概要
2010年生まれ、2013年に3歳の世代。
前の世代がゴールドシップ・ジェンティルドンナの2強を中心にかなり活気があった反動か、この世代は比較的地味。
とはいえ、長距離で活躍したエピファネイアや、オルフェーヴルと共に凱旋門賞に挑み4着となったダービー馬キズナがこの世代におり、他に最低人気から上の世代のホッコータルマエを破りG1ホースになりその後も長く活躍したダートの猛者コパノリッキー、ゴールドシップに天皇賞・春でクビ差2着まで詰め寄り、メルボルンカップにも挑戦したステイヤーフェイムゲーム、古馬になって頭角を表し、2015年宝塚記念においてゴールドシップの三連覇を(ゴルシ共々)阻むと秋の天皇賞も勝利したラブリーデイ、7歳まで走り、6歳時には下の世代のマイル王モーリスの安田記念連覇を阻止した2歳王者ロゴタイプ、2021年まで息の長い現役生活を続けたサウンドトゥルー、柴田大知に悲願の平地G1勝利を授けたマイネルホウオウなどが名を連ねる。
牝馬では、オークス・秋華賞の二冠牝馬メイショウマンボが代表格。
障害競走では史上初めて同一年度の中山グランドジャンプと中山大障害を制覇し、「10年に1度の障害馬」と称されたアップトゥデイトが筆頭。一つ下にオジュウチョウサンがいるため目立たないが、中山大障害を制したニホンピロバロンや牝馬にして重賞を制したティリアンパープルをはじめ多くの重賞馬や、騎手たちから「先生」「理想の障害馬」とまで称されたルペールノエルを出した、まれに見る層の厚さを誇る世代であった。
地方ではばんえい競馬のオレノココロがばんえい重賞歴代最多勝利記録を打ち立てている。
海外では、欧州は凱旋門賞を連覇した牝馬トレヴがこの世代の代表格で、牡馬はオリンピックグローリーが英仏で活躍。米国はパレスマリスなどが出ている。
種牡馬
この世代はエピファネイアやキズナ、コパノリッキー、ラブリーデイ、ロゴタイプが種牡馬入り。
エピファネイアは初年度産駒で牝馬三冠デアリングタクト、2世代目で皐月賞馬エフフォーリアを出した。
キズナは現時点でG1馬はアカイイトのみだが、G1級の実力を持つ重賞勝ち馬が何頭も走っており、下の世代も含めて今後が期待される。
海外種牡馬ではドーンアプローチからポエティックフレアが出て後継種牡馬として日本に輸入された他、ルーラーオブザワールドやオリンピックグローリーも日本にゆかりのある産駒を出した。
エピファネイア | |
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キズナ | |
ドーンアプローチ | |
ルーラーオブザワールド | |
オリンピックグローリー |
勝利したG1
2-3歳
朝日杯FS | ロゴタイプ |
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阪神JF | ローブティサージュ |
皐月賞 | ロゴタイプ |
ダービー | キズナ |
菊花賞 | エピファネイア |
桜花賞 | アユサン |
オークス | メイショウマンボ |
秋華賞 | メイショウマンボ |
NHKマイルC | マイネルホウオウ |
古馬
芝短距離 | |
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芝マイル |
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芝中距離 |
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芝長距離 | |
牝馬限定 |
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グランプリ |
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中央ダート |
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障害 |
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地方 |
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海外 |
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代表的な馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
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コパノリッキー | 牡 | フェブラリーS/東京大賞典/かしわ記念/JBCクラシック/帝王賞/MCS南部杯 |
ラブリーデイ | 牡 | 宝塚記念/天皇賞(秋) |
エピファネイア | 牡 | 菊花賞/ジャパンC |
ロゴタイプ | 牡 | 朝日杯フューチュリティステークス/皐月賞/安田記念 |
キズナ | 牡 | 日本ダービー |
サウンドトゥルー | セ | チャンピオンズカップ/JBCクラシック/東京大賞典 |
メイショウマンボ | 牝 | オークス/秋華賞/エリザベス女王杯 |
アップトゥデイト | 牡 | 中山グランドジャンプ/中山大障害 |
ラキシス | 牝 | エリザベス女王杯 |
マイネルホウオウ | 牡 | NHKマイルC |
クリソライト | 牡 | ジャパンダートダービー/コリアカップ(KOR) |
サマリーズ | 牝 | 全日本2歳優駿 |
オレノココロ(帯広) | 牡 | ばんえい記念/帯広記念/ばんえいダービー/天馬賞 |
海外
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
ドーンアプローチ | 牡 | |
ルーラーオブザワールド | 牡 | 英ダービー |
オリンピックグローリー | 牡 | クイーンエリザベスSなど |
トレヴ | 牝 | 凱旋門賞 |
パレスマリス | 牡 | ベルモントS |
ウマ娘プリティーダービーにて
以下の競走馬がウマ娘として登場している。