ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

データ

性別
生没年2020.4.24-(4歳)
血統父:ドゥラメンテ/母:モアザンセイクリッド(by More Than Ready)
毛色青鹿毛
オーナーキャロットファーム
調教師尾関知人(美浦)
生産者ノーザンファーム

概要

生い立ち

父親は2015年に皐月賞日本ダービーを制したドゥラメンテ。競走馬としては怪我で早期引退に追い込まれ、種牡馬になった後早逝してしまったが、遺された数少ない産駒から破竹の勢いでGI馬を輩出している

母のモアザンセイクリッドはニュージーランドオークス(G1)など重賞3勝を挙げ、繁殖牝馬として日本へ輸入された。ドゥレッツァはその4番仔である。なお、モアザンセイクリッドは彼が1歳の時にミックスセールで売りに出され、現在はオーストラリアに帰国している。

セリには出ず、キャロット所有で1口10万×400口、計4000万で募集された。

馬名の由来は、「激しさ、厳しさ」という意味の音楽用語と父ドゥラメンテからの連想。


競走馬時代

2歳(2022年)

尾関知人厩舎へ入厩。


9月3週に中山(芝2000m)で鞍上クリストフ・ルメールを背にデビューするが、3着に敗れる。この時の1着は条件戦で足踏みする状況となってしまうが、2着は翌年のプリンシパルステークスの勝ち馬となったパクスオトマニカだった。

2戦目として11月にルメール続投で東京芝2000mの未勝利戦に出走し、後の重賞馬のサトノグランツを下して勝ち上がる。その後、12月の2歳戦へ向かわず休養に入る。


3歳(2023年)

オープン入りを目指す日々

復帰戦は1月を予定していたが挫石で回避。結局レースに戻ったのは4月第1週の3歳1勝クラス戦の山吹賞。このレースではルメールから横山武史に乗り替わるが、6頭立ての少頭数もあり単勝1.7倍の圧倒的な1番人気。レースは末脚勝負となり、作戦通りに直線で1頭だけ33秒台のアガリを記録する伸びで突き抜け、1馬身の着差以上に余裕のある勝ち方で2連勝を飾る。レース後、陣営からダービートライアルへ向かうことも検討したいというコメントもあり、日本ダービー出走を期待する声も出た。

しかし、ダービー出走を目指す場合、収得賞金の兼ね合いから、優先出走権のあるレースで権利を獲得しないと難しいことに加え、それを選択した場合、ローテーションが厳しくなることから、秋戦線を見据え、夏競馬も含めたオープン入りを優先することとなった。


次のレースは、ダービー翌週の3歳以上2勝クラス戦のホンコンJCT(ホンコンジョッキークラブトロフィー)。鞍上はルメールに戻り、初の古馬相手ではあったが単勝1.3倍とオッズでは圧倒。レースは今回も直線の瞬発力勝負となる。直線入口の時点で前とかなり離されていたが、上がり3ハロン32秒7というとんでもない末脚で差を詰め、きっちり1馬身差し切って勝利。3連勝を飾る。


約2ヶ月の間隔を空け、今度は新潟に転戦し、8月の3歳以上3勝クラス戦の日本海ステークスに出走。ここには同じ3歳で京都新聞杯2着のダノントルネードもいたが、本馬が1番人気に支持される。なおこのレースは戸崎圭太が騎乗。

このレースは2枠4番の内枠もあって終始内々での競馬。4コーナーも最内で回り、直線入り口で馬群がばらけた隙を突いて馬場の真ん中に持ち出す。ここから伸びて先行集団からは抜け出したが逃げた2頭がまるで止まらず、脚色が同じになったかと思われたが残り100mでさらにギアが上がり前を急追。ギリギリの競馬にはなったが半馬身差し切って勝利。未勝利戦から4連勝でオープン入りを果たした。


次走については一旦未定となっていたが、10月5日、馬主から鞍上ルメールで菊花賞へ向かうことを発表。前哨戦なしで直行、しかも重賞初挑戦がクラシック最後の1冠を賭けたものとなる。


菊花賞~主役は最後にやってきた~

皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラ神戸新聞杯レコード勝ちのサトノグランツが三強の様相を呈する中、本馬は上がり馬ではトップとなる単勝7.3倍の4番人気に支持される。ここまでの戦歴からドゥレッツァなら好走でき、最後の直線での瞬発力勝負となれば勝算はあるかもしれないが、それ以外の展開では厳しい戦いになると思われていた。


あまりありがたくない大外17番から発走。スタートはまずまずだったが最初の3コーナーを待たずに外から一気に進出、ハナを奪っていくというこれまでにない戦法を取る。一か八かの逃げの勝負かと思われたが、2コーナーあたりでスッと3番手に下げて馬の後ろに入れた。垂れたのかと思いきや馬はまだまだ余裕であり、これでハナ争いが押し出し合いになったことで、1000m~2000mの通過タイムは64秒1と一気にスローダウンしていたのである。

ペースを牛耳って息も入り、2番手で直線に突入。逃げ馬を悠々と抜き去って、あとはここまで勝利を勝ち取ってきた上がりの末脚勝負。3番手から上がり最速を発揮されては後続も為す術がなく、2着タスティエーラに3馬身半差をつけてゴールイン(3着はソールオリエンス)。圧巻の5連勝かつ、1990年のメジロマックイーン以来33年ぶりとなる重賞初挑戦での菊花賞制覇を成し遂げた。

加えてソールオリエンス(キタサンブラック産駒)、タスティエーラ(サトノクラウン産駒)とは父親が同期のライバル同士であり、その産駒がクラシック三冠を分け合う形となった。


菊花賞の数日後、香港国際競走の予備登録馬の名が発表され、そのうち香港ヴァーズに選出された。しかし、馬体を休めることを優先し、選出を辞退し年内は休養することを表明。同時に有馬記念へ向かわないことも確定。3歳シーズンは出走したレースを全勝という成績で終えることとなった。


4歳(2024年)

初戦に関してだが、日本馬が毎年参戦しているドバイワールドカップデーのレースの予備登録を行っていないことから、ドバイへ向かわない見込みという情報以外は未定であったが、2月に入ると馬主から3月の金鯱賞で始動して4月の天皇賞(春)を目標とする予定が発表された。


迎えた金鯱賞では単勝1.9倍の1番人気に支持され、レース本番では道中は中団で脚をため、直線は外に出して追い上げたものの、プログノーシスの瞬発力に屈し5馬身もの差をつけられ2着に。これにより連勝記録は5でストップ、新馬戦以来の黒星となった(それでも複勝率100%は維持している)。敗因についてルメールは「3000mと2000mではリズムが違いました」としながら「道中はずっといい感じで手応えは良かったし、最後は伸びました。今回は休み明けでしたし、次は頑張ってくれると思う」と前を向いた。尾関調教師も「長く脚を使いたい馬で勝ち馬とは距離適性、コース適性の差でしょうね。この馬の良さは見せてくれたし、次につながる競馬はできました」と前哨戦としては合格点を与え、「馬の回復が良ければ天皇賞・春へ向かいたい」と次走での巻き返しに意欲を見せた。同世代のレベルが疑問視される中、ここからの躍進に期待したい。


関連記事

競走馬 23世代

関連記事

親記事

23世代 にじゅうさんせだい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 58213

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました