データ
概要
生い立ち
父エピファネイアの詳細はリンク先記事へ。母オートクレールは競走馬時代に50戦のキャリアを持ち、主な勝ち鞍として1600万下の紅葉S。本馬は初仔にあたる。
母、本馬共に出生地・岡田スタッドの場長・岡田牧雄氏が所有。
競走馬時代
2-3歳
美浦の中野厩舎に入厩し、秋の東京でデビュー。なかなか勝ちきれない時期が続くが、3歳6月の函館で勝ち上がり。
その後休まれて、秋に復帰すると1勝クラスは年末の2戦目で突破。
4歳
年明けは海の中道特別で復帰し、2戦目の潮来特別で後に主戦となる菅原騎手と初タッグを組み3勝目。昇級戦の烏丸ステークスも突破してオープン入り。
ここで函館記念で重賞初挑戦。これまでの実績が加味されて2番人気に支持されるもローシャムパークの3着に敗れる。札幌日経オープンでオープン初勝利し、望んだ京都大賞典は2番人気に支持されるも跛行で競走中止。その後、休養しシーズンを終える。
5歳
日経新春杯で復帰。ここで初めて重賞で1番人気に支持されると、その人気に応え、重賞初勝利。その後、中野栄治氏の定年退職から、栗東の吉岡厩舎へ転厩。阪神大賞典3着から天皇賞・春でGⅠ初挑戦。直線で足を伸ばしテーオーロイヤルの2着に入る。
宝塚記念
その後、京都開催となった宝塚記念に参戦。同期のダービー馬ドウデュースと、中長距離から長距離で安定した成績を残しているジャスティンパレスが2強を形成する中、宝塚記念は雨で2強には不安視されていた重馬場となった。その重馬場で実績があった本馬が3番人気に支持。
レースは道中後方を進め、第4コーナー辺りで進出。2強が伸びあぐねる馬場の中、大外から一気に抜け、ソールオリエンスに2馬身差をつけ、GⅠ初制覇。
本馬はもちろん、主戦の菅原騎手、調教師の吉岡厩舎にとっても嬉しいGⅠ初制覇となった。また父エピファネイア産駒としても本レース初勝利で同年のヴィクトリアマイルを制したテンハッピーローズに続きエピファネイア産駒の古馬としてGⅠを勝利したことで父の種牡馬としての評価向上に一役買うことになると思われる。
この後、年内は京都大賞典→ジャパンカップ→有馬記念と国内路線を進む事が生産者の岡田氏によって言及されている。
京都大賞典では1番人気に支持されるも休養明け、レース当日は良馬場、更に59キロもの斤量が響いたのか、後方に位置取ったまま直線でも伸びず、11頭立て11着とまさかのシンガリ負けを喫した。
その様子から前年同様馬体の異常もしくは心房細動を心配するファンもいたが吉岡師によると怪我ではないとのこと。
菅原騎手は「最近はあまりハミを取らないにしても、進んでいかなくて…。追い切りから体がついてこない感じがあった。競馬に行くと変わってくれないかなと思っていたのですが…」とコメント。
その後予定通りジャパンカップへの出走が発表された。
いずれにせよここからの復調を願うばかりである。