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第167回天皇賞

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たいとるほるだーはさがってしまった

2023年(令和5年)4月30日に開催された春の天皇賞。リニューアル後発の京都開催GⅠは波乱に次ぐ波乱の状況となった。

出走馬

枠番馬番馬名性別騎手人気
11ジャスティンパレス牝4クリストフ・ルメール2
12ディープモンスター牡5浜中俊9
23タイトルホルダー牡5横山和生1
24メロディーレーン牝7幸英明14
35アイアンバローズ牡6坂井瑠星16
36アスクビクターモア牡4横山武史4
47ディープボンド牡6和田竜二5
48トーセンカンビーナ牡7岩田望来17
59ヒュミドールセ7武豊10
510サンレイポケット牡8ミルコ・デムーロ15
611ディアスティマ牡6北村友一11
612ブレークアップ牡5松山弘平7
713ボルドグフーシュ牡4川田将雅3
714マテンロウレオ牡4横山典弘8
815エンドロール牡4永野猛蔵12
816シルヴァーソニック牡7ダミアン・レーン10
817アフリカンゴールドセ8国分恭介13

開催までの動き

京都競馬場2020年11月1日を最後に2年半に渡る大改修に入り、2023年4月22日よりリニューアルオープンされた。

リニューアル後初の、そしてコントレイルがクラシック三冠を達成した第81回菊花賞以来となる淀でのGⅠ開催。

注目は前年春の優勝馬タイトルホルダー

前回は阪神競馬場での開催だったため、2場での春天制覇を期待され、単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に推された。1番人気を背負ったのは前年の凱旋門賞以来である。

前年の菊花賞馬アスクビクターモアは横山武史を、その菊花賞に加え有馬記念・阪神大賞典と2着の好走を続けるボルドグフーシュも前走に引き続き川田将雅を鞍上に2番・3番人気を背負って世代交代を狙う。

そして、2年連続で春天2着のディープボンド3度目の正直で今度こそ盾を狙う。

そのディープボンドを前哨戦の阪神大賞典(GⅡ)で下したジャスティンパレスは引き続きルメールで世代交代を図る。

その他、前年の天皇賞(春)をスタート直後落馬で失格となりカラ馬のまま2位入線したシルヴァーソニックも、2022年のステイヤーズステークス(GⅡ)、2023年のレッドシーターフハンデキャップ(サウジGⅢ)を制しダミアン・レーンを鞍上に去年のリベンジなるか、と注目されていた。

3年ぶりとなる京都レース場開催のため、タイトルホルダーを始めとした上位人気馬4頭など21世代以降のメンバーは初経験のコースで3200mという長距離を挑む事となる。ディープボンドを始めとした20世代以前のメンバーは3年という長いブランクがあるものの、このコース経験の差も影響するのでは、と票の分かれる要素となった。

レース展開

NHK

ラジオNIKKEI(JRA公式動画)

関西テレビ(実況:川島壮雄)

スタート直後からタイトルホルダーが飛ばして前に出るが、そこに外からアフリカンゴールドが一気に上がってハナを奪い取ってコーナーへ。

しかし向こう正面の直線が終わりに差し掛かったタイミングでアフリカンゴールドが失速してタイトルホルダーが先頭に移る。そのままアフリカンゴールドは向こう正面で完全にレースから脱落。

ところが第3コーナーで一斉にスパートを掛けようというタイミングでタイトルホルダーまで失速。内側を走っていた馬はタイトルホルダーの失速に巻き込まれる事となり立て直しが必要な展開に。

この隙に外目を走っていたディープボンドがスパートをかけて最終直線に先頭に出るが、その真後ろにピッタリ張り付いていたジャスティンパレスがボンドを抜き去りそのままゴール板を駆け抜けた。

