プロフィール
生年月日 | 2010年2月21日 |
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英字表記 | Ayusan |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | ディープインパクト |
母 | バイザキャット |
母の父 | Storm Cat |
生産 | 下河辺牧場(北海道日高町) |
馬主 | 星野壽市 |
調教師 | 手塚貴久(美浦) |
主戦騎手 | 丸山元気 |
生涯成績 | 8戦2勝 |
生涯獲得賞金 | 1億5874万5000円 |
概要
父は無敗で三冠を制したディープインパクト。母バイザキャットは米国からの輸入牝馬で現役時は3戦1勝、アユサンが第四仔にあたる。
母の父ストームキャットは米国の大種牡馬であり、日本においては母父としてディープインパクトとのニックス(活躍馬の出やすい配合)として知られることとなるが、その中でもアユサンと同期のダービー馬キズナもこの配合であり、彼女らが先駆けになったといえるだろう。
現役時代
2012年10月6日の2歳新馬戦にて蛯名正義騎手を鞍上にデビュー。ここでは1番人気に応えて勝利する。
その後、この年新設されたばかりの第一回アルテミスステークスに丸山元気騎手を鞍上に出走し2着。
続いて2歳女王決定戦となる阪神ジュベナイルフィリーズに出走したがローブティサージュの7着と敗れ、シーズンを終えた。
2013年、初戦は桜花賞のトライアルレースであるチューリップ賞からスタート。このレースでは3着となり優先出走権を獲得。牝馬クラシック一冠目となる桜花賞へと向かう。
桜花賞
4月7日、阪神競馬場で行われた第73回桜花賞では、主戦の丸山騎手が前日のレースで落馬したことで騎乗できず、代わりに短期免許で来日中のクリスチャン・デムーロ騎手が乗ることとなった。
オッズは7番人気と大して人気はしていなかったが、レースは中団で進めると、最後の直線で外から追い込んできたミルコ・デムーロ騎手のレッドオーヴァルとの追い比べとなり、ここをわずか凌ぎ切って1着。
デムーロ兄弟によるワンツーとなり、JRAのG1では初めての兄弟ワンツー、さらには外国人ジョッキーが初めて桜花賞を制することとなった。
父ディープインパクトは11年のマルセリーナ、12年のジェンティルドンナに続く3年連続の勝利(翌年もハープスターが勝利して4連勝)となった。
続くオークスからは丸山騎手に戻ったが、距離が長かったか伸びきれずにメイショウマンボの4着。
その後は秋競馬を目標にした調整中に左前下肢部炎症を発症、秋シーズンは全休した。
4歳となった2014年だったが、復帰初戦の中山記念で最下位の15着と惨敗、続くダービー卿チャレンジトロフィーも11着と敗れ、このレースを最後に現役引退、生まれ故郷の下河辺牧場にて繁殖入りした。
繁殖時代
5番仔となるドルチェモア(父ルーラーシップ)が2022年のサウジアラビアロイヤルカップを制して重賞初制覇すると、そのままG1朝日杯フューチュリティステークスも勝利。
母子G1制覇となった。
今後はさらなる活躍が期待される。