概要
28年ぶりの牡牝同時クラシック2冠馬誕生の世代。牡馬クラシックはネオユニヴァース・サクラプレジデント・ザッツザプレンティ・ゼンノロブロイ・リンカーンの5強、牝馬クラシックはスティルインラブとアドマイヤグルーヴの2強だった。
クラシックの頃から存在感を示していたゼンノロブロイが古馬になってテイエムオペラオー以来となる2頭目の秋古馬三冠を達成。スティルインラブはティアラ路線が秋華賞になってから初となる史上2頭目の牝馬三冠を達成。アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯でそのスティルインラブを下して母子3代連続G1制覇を達成し、翌年も連覇した。また、天覧競馬となった2005年の天皇賞(秋)勝ち馬ヘヴンリーロマンス、史上初のダートGI7勝したブルーコンコルドなどもいた。
名脇役として函館記念3連覇のエリモハリアー・スプリントの強豪牝馬シーイズトウショウ・ダートの強豪牝馬メイショウバトラーなどもいた。
レベル自体は低くなかったが層が薄かった世代、サクラプレジデント・リンカ-ン・オースミハルカなどがGⅠを勝っていたら、もう少し上がっていたと思われる。
アパパネの母ソルティビッドもこの世代。
デムーロ騎手日本GI初制覇のパートナーであったネオユニーヴァース、幸騎手GI初制覇のパートナーであったスティルインラブ、などGI初制覇のパートナーもいた。
種牡馬としてもネオユニヴァースはアンライバルド・ロジユニヴァース・ヴィクトワールピサ・ネオリアリズムなど輩出し、ゼンノロブロイはサンテミリオン・ペルーサなど輩出し、サクラプレジデントがサクラゴスペル・サクラプレジールなど輩出した。他にオレハマッテルゼなどが種牡馬入りしている。
障害競走では9歳で中山グランドジャンプを制したスプリングゲントがいる。これは日本調教馬のGⅠ制覇としては当時の単独最高齢記録であった。
変わり種として、地方競馬のホッカイドウ競馬で18歳まで現役を続けたクラベストダンサーがいる。
2022年9月27日にヒカルアヤノヒメに抜かれるまで、国内最高齢出走記録の持ち主であった。
また、ばんえい競馬ではコトブキブライアンが488戦という国内最多出走記録を打ち立てている。
海外馬は凱旋門賞などヨーロッパで活躍した芦毛馬ダラカニ、ジャパンカップでバゴやハーツクライらを一蹴したアルカセット、マイル~中距離で活躍し00年代初頭のアメリカ最強馬と名高いゴーストザッパー、日米で種牡馬として活躍したエンパイアメーカーなどが主な活躍馬。
勝利したG1
2-3歳
全日本2歳優駿 | ユートピア |
---|---|
朝日杯FS | エイシンチャンプ |
阪神JF | ピースオブワールド |
皐月賞 | ネオユニヴァース |
日本ダービー | ネオユニヴァース |
菊花賞 | ザッツザプレンティ |
桜花賞 | スティルインラブ |
オークス | スティルインラブ |
秋華賞 | スティルインラブ |
NHKマイル | ウインクリューガー |
ジャパンダートダービー | ビッグウルフ |
ダービーグランプリ | ユートピア |
古馬
芝短距離 |
|
---|---|
芝マイル | |
芝中距離 |
|
芝長距離 |
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牝馬限定 |
|
グランプリ |
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ダート | |
障害 |
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海外 |
代表馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
ゼンノロブロイ | 牡 | 天皇賞(秋)/ジャパンC/有馬記念 |
ネオユニヴァース | 牡 | 皐月賞/日本ダービー |
ザッツザプレンティ | 牡 | 菊花賞 |
リンカーン | 牡 | 阪神大賞典/日経賞 |
サクラプレジデント | 牡 | 中山記念/札幌記念 |
スティルインラブ | 牝 | 牝馬三冠 |
アドマイヤグルーヴ | 牝 | エリザベス女王杯 |
ヘヴンリーロマンス | 牝 | 天皇賞(秋) |
オレハマッテルゼ | 牡 | 高松宮記念 |
ピースオブワールド | 牝 | 阪神JF |
エイシンチャンプ | 牡 | 朝日杯FS |
エリモハリアー | 牡→騙 | 函館記念3連覇/別名・函館の名優 |
オースミハルカ | 牝 | クイーンS連覇 |
ヴィータローザ | 牡 | セントライト記念/中山金杯 |
ソルティビッド | 牝 | 菜の花賞 |
スプリングゲント | 牡 | 中山グランドジャンプ/東京ハイジャンプ/京都ハイジャンプ/京都ジャンプステークス |
ユートピア(UAE) | 牡 | 全日本2歳優駿/ダービーグランプリ/マイルチャンピオンシップ南部杯連覇/ゴドルフィンマイル |
ブルーコンコルド | 牡 | 東京大賞典/南部杯/かしわ記念/JBCスプリント |
ビッグウルフ(兵庫) | 牡 | ジャパンダートダービー/兵庫チャンピオンシップ |
シーイズトウショウ | 牝 | CBC賞/サマースプリントシリーズ初代チャンピオン |
メイショウバトラー | 牝 | マリーンC連覇/小倉大賞典 |
レマーズガール | 牝 | TCK女王盃連覇 |
マーブルチーフ | 牡 | 京都新聞杯 |
チャクラ | 牡 | ステイヤーズS/目黒記念 |
アイポッパー | 牡 | ステイヤーズS/阪神大賞典 |
海外馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース | 備考 |
---|---|---|---|
デーモンウォーロック | 牡 | バドワイザーエメラルドH | 世界最後のボワルセル系現役種牡馬 |
アルカセット | 牡 | ジャパンC | |
ダラカニ | 牡 | 凱旋門賞など多数 | |
エンパイアメーカー | 牡 | ベルモントS | |
ゴーストザッパー | 牡 | BCクラシックなど多数 | |
ポッセ | 牡 | ラファイエットS | シェリフズスターの父「ポッセ」とは同名の別馬 |
ロージズインメイ | 牡 | ドバイワールドC | |
プライド | 牝 | サンクルー大賞/香港C | 凱旋門賞ではディープインパクトを交わし2着、香港Cはアドマイヤムーンをハナ差退け勝利 |
ファニーサイド、ケンターキーダービー・プリークネスステークス
アラムシャル、アイルランドダービー・キングジョージ&クイーンエリザベスステークス。
種牡馬成績
種牡馬 | 産駒 | 母父 | 父父・ひ孫以上 |
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ゼンノロブロイ | |||
ネオユニヴァース | |||
オレハマッテルゼ | |||
ダラカニ | |||
エンパイアメーカー | |||
ゴーストザッパー |
ウマ娘プリティーダービーにて
以下の競走馬がウマ娘として登場している。03世代(ウマ娘)も参照。
ロブロイは藤沢和雄厩舎の先輩にあたるシンボリクリスエスの登場で絡みが増えている。
ネオユニヴァースはウマ娘においてはじめて社台系オーナーからの登場となった。