ディープボンドも後方から猛スパートをかけるシルヴァーソニックを振り切って2着、3着には後方から8頭をまとめて撫で切ったシルヴァーソニックが入線した。

一方で失速したアフリカンゴールドとタイトルホルダーはそのまま競走中止、そして最下位のトーセンカンビーナも前のディープモンスターと大差をつけられている上に明らかな歩様の異常が見られた。

レース結果

着順枠番馬番馬名着差人気
1着11ジャスティンパレス3分16秒12
2着47ディープボンド2馬身1/25
3着816シルヴァーソニック1馬身6
4着612ブレークアップ1馬身1/47
5着714マテンロウレオクビ8
6着713ボルドグフーシュ2馬身3
7着815エンドロール3/412
8着510サンレイポケット1/215
9着611ディアスティマハナ11
10着59ヒュミドール3/410
11着36アスクビクターモア2馬身1/24
12着24メロディーレーンクビ14
13着35アイアンバローズ1馬身1/216
14着12ディープモンスター3馬身1/29
15着48トーセンカンビーナ大差17
中止23タイトルホルダー中止1
中止817アフリカンゴールド中止13

払い戻し

単勝1430円
複勝1160円
複勝7370円
複勝16400円
枠連1-43,610円
馬連1-74,000円
ワイド1-71,040円
ワイド1-161,000円
ワイド7-163,110円
馬単1→75,990円
3連複1-7-1613,570円
3連単1→7→1665,060円

レース後の動向

1番人気タイトルホルダーは右前肢に跛行を起こして2周目の下りで失速、アフリカンゴールドは心房細動を起こして2頭が競走中止になる波乱の結末となった。過去の事例は、メリーナイスが落馬し、サクラスターオーが故障した1987年第32回有馬記念がある。

また、最下位入線のトーセンカンビーナは入線直後に異変を感じた岩田望来騎手が下馬。直後に左前浅屈腱不全断裂を起こしていたことが判明。10着のヒュミドールも後に軽度の骨折が発覚している。

レース中に1番人気を含めた2頭が競走中止、完走したものも含めて4頭に故障が発生するという波乱の結果で幕を閉じた。

ディープボンドは3年連続で2着になったが、同一GⅠでは、ワンダーアキュート(2011年~2013年ジャパンカップダート)とクロコスミア(2017年~2019年エリザベス女王杯)に次ぐ3頭目で、鞍上の和田竜二は両馬に騎乗した経験がある。(ワンダーアキュートは2011年と2012年、クロコスミアは2017年のみ。)

その他

現地に解説を担当していた安藤勝己元騎手はレース前に「横山和生騎手が丹念に馬をほぐしているところが気になる」と指摘しており、実際レース直前の返し馬で横山氏がタイトルホルダーの足元を気にしている姿も見られた。とはいえこの時点では本調子ではなさそう、というレベルの指摘であり出走に踏み切った事が危険を冒して強行した、という話ではない。

跛行の原因としてyahooニュース等では「雨で重くなっていた上に慣れない京都の下り坂を、脚の不調が見られる中で力んで走ってしまったからでは」という仮説が挙がっている。

レース後、タイトルホルダー陣営からは検査の結果は右半身の筋肉痛であり骨などに異常はなく、春は全休する旨が発表されている。

アフリカンゴールドは早々に脱落したものの、タイトルホルダーから先頭を奪った際はウインズでは大歓声が挙がった。タイトルホルダーの序盤に一気に距離を離そうとするペースに対抗するのは無謀と言えるが、それでもあえて自分の走りで王者に挑戦しに行った姿はSNSでも話題となった。

ディープボンドはGⅠ未勝利馬としてJRA歴代総獲得賞金額1位となり、Twitterでは過去にその座についていたナイスネイチャの名前がトレンド入りした。(ちょうどバースデードネーション期間中であり直近でもSNS上で話題に挙がっていたのも一因だろう)

関連タグ

天皇賞(春)

【前回】

第165回天皇賞 優勝:タイトルホルダー

第166回天皇賞 優勝:イクイノックス

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