概要
生年月日 | 2019年4月3日 |
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英字表記 | Dobune |
性別 | 牡 |
毛色 | 青毛 |
父 | ディープインパクト |
母 | プレミアステップス |
母の父 | フットステップスインザサンド |
競走成績 | 16戦6勝(2024年4月4日時点) |
管理調教師 | 武幸四郎 (栗東) |
馬主 | 藤田晋 |
生産者 | 社台ファーム |
ドーブネとは、日本の競走馬。馬主はサイバーエージェント社長の藤田晋。サイバーエージェントはCygamesの親会社であるため、ウマ娘化に期待が高まる一頭である。
馬名の由来
馬名は古代の舟を意味する「どぶね」からであり、断じて「泥舟」でも「ドブね」でもない。
…と、公にはそう言われているが、実の由来はロマネ・コンティと並ぶ超高級ワインの「ドメーヌ・ドーヴネ」から。「ドーヴネ」では商標に引っかかってしまうため、ヴをブに変えたものと思われる。
経歴
デビュー前
父は言わずと知れたディープインパクト、母はアイルランド産馬プレミアステップス。母の父フットステップスインザサンド。
社台ファームで生まれ、2歳になるまで同牧場で育成を受けた。
2021年 千葉サラブレッドセール
2021年、2歳になった「プレミアステップスの2019」は、船橋競馬場で行われた千葉サラブレッドセールに上場される。
このセールは、千葉県両総馬匹農業協同組合が主催し、社台ファームのバックアップを受けて開催されるもの。
育成が済んだ2歳馬が取引されるセリで、即戦力となる馬を手に入れることができるセールである。
このセリで、彼はサイバーエージェント社長の藤田晋に、セールの最高落札額を更新する4億7,010万円で落札された。
その後、JRA栗東トレーニングセンター・武幸四郎厩舎に預託され、デビューを見据えて調教を積むことになる。
2021年(メイクデビュー~2歳)
9月4日の札幌競馬場での新馬戦(芝1500m)でデビュー。武豊を鞍上に迎え、単勝オッズ2.7倍の1番人気。
レースではやや出遅れ後方からのスタートとなってしまうが、中盤から徐々に順位を上げてゆき、最後の直線で大外から一気の末脚を見せ、2馬身差をつけて見事に一着。
父ディープインパクトを思わせるレース運びで人気に見事に応えて勝利し、馬主の藤田氏もこれが初勝利となった。
続く2戦目は10月2日のききょうステークス(中京競馬場 芝1400m)。
武豊が凱旋門賞で渡仏していたため騎手が吉田隼人に代わったが、単勝1.7倍の圧倒的1番人気に推され、スタートから一度も先頭を譲らずデビュー2連勝を飾った。
ちなみにこのレースは7頭立てだったが、7頭全員着順と人気順が完全に一致するという珍しい結果となった。
10月21日、当初はデイリー杯2歳ステークス(GⅡ)を予定していたがデイリー杯を回避し、再び吉田隼人と共に朝日杯フューチュリティステークスへ向かった。
朝日杯フューチュリティステークス
いざ迎えた朝日杯フューチュリティステークス。ドーブネは単勝オッズ21.3倍の5番人気でレースに挑んだ。
スタート時には多少ゲート入りを嫌がるそぶりがあったものの、枠入り後は落ち着いてスタート。
前走と違って後方からのスタートとなり、だんだんと外に持ち出して仕掛けようとするも、他馬に前をふさがれ伸び悩み、7結果はドウデュースの7着と初黒星を喫する結果となった。
また、直線でヨレるような動きがあったので、気性の問題で鞍上がドーブネを制御しきれていないのではないかとも噂されている。
余談ではあるが、このレース前の各馬の紹介で、カンテレの石田一洋アナウンサーがドーブネを「リアル競馬で輝きを放つ5億円のウマ息子」と紹介したことで、一時期Twitterで「ウマ息子」がトレンド入りした。
3歳の初戦は新馬戦以来の武豊騎手とのコンビで皐月賞トライアル、スプリングステークス。スタートでやや出遅れて後方2番手で追走すると、最後追い上げて6着。前残りの決着となったが、上がりは最速タイの34.8を記録した。
皐月賞やNHKマイルカップに出走することも可能であったがどちらもパスし、1着馬に日本ダービーへの優先出走権の与えられるプリンシパルステークスへの出走を決めた。デビュー前より気性が課題であったが、徐々にコントロールが効き始め、初の2000mにも対応できるとの判断だった。
当日は武豊騎手を背に3.9倍の1番人気に推された。スムーズにゲートを出るとそのまま内を3番手で先行していたが、ディナースタ等が捲り上げてきたこともあり、3コーナー付近では7番手まで下がってしまった。直線は内を勢いよく抜け出したが、外セイウンハーデスと内ヴァモスロードに挟まれる形になってしまい伸びきれず4着となった。
なお、レース中に軽度の骨折をしてしまったことが判明し、その後は放牧に出された。
と、クラシック戦線には漏れ残念五億と評価され一部の競馬ファンからは名前を忘れ去られてしまう。
しかし、彼は夏を越えると徐々に覚醒し始めた。
6ヶ月ぶりの復帰初戦は2勝クラスの阪神1800m武田尾特別。好スタートを決めると、他に行く馬がいなかった為そのまま逃げる形となった。ききょうステークス以来実に1年ぶりの勝利を飾り、素質の高さを見せた。
そして、逆瀬川ステークスでは前走と同条件、阪神芝外回り1800mの3勝クラス。ハンデ戦であり、前走の走りを評価されてか、古馬と同じ55kgの斤量を課された。チャンピオンズカップの裏開催であった為、武豊騎手から吉田隼人騎手に乗り替わり、朝日杯FS以来のコンビ結成となった。レース当日は圧倒的一番人気に支持される。スムーズにゲートを出ると、そのまま内3番手を追走。最後直線は他馬を寄せ付けず力強く抜け出して圧勝。2連勝でのOP入りを決めた。
どうやら晩成型だったようで古馬戦線が本格化し始める4歳以降の活躍が楽しみである