プロフィール
主な勝ち鞍
2023年 兵庫チャンピオンシップ(jpn2)
2024年 平安ステークス(GIII)
概要
デビュー前
母はカナダでGIIIを2勝し、繁殖牝馬として日本に輸入された馬。
1歳時に北海道セレクションセールに上場、1700万円(税込1870万円)で竹内三年氏によって落札された。
2歳(2022年)
8月の新馬戦(新潟ダート1800m)でデビュー。鞍上は自厩舎所属の木幡巧也騎手。2番手から抜け出す競馬で後ろを突き放し、デビュー勝ちを飾った。
2戦目のオキザリス賞(1勝C・東京ダート1400m)では、道中の不利でポジションを下げ、終始キックバックを嫌がって競馬にならず、ペリエールの11着と惨敗を喫する。
その後は休養に入り、2歳シーズンを終えた。
3歳(2023年)
明け3歳初戦、1番人気に支持された黒竹賞(1勝クラス・中山ダート1800m)では、前走の反省を活かして逃げを選択。ハイペースを押し切り、2着に3馬身半差をつける快勝だった。
続く伏竜ステークス(OP・中山ダート1800m)でも1番人気に応え、差し・追い込み馬が台頭する展開を逃げ切って連勝を飾った。
重賞初挑戦となった兵庫チャンピオンシップ(jpn2・園田1870m)では、鞍上に新たに武豊騎手を迎え、単勝1.4倍の圧倒的1番人気の支持を受ける。
ここも逃げの手に出ると、3コーナー過ぎから早くも後続を突き放して独走。直線では武騎手がビジョンを見て手綱を緩める余裕を見せ、2着キリンジに6馬身差、3着にはさらに10馬身差をつける圧勝で重賞初制覇。
父ロゴタイプ、管理する牧光二厩舎にとっては、これがダートグレード競走初勝利となった。
次走は、3歳唯一のダートGI級競走であり、南関東クラシックの三冠目ジャパンダートダービー(jpn1・大井2000m)。最後の、そして無敗での南関東三冠達成に王手をかけた地元大井の二冠馬ミックファイア、青竜S勝ち馬ユティタムに次いで、3番人気に支持された。
レースでは、やや躓きながら掛かり気味にハナを切るも、前半3F34.9秒、1000m通過は60.2秒という超ハイペースに。それでも3、4コーナー中間から果敢に仕掛け、一旦は後続に6馬身ほどのリードを形成。このまま圧勝か……と思われたが、残り200m付近で一気に脚が鈍ったところをミックファイア、キリンジに交わされ、3着に敗れた。
古馬との初対戦となった日本テレビ盃(jpn2・船橋1800m)では、ウシュバテソーロに次ぐ2番人気に支持されるも終始競りかけられて失速し6着。
続く浦和記念(jpn2・浦和2000m)は、武騎手の負傷により松山弘平騎手に乗り替わり。ここでは、スローに落とし込みディクテオンの2着と好走。
しかし、再び武騎手に手が戻った名古屋グランプリ(jpn2・名古屋2100m)では、またもオーバーペースに巻き込まれ、ディクテオンから4.6秒差の9着と大敗。
自分のペースで気分よく走れないと脆い、という課題が浮き彫りになり、3歳シーズンを終えた。
4歳(2024年)
立て直して明け4歳初戦は、マーチステークス(GIII・中山ダート1800m)に出走。伏竜S以来、1年ぶりに中央のレースへの出走、そして木幡巧騎手が鞍上に戻った。ハンデはトップと0.5kg差の57.5kg。
レースでは迷わずハナ、中間もペースを緩めず後続を突き放していくいつもの競馬。直線で5馬身ほどのリードを築くも、ゴール手前でヴァルツァーシャルの豪脚に差し切られ、1.1/4馬身差の2着に終わった。それでも3着ペイシャエスには3馬身差をつけており、地力は示したといえる。
続く平安ステークス(GIII・京都ダート1900m)では、浦和記念2着以来となる松山騎手が騎乗。
メイショウフンジンなど同型もいたが、内枠から好スタートを決めてスピードの差で先頭に立つと、すんなりと隊列を決めてペースを落とす。そのまま余力たっぷりに直線へ向き、最後は迫るハピにクビ差粘り切り、兵庫チャンピオンシップ以来、約1年ぶりの勝利を挙げた。
また、自身だけでなく、父ロゴタイプにとっても、これがJRA重賞初制覇となった。