概要
アマツバメの仲間は、外見はツバメに似ているが実際は全く違う鳥。
ツバメはスズメの仲間だが、アマツバメはハチドリの仲間である。
この仲間は一生の大半を飛んで過ごす為、足がψ字型やX字型をしている他の鳥とは異なり、4本の蹴爪の全てが前向きに付いている。
足の形状ゆえに木や電線に留まれず、岩壁に爪を引っ掛けてぶら下がる習性を持つ。
ハリオアマツバメは全長20㎝ほどのアマツバメの一種で、中央アジアから太平洋地域にかけて生息する渡り鳥である。日本では夏稀に訪れることがある。
尻尾が針のように突き出しているため、針尾雨燕の名が与えられた。
鳥類で最も早い飛行速度で知られており、よく目にするツバメが60㎞/h程度なのに対し、ハリオアマツバメは平均160㎞/h、獲物となる虫を追う際には300㎞/hもの速度に達する。これは弓矢よりも速い(200㎞/h前後)驚愕の速度であり、上空から落下するハヤブサにも匹敵するという。
岸壁などに唾液と羽で固めた巣をつくるが、これはアナツバメ(アマツバメの仲間)の作る高級食材「燕の巣」とは全く異なるので、間違っても食べてはいけない。最悪食中毒で死ぬぞ。