ブロッケン現象
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ぶろっけんげんしょう
ドイツのブロッケン山でよくみられる事で有名な自然現象の一種。
日本では御来迎、あるいは単に御光などとして、その他ではブロッケンの妖怪、ブロッケンの怪物などの別名で有名な山頂でみられる光学的大気現象の一種。
高山で霧が立ち込めている日の出や日の入り時に太陽を背にして立つと、自分の影が霧に巨大投影され、その影の頭の部分に雲粒や霧粒によって光が乱反射されて出来た虹の輪(ブロッケンの虹と呼ばれる)が現れる現象が起こるが、この2つの現象を纏めてそのように呼ぶ。
その名はドイツのブロッケン山でよく見られた現象だった事が由来であり、虹ができる仕組みは光環と同じく水滴が起こすミー散乱の後方散乱によっておこる現象である。
なお影は虹に比べると見かけの大きさは1/10程度と小さく、光の輪は何重にも重なって見える場合もあり、また霧が見える人物の間近にある時は奥行きと巨大さを感じる場合があるほか、見る人の影が十分に小さければ、中心点にも輝点を見る事ができるという。
日本ではこの現象で出現する影は阿弥陀如来と捉えられ大変縁起の良いものとして考えられているが、逆にドイツなどではブロッケン山の言い伝えから山に集まって来る魔女たちが登山者たちを驚かす為に怪物の幻を見せているのだと考えた事から、これを見た者は翌日に死が訪れるなどといった不吉なものとして捉えていたという。
ちなみにただの気象現象なのだが、上述した外国由来の理由からしばしば怪人などのモチーフとして用いられている。
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