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ベラジオオペラ

べらじおおぺら

日本で生産調教されている競走馬。主な勝ち鞍は2024年の大阪杯(GⅠ)。その他2023年のスプリングステークス(GⅡ)、チャレンジカップ(GⅢ)を制した。
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データ編集


性別
生没年2020.4.7-(4歳)
血統父:ロードカナロア/母:エアルーティーン(byハービンジャー)
毛色鹿毛
出生地社台ファーム
オーナー林田祥来
調教師上村洋行(栗東)

概要編集

生い立ち編集

叔父にエアアンセムがいるほか、4代母にアイドリームドアドリームをもち、アドマイヤベガアドマイヤドンハープスターを親戚に持つ。

1歳時のセレクトセールは主取りになるも、2歳時の千葉サラブレッドセールで4410万円で林田オーナーのビープロジェクトが落札。

馬名は冠名+「歌劇」だが、オーナーが代表取締役を務めていたベラジオコーポレーションののスロット店舗ブランドからとられたものとみられる。


競走馬時代編集

2-3歳編集

2歳11月に短期免許で来日中のダミアン・レーン鞍上で、阪神芝1800mでデビューして新馬勝ち。

2歳は新馬戦のみとなり、3歳初戦は1月のセントポーリア賞(3歳1勝クラス・東京芝1800m)を鞍上横山武史で勝って2連勝。キャリア3戦目も鞍上継続で2戦連続の関東遠征でもあるGⅡスプリングステークスを選択。このレースは過去重馬場でレースも過去2戦の先行策と異なり、後方寄りで外を回る競馬となるが、最後の直線で上がり最速の末脚で差し切り重賞初勝利。その後、皐月賞に挑むものの、2戦続けて騎乗していた横山武史はソールオリエンス騎乗を選んだため、田辺裕信を起用。レースは3番人気となるが、先行策を選んだものの、重馬場で1000m58秒5という超ハイペース戦が馬に合わず、早い段階で息切れしてしまい10着に終わる。


次戦は日本ダービーを選択。この敗戦の影響か9番人気に。横山武史がソールオリエンスに継続騎乗、田辺もプリンシパルS勝ちのパクスオトマニカを選択したため横山和生に乗り替わり。ダービーで好成績の多い1枠1番を獲得。じっくりと構えてレースを進め、4角からスパートをはじめ、直線では馬群の間からラチ沿いに進路を取って一気に前に迫る。最後は4頭の激しい叩き合いになったが僅かに後れを取り、1着からはタイム差なしの4着と悔しい競馬になった。

夏は休養に入り菊花賞を目指していたのだが、夏負けが長引いて思うような調整ができず出走を断念。秋の出走に関しては、馬主側は自身のX(Twitter)で有馬記念出走を目指したいというコメントを投稿していたが、両者協議の末、最終的に鞍上継続で12月のGⅢチャレンジカップを出走。レースでは好スタートからの先行策で進め、直線ではベラジオオペラが馬群から先に抜け出すが、内にいた(この時点で)重賞3勝2着5回を記録する実力馬ボッケリーニが伸びて先頭に立ったため、ボッケリーニの末脚が勝ったかと思われたが、ここでベラジオオペラ粘り込みを見せボッケリーニを追撃。最後は2頭の勝負となり、決着は写真判定にもつれ込む。結果は僅か1cm差でベラジオオペラに軍配が上がり、重賞2勝目を飾り3歳を終えた。


4歳編集

京都記念から始動し、4歳になってからも鞍上横山和生を続投。このレースは中団で前にいるプラダリアをマークする形でレースを進め、直線に入ったところでプラダリアに接近。同じタイミングで馬群から抜け出し始め、最後はプラダリアとのマッチレースとなるが、この勝負はプラダリアに軍配が上がり、最後は半馬身前後差の2着に終わる。続いてはダービー以来のGⅠとなる大阪杯に出走。11番からスタートし、レースではスタート直後から押して位置を取りに行って明確な先行策狙いの積極策に出る。道中半ばで突如ローシャムパークが捲って馬群の先頭付近のポジションを取りに来るという大きな動きはあったが1000m60秒2とペース自体は淡々と流れ、4角で前後に合わせるように追い出され進出を開始。残り200m地点で粘ったスタニングローズを抜き去り、外のローシャムパークとの追い比べに突入。そこに内ラチからルージュエヴァイユが伏兵として強襲するがギリギリ振り切ってゴールイン。同世代の春のクラシックホース2頭も退け、念願のGⅠ勝利を果たした。また、この勝利は馬主と調教師にとって初GⅠ勝利。鞍上横山和生騎手にとってはGⅠ3勝目となった。


その後、4月24日に林田オーナーが自身のX(Twitter)で次走として宝塚記念を目指していることを明かし、翌25日にも上村師から「順調なら宝塚記念に行きます」とコメントを出し、予定通り、19年ぶりの京都開催となる宝塚記念へ直行した。当日は、ドウデュースら強豪との初対決、距離不安や当日馬体重+12kgもあり5番人気という評価に落ち着いた。

前日から降ったり止んだりの悪天候で重馬場となった京都競馬場。道中のレース運びは上手くいき、優位な位置で最後の直線に入り、一瞬先頭に立ったものの、この時の馬場は外側有利。ベラジオオペラより外側のラインで直線に入ってきたブローザホーンとソールオリエンスが上がり最速タイの脚を発揮されてしまい差されてしまうが、競り合いながらゴール版を通過したプラダリアをクビ差しのぎ切って意地の3着。上半期はGⅠ勝利も含め3戦とも馬券内という結果を残して放牧に入った。


この後は夏休みを経て天皇賞(秋)に直行予定となっている。


余談編集

  • 本馬の攻め馬担当は助手や騎手ではなく上村師自身が務める。

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