲイナーの格好をさせられたりしている。
キング繋がりかキングの称号にこだわる元キングと関連するようなネタも。
台詞ネタ
「〇〇する権利をあげるわ」とよく言うので、これを真っ先に思いついたトレーナーは多数だろう。
同室の彼女との継承相性
ハルウララとはアプリゲーム版において寮のルームメイトとなっているため、キングヘイローが親側になってハルウララに因子継承を行う際に相性補正が入る。キングヘイロー側はともかく、史実とゲームの都合上血統面での補正対象の実装がほぼ絶望的なハルウララにとっては極めて希少な有効相性持ちとなっている。
このため、有馬記念優勝などハルウララのやり込み育成に挑む際にはまず大前提として、育成方針に見合った優秀な因子を有したキングヘイローを厳選することがほぼ必須となり、上記の通り素の攻略難度が非常に高いこともあってハルウララトレーナーにとっての最初の壁として立ちはだかる存在となっている(もっとも、こんな所で躓くようならハルウララでの有馬記念優勝など夢のまた夢であるが…)。
もちろん過剰な高難度やり込みを抜きにしても、単純に層の薄いダートレース担当として強いハルウララを育成することは多くのトレーナーに共通した課題でもあるため、ハルウララ育成用の優秀因子を持ったキングヘイローはゲーム攻略の上でも重要な存在である。逆にキングヘイローがウララから継承する場合には特に補正は入らない模様。
ただし、☆3バージョンのハルウララであれば固有スキルが差しを得意とするキングヘイローと相性が良く、適性の上方修正によってマイル因子も盛りやすくなったため補強役としては大分使いやすくなったと言える。
さらに2023年2月23日のアップデートをもってハルウララ関連の基本因子相性が全面的に上方修正されたことで基本因子相性値が23となり、キング側にとってはマチカネタンホイザと並ぶ上から6位タイとなって大幅に改善された(ウララ側にとってはスマートファルコンと同値で1位タイ)。
また同アップデートで因子相性の重賞補正のシステムが根本から見直されたため、元々キングと比較的好相性かつダートと芝の両方の適性が高いタイキシャトルやオグリキャップにウララと同じダートGⅠレースを複数個勝たせ、併せて他に継承に絡むウマ娘とも可能な限りGⅠ(芝・ダート問わず)勝利実績を被せて補正を掛けつつ上手く組み合わせれば、最高判定の相性◎に到達することも従来に比べて大幅に容易となったため、キング育成のための因子継承元にウララを活用することもかなり現実的となった。
口調のイメージ
いかにもお嬢様言葉を使いそうなキャラではあるが、実の所あまりお嬢様言葉を使用することはない。
ではどんな言葉遣いが正しいのかと言われると「女性語(※)」をイメージすると非常にキングヘイローの口調に近しくなる。
(※)女性特有の言い回しのこと。「あら」などの感嘆詞や「~だわ」「~よ」などの終助詞を用いたもの。まれに男性であっても使っている人がオカマキャラを中心に存在する。
また、より精度の高い口調再現をしたいのならば別作品の男性キャラである大蛇丸をイメージするとよいという嫌な事実も…(どちらかというとこっちだが)
この手のネタ持ちにはよくあることだが、どちらの台詞かクイズも既に存在している
なお、更に余談であるが何の偶然か キングヘイローの産駒としてオロチマルという競走馬が実際に存在はしている
ネタの神様にも愛されているキングヘイロー
ここまで様々な世話焼きお嬢様だったり、泥の似合う王道ストーリーだったりという彼女の魅力についてよく理解できたと思うが、彼女はネタの神様にも愛されている。
2021年4月28日、サービス開始から2ヶ月後でまだまだウマ娘人気が右肩上がりを続けていたときに迎えたキングヘイローの誕生日。
そこで起きたのはまさかの15時間メンテナンスだった。
当初0時から12時までの長時間メンテナンスだったのだがそこに追加の3時間メンテナンスが行われ、ようやくログインできたトレーナーを出迎えたキングヘイローの誕生日限定ボイスがこちら。
「今日のキングの予定、ほぼフリーにしてあげたから、私の特別な日、一緒に祝えることを喜ぶのね!」
普通であればただの、若干勝ち気なところもある彼女の普通の台詞であろうが、絶対に祝ってもらえると思った自分の誕生日なのに午前中や昼過ぎになっても誰も来てくれないという悲壮感溢れる状況を想像してしまえる台詞になってしまった。
もしくはパーティーの準備が終わってなかっただけかもしれないという可能性も無くはないが……
ちなみに翌年は長時間メンテナンスもなく、ちゃんと祝ってもらえたようである。
さらに当日には自身が主役のイベント及び別衣装ガチャも開始された。
「一流」と「一番」の違い
頂点の獲得に腐心する性格においてダイワスカーレットとよく似ているとされるが、以下のような違いもある。
- 「1番」という順位にこだわるダイワスカーレットに対し、キングヘイローは「一流」を志向する描写がとても多い。レース結果における1着の「一流なら当然」、2着の「一流はこの順位では満足しない」といった発言にもあるように、彼女にとってレースの順位は直接的な目標ではなく、一流を維持するための手段として考えているようだ。
- ダイワスカーレットは自身の目標のためなら傍若無人な行動も厭わない描写が見られる(特にアニメ)が、キングヘイローは基本的にそういったことはなく、お嬢様らしい振る舞いを見せる。
- ダイワスカーレットは自身のトレーナーを大いに信頼し頼ってくる一方、キングヘイローは自身が上位の立場である姿勢を崩さず、トレーナーにも「一流」としての振る舞いを求める。
関連イラスト
関連項目
血縁繋がり
・カワカミプリンセス…史実産駒 少々特殊な理由でキングヘイローに憧れている
・サンダンスブレイズ/リガントーナ…モチーフ馬が父馬ダンシングブレーヴ(リファール産駒 スターブロッサム/プロジェクトL'Arcシナリオに登場)
・スイープトウショウ…母父ダンシングブレーヴ
※キングヘイローと同じ父父リファール
・レリックアース…モチーフ馬がレガシーワールド(アニメ2期登場)
坂口正大厩舎繋がり
・マヤノトップガン… 1997年秋引退。デビュー直前のキングヘイローと接点があったかもしれない。
・デュランダル…マイルチャンピオンシップ2連覇のほか、キングヘイロー同様短距離GⅠ(スプリンターズステークス)を制している。
その他
・ハルウララ… 寮で同室の手のかかる友人。リファール系繋がり。
・アグネスデジタル…デジタルがアスリートとして目覚める為の直接的な要因になった。史実では2000年のマイルCSで対戦しており、ゲームでも対決する。
・エアグルーヴ… 母の名を背負う境遇の近しい者として、時に性急なキングヘイローを諫める怜悧な先輩。
福永祐一…モチーフ馬の主戦騎手。先述通り3歳シーズン以降は主戦を外されるが、その後も99年のマイルCSとスプリンターズS、2000年の安田記念で鞍上を経験している。上述のピクシーナイトがスプリンターズSを制した際には「ようやくキングに恩返しができた」と語っている(外部リンク)。