プロフィール
馬名 | ラブリーデイ |
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欧字表記 | Lovely Day |
香港表記 | 朗日清天 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
誕生日 | 2010年1月30日 |
父 | キングカメハメハ |
母 | ポップコーンジャズ |
母父 | ダンスインザダーク |
生産 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
馬主 | 金子真人ホールディングス |
調教師 | 池江泰寿(栗東) |
主戦騎手 | 川田将雅など |
戦績 | 33戦9勝(JRA31戦9勝・香港2戦0勝) |
獲得賞金 | 8億3803万円 |
母父がサンデーサイレンス産駒のダンスインザダーク、母母父がトニービン、母母母父がリアルシャダイ、母母母母父がノーザンテーストという、母系は社台グループど真ん中というべき血統の持ち主である。
2016年生まれの全弟・ボッケリーニは2022年目黒記念(GⅡ)・2020年中日新聞杯(GⅢ)の重賞2勝。
経歴
デビュー~4歳
2012年(2歳)、栗東トレーニングセンター・池江泰寿厩舎からデビュー。新馬戦・2歳オープン野路菊ステークスと2連勝、初重賞挑戦の京王杯2歳ステークス(GⅡ)も2着と順調な滑り出しを見せる。
しかし、朝日杯フューチュリティステークスはロゴタイプの7着に敗退。
ここから低迷に入り、2013年(3歳)は皐月賞15着、日本ダービー7着と敗北。夏以降持ち直し、小倉記念(GⅢ)・金鯱賞(GⅡ)と2連続の2着で、年末の有馬記念にも出走するが、圧倒的勝利で引退を飾ったオルフェーヴルの陰で12着だった。
2014年(4歳)、4月にオープン特別メトロポリタンステークスで1年7か月振りの勝利を挙げるが、この年も勝鞍はその1勝のみ。この時点では「たまに重賞の馬券に絡むが、勝ちきれないオープン馬」止まりであった。
2015年(5歳)の覚醒
ところが2015年(5歳)、ラブリーデイは突如覚醒する。
1月の中山金杯(GⅢ)をレコード勝ちで重賞初制覇すると、2月の京都記念(GⅡ)にも勝利。阪神大賞典と天皇賞(春)は6着・8着だったが、これはそもそも3000m級の長距離レースに出たことがなかった点を差し引く必要があろう。
6月6日、鳴尾記念(GⅢ)で重賞3勝目を挙げ、6月28日の上半期グランプリ宝塚記念に挑む。
この年の宝塚は、ファン投票・馬券とも圧倒的1番人気のゴールドシップの致命的出遅れによる、通称「120億円事件」で有名なレースだが、そのゴールドシップの隣の大外16番枠からラブリーデイは好スタートを決め、第1コーナーまでにスムーズに2番手を確保。
最終直線で先頭に抜け出すと、猛然と追い込んできたデニムアンドルビーをクビ差しのぎ、GⅠ初制覇を果たした。
なお、ゴールドシップの沈没もあるが、それ以外の上位人気馬も軒並み来ず、6番・10番人気によるワンツーで馬連12900円という波乱のレースとなった。
秋は京都大賞典(GⅡ)から始動し、これも制して重賞3連勝。絶好調のままに11月1日の天皇賞(秋)に臨む。
スムーズに好位4番手を確保し、3・4角で複数の馬が外からまくりに来るも慌てず内で脚を溜める。最終直線では外に進路を確保して抜け出し追い込みをしのぎ切る、先行馬の教科書のような展開でGⅠ2勝目を挙げた。
ジャパンカップはショウナンパンドラの3着、有馬記念はゴールドアクターの5着に終わったが、この年GⅠ2勝を含む重賞6勝の大活躍で、JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。
引退
6歳となった2016年は春秋2度の香港遠征などさらなる飛躍を狙ったが、6戦中4着が4回と力を発揮しきれず。
2連覇を狙った宝塚記念はマリアライトに、京都大賞典はキタサンブラックに、天皇賞秋はモーリスにと、いずれも世代交代の波に敗れ、この年限りで引退した。
引退後
引退後は日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。
2020年に初年度産駒たちがデビューし、2022年に3世代目産駒のグリューネグリーンが京都2歳ステークスを制して産駒JRA初重賞を挙げた。