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13世代

じゅうさんせだい

2010年生まれの競走馬を総称する際に使用される用語。2013年にクラシック路線を走ったことからこう呼ばれる。
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概要編集

2010年に生まれ、2013年にクラシック・シーズンを迎えた世代。牡馬を中心に前後の世代に負けず劣らず多数の活躍馬を輩出した世代である。


国内芝牡馬編集

皐月賞を制したのは2歳王者のロゴタイプであった。重賞3連勝でクラシックを制覇した彼だが、その後長い低迷に苦しみ4歳と5歳を未勝利のまま終えた。6歳シーズンに入っても勝ちきれないレースが続いたが、安田記念で8番人気を覆し3年ぶりの復活勝利を挙げた。のみならず、これは当時GⅠ4連勝を含む7連勝でマイルの王者として君臨していたモーリスを破る大金星でもあった。『勇往邁進。 終わらない夢』というヒーロー列伝のフレーズにに象徴される馬生は、まさに不屈と呼ぶに相応しいものであろう。


ダービー馬キズナは当時極度の不振に陥っていたレジェンド武豊へ復活を印象付ける勝利を届けたことに加え、その後挑戦した凱旋門賞でも4着と健闘した。その後は度々故障や不調に泣かされたが、高い人気を誇った馬であった。


そして、春二冠では惜しい2着に泣いたエピファネイアだが、秋に入ると神戸新聞杯を制した勢いそのままに菊花賞で戴冠。翌年は不安定なレースが続くものの、フランスの名手スミヨンを迎えたジャパンカップでは2着のジャスタウェイに4馬身差をつけて勝利した。このレースには他にも三連覇を狙ったジェンティルドンナや14年秋天馬スピルバーグ、凱旋門賞で日本馬最先着だった桜花賞馬ハープスター等実力馬が多数参戦しており、ハイレベルなメンバー相手に見せたパフォーマンスが評価されて同年のワールドベストレースホースランキングではL区分(2101~2700m)レーティング129を獲得した。これは2022年12月現在国内2400mG1で記録されたレーティングとしては歴代トップであり、日本馬全体でも国内歴代5位タイにランクインしている。


キズナ、エピファネイアが故障により相次いで戦線離脱した5歳春から、代わって台頭したのがラブリーデイである。中山金杯をレコード勝ちし自身初の重賞タイトルを手に入れると、年間10戦という90年代の馬でも珍しい過酷なローテに挑みながら宝塚記念・天皇賞秋を含む同一年重賞6勝を挙げる大活躍で最優秀4歳以上牡馬を受賞した。


一時は年間未勝利に低迷したこともあるジョッキー柴田大知に悲願の平地GⅠ初勝利をもたらしたNHKマイル馬マイネルホウオウも名を連ねる。


国内芝牝馬編集

桜花賞10着から巻き返し、オークスと秋華賞で牝馬二冠を達成すると翌月のエリザベス女王杯も制したメイショウマンボが代表格。


この世代の桜花賞では2つの史上初が起きている。

勝ったアユサンは騎乗予定だった丸山元気が前日に落馬負傷し短期免許のクリスチャン・デムーロに乗り替わっていた。GⅠの枠順確定後の乗り替わり優勝は、86年以降で初の出来事であった。また、2着のレッドオーヴァルには兄のミルコ・デムーロが騎乗しており、これが史上初の兄弟騎手GⅠワンツーとなった。

なお、秋華賞ではメイショウマンボに武幸四郎が、2着スマートレイアーに武豊が騎乗しており、2例目の兄弟騎手GⅠワンツーが達成された。その後GⅠでのワンツーを達成した新たな兄弟は現われていないが、デムーロ兄弟は9年後のエリザベス女王杯でGⅠワンツーを再達成した。

また、乗り替わり優勝に関しては10年後のマイルCSで、この世代の桜花賞6着だったサンブルエミューズの仔ナミュールライアン・ムーアから藤岡康太に当日変更となって優勝したことで再達成された。


国内ダート・地方編集

ダートでは4歳になってコパノリッキーが時代の頂点に君臨した。16頭立ての最低人気からフェブラリーステークスを制してGⅠ初勝利を果たすという波乱を巻き起こすと、その後は一世代上の強豪馬ホッコータルマエらと競いながら次々とGⅠ・JpnⅠを制し、日本競馬史上最多となるGⅠ級競走11勝を果たした。この過程で史上初となるフェブラリーステークス連覇も果たしたが、前年とは打って変わって圧倒的な一番人気に推されてのものであった。

