山崎「てゆーかコレ、何を作ってるんですか?この工場何を生産してるんですか?」
マムシの蛮蔵「あれだよおまえ、ジャスタウェイに決まってんだろ」
山崎「だからジャスタウェイってなんだって聞いてんだろうがァァァッ!!」
概要
ジャスタウェイとは、銀魂に登場する器物。原作ではコミックス7巻第51訓「人生はベルトコンベアのように流れる」(アニメ版では2006年11月23日放送の第32話)で初登場した。円筒の物体に細い棒が刺さり、死んだような眼をしているのが特徴である。
製造方法
以下の通りである。
- 胴体を作る
- 頭を作る
- 組み立てる
- 腕に当たる細い2本の棒を刺して完成
部品を取り付ける際に勢い余って頭部・腕部のパーツを深く差し込んでしまうと、爆発してしまうので注意が必要である(ゲーム『銀魂でぃ〜えす・万事屋大騒動!』より)。ジャスタウェイを手早く正確に量産出来れば、次期工場長になる事も夢ではない。
山崎「そんなんで工場長決まるの!?おしまいだ、ここおしまいだよ!!」
効果
投げると爆発する。それ以外にも風鈴・目覚まし時計・こけし・料理の出汁などに幅広く使用されている。
実態
山崎には当初、ガラクタ扱いされていたが、その実態は高度にユニット化され、組み立てが簡易的かつ携行が容易な小型高威力の対人・対物殺傷・破壊用爆薬である。製造工場は反幕府運動を扇動する組織のカバー企業であり、この事から恐らく「ジャスタウェイ」は「Just away」(すぐに逃げろ)という意味だと思われる。なお、台湾版では傑士塔威という表記であり、発音だけでなく、原語の無駄なカッコ良さまで含めて再現されている。
作中では記憶喪失になった銀時がジャスタウェイを生産する「マムシ工業」の従業員として勤務していた際、物凄い勢いでジャスタウェイを量産して「次期工場長候補」と言われる程の働きぶりを見せていた。同じく記憶喪失の状態で勤務していた近藤は、潜入捜査をしていた山崎に「お前ここで何してんの!?」と突っ込まれ、「僕は江戸一番のジャスタウェイ職人になるって決めたんだ!なんでもいいから一番になるっておやっさんと約束したんだ!!」とジャスタウェイと共に涙ながらに訴えるも、山崎に「だったら安心しろ、お前は世界一のバカだ。」と一蹴されてしまっている。
後に土方が手榴弾(原作では円筒型ではなく珍しい卵型)として使用している他、『Jスターズビクトリーバーサス』でも銀時が投擲用武器として使用している。
第57話(2007年5月24日放送)の「無くした物を探すときはその日の行動をさかのぼれ」でジャスタンクと呼ばれる巨大戦車が登場している。製造したのはマムシとは無関係の㈲悪の組織であり、曰く「ジャスタンクはそれ以上でも以下でも無い」との事。しかし外見が巨大なジャスタウェイにキャタピラー(クローラー)を装着しただけというデザインだった為、銀時・新八から「工場長が怒るぞ!」・「(名前や見た目からして)著作権侵害で訴えられますよ!」と突っ込まれている。
さらに主兵装としてネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を股間部分に内蔵しているという、かなり攻めた設計である。
『よりぬき銀魂さん』の2クール目のエンディングではまさかのメインを務めた。
また、2009年4月30日放送のアニオリ回『裏の裏の裏は裏』(脚本:大和屋暁)にてジャスタウェイなる馬が登場した。
この回は(懲りもなく)銀時と長谷川がギャンブル…競馬に挑戦する話である。
長谷川「行っけえ!ジャスタウェイ!GOING JUST AWAY!!」
銀時「逃げろ!チープインパクト!ジャスタウェイからRUN AWAY!!」
馬番13番のジャスタウェイは右回りのレースで大外からごぼう抜きして1着入線という派手な勝ちっぷりを見せた…かと思いきや進路妨害で失格になるというオチとなった。
そして、その2年後……
実在のジャスタウェイの話
大外ジャスタウェイ、飛んできたー!!!
日本で生産・調教され、2010年代前半に活躍した競走馬である。アニメ版『銀魂』の脚本家である大和屋暁が所有していた。ちなみに購買価格は1260万円で、言っとくがかなりの安値である。
勿論名前の由来は銀魂に出てくるジャスタウェイで、購入当時暁氏は自身の製作した作品のキャラクターから命名しようとしていた。その際に「あまり洒落が利いてない感じ」という理由で主要キャラクターの名前を避け、「一見カッコ良さげで、ちょっとアホくさいキャラクター。」として選んだことを明かしている。
名前の由来からしてジャスタウェイだし、銀魂だけに銀(2着)ばかり取るというネタ馬扱いだったが、やがて単なるネタ馬ではなく世界的な名馬として歴史に名を刻んでしまった。
海外実況「Just a Way!! Dashed away!!!」
詳しくはジャスタウェイ(競走馬)を参照して欲しい。
まさかの進出
そしてジャスタウェイの名はアニメ・現実のみならず、特撮にも進出する。
2014年11月23日放映の「烈車戦隊トッキュウジャー」第37駅にて登場したシャドー怪人「管理人ナイト」が携える武器の名前がジャスタウェイだったのである(本編での呼称。設定上の正式名称は「ナイト系ジャスタウェイ」)。
ジャスタウェイはジャスタウェイでも、爆弾の方ではなく上記の競走馬の方が元ネタになっていると思われる。爆弾の方に馬要素はない。多分。
言わずもがな、この回の脚本を担当したのは大和屋氏。ちなみに管理人ナイトの声は銀魂の眼鏡のツッコミの人。
※画像はイメージであり、それ以上でもそれ以下でも、ましてやそれ以外でもありません。
馬の頭がついており、生命を持っているらしいこの斧にまたがったナイトは、超高速で動くことができ、その速さでトッキュウジャーを翻弄したが、ザラムに捕まったジャスタウェイは「牧場に帰れ!」と投げ飛ばされ空の彼方に消えた。
ナイト「ジャスタウェイが FAR AWAY!!」
前半がザラム=虹野明とトッキュウジャー達の今後を予感させる超シリアスな展開だったにもかかわらず、後半で一気に笑いの渦へと消えてしまった。大和屋氏、やりたい放題である。公式にのった怪人蘊蓄では「自身のナイト系ジャスタウェイは広い世界へ羽ばたいていった」と記載されている。
余談
お笑いコンビ御茶ノ水男子のしいはしジャスタウェイの芸名の由来も(爆弾の方の)ジャスタウェイである。しいはし自身は特撮なども好み、ネタでも特撮モノを取り入れることが多いが好きな漫画は銀魂であり、一番隊隊長のコスプレをした事もある(なお相方のおもしろ佐藤は元アニメーターであり、偶然か必然かジャンプアニメのNARUTOやBLEACHの作画をしていたことがある)。
関連イラスト
関連タグ
バルカン300:ハイパーボディと300発の空気ミサイルを備えた"ロボット"
※pixiv内で競走馬の「ジャスタウェイ」を検索する場合は、「ジャスタウェイ 馬」で検索するとヒットし易い(「馬」という検索ワードであれば「競馬」と「競走馬」のどちらにもヒットする為)。