他にも、チャンピオンズカップなどGⅠ級3勝のサウンドトゥルーをはじめGⅠ/JpnⅠ馬を多数輩出した。


地方競馬という括りでは、ばんえい競馬においてこの世代のばん馬であるオレノココロがばんえい重賞歴代最多勝利記録を打ち立てた。


障害競走編集

障害競走では、史上初めて中山グランドジャンプ中山大障害を同一年に制覇「十年に一頭の障害馬」と称されたアップトゥデイトと、ニホンピロバロンという二頭のGⅠ馬を出した。このほかにも牝馬にして障害重賞を制したティリアンパープルをはじめ多くの重賞馬や、重賞未勝利ながら騎手たちから「先生」「理想の障害馬」とまで称されたルペールノエルらを輩出した、史上稀に見る層の厚さを誇る世代であった。

世代内で、そして一つ下のオジュウチョウサンと激しく鎬を削りながら多くが長期間重賞戦線で活躍した、息の長さも特徴の世代である。


海外編集

海外では、凱旋門賞でオルフェーヴルを五馬身に打ち破り、翌年も勝利して連覇を達成した牝馬トレヴが欧州の代表馬として知られる。他にも英仏で活躍したオリンピックグローリー、米国ではベルモントSを制し古馬になってからも活躍したパレスマリスなどが著名である。


種牡馬編集

この世代からはエピファネイアやキズナ、コパノリッキー、ラブリーデイ、ロゴタイプ等が種牡馬入りした。

エピファネイアは史上初の無敗で牝馬三冠を制したデアリングタクトや三歳で皐月賞を含むG1を三勝し年度代表馬に選ばれたエフフォーリアなどを、キズナはエリザベス女王杯馬アカイイトやウオッカ以来のVM安田ローテ連勝を果たしたマイルの女王ソングライン、G1勝利こそ未だ果たせていないもののG2を四勝し父同様多くのファンから愛されるディープボンドらを輩出しリーディング上位に名を連ねている。対するロゴタイプは二頭と比較すると出遅れてしまったものの第二世代ではミトノオー等ダート路線で活躍馬を送り出し、産駒のG1制覇に期待がかかる。

海外種牡馬ではドーンアプローチ産駒のポエティックフレアが後に後継種牡馬として来日した他、ルーラーオブザワールドやオリンピックグローリーも日本にゆかりのある産駒を出した。

アメリカ産馬ではパレスマリスがストラクター・ジャンタルマンタルの2頭の芝2歳王者を輩出し、24年から日本で繁養されている。その前23年からウィルテイクチャージも輸入された。ゴールデンセンツは24年ケンタッキーダービー馬ミスティックダンを輩出した他、芝でもゴーイングトゥベガスがロデオドライヴSを連覇し、繁殖入り時に輸入されている。



勝利したGⅠ編集

2-3歳編集

朝日杯フューチュリティステークスロゴタイプ
阪神ジュベナイルフィリーズローブティサージュ
皐月賞ロゴタイプ
東京優駿キズナ
菊花賞エピファネイア
桜花賞アユサン
優駿牝馬メイショウマンボ
秋華賞メイショウマンボ
NHKマイルカップマイネルホウオウ

古馬編集

芝短距離
芝マイル
  • ロゴタイプ
芝中距離
  • ラブリーデイ
芝長距離
牝馬限定
  • メイショウマンボ
グランプリ
  • ラブリーデイ
中央ダート
  • コパノリッキー(2)
障害
  • アップトゥデイト(2)
  • ニホンピロバロン
地方
  • コパノリッキー(9)
海外
  • クリソライト

代表的な競走馬編集


海外編集


ウマ娘プリティーダービー編集

以下の競走馬がウマ娘として登場している。13世代(ウマ娘)も参照。


クラシック組からはまだ実装された馬はいないが、ウマ娘から競馬に入ったファンにとっては見始めた時期に活躍していた競走馬たちの親世代に当たるため、その繋がりで特にエピファネイアとキズナの知名度は高い。

また、2023年8月に実装されたシナリオL'Arcにてライバルキャラとして登場するオリジナルウマ娘ヴェニュスパークは、トレヴがモデルだとする説がファンの間では有力である。



関連タグ編集

    03世代

12世代 13世代 14世代

    23世代

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