概要
東京都江東区内に位置する、関東大震災の瓦礫処理の一環で埋め立てられた東京湾岸の埋立地のひとつ。5号地とも呼ばれる。
1939年に隣の京橋区(現在の中央区)佃から東京石川島造船所の造船工場(現在のIHIおよびジャパンマリンユナイテッド)が移転。更に戦後GHQに東京港のほとんどの港湾設備を接収された関係で日本が自由に使える港湾設備を整備するため海側に突き出した豊洲ふ頭部分の埋め立てが行われ、石炭の集積基地や都市ガス工場、発電所などが整備され東京のエネルギー基地として発展した。
昭和のうちは工業地として発展が続いていたが、平成に入ってこれら工場が相次いで閉鎖・移転し、代わって東京メトロ有楽町線で都心まで短時間でアクセス可能という好立地から跡地に高層マンションや大規模商業施設が急速に立ち並んだ。
2011年には東日本大震災を受けて震災復興のチャリティーイベントの拠点を目的としたライブハウス豊洲PITがオープンした。
2018年には老朽化した築地市場の後継として豊洲市場が開場したものの、立地が前述の都市ガス工場の跡地という事もあり、土壌汚染をはじめとする様々な問題が未だに取り沙汰されている。なお土壌汚染については築地の方が有害物質を多く含んでいたという見事なオチが付いているものの、豊洲自体が汚染されていることへの免罪符になっていると勘違いしている人が多い。
現在ではオリンピック会場跡で開催されたイベントの利用者のマナー問題が豊洲の住人に直撃したり、各地の団地やニュータウンで明らかになっている限界集落化など、意外と問題が絶えない。
豊洲を聖地・モデルとする主なアニメ・ゲームなど
2017年以降、主要キャラの拠点となる施設「765プロライブ劇場」の立地が豊洲6丁目(「ガスの科学館 がすてなーに」の所在地)をモデルとしており、周辺の風景や施設などがゲーム『シアターデイズ』やアニメ版に多く登場している。
2023年3月11~12日には、豊洲公園で開催の「豊洲ぼうさいFestiv@l 2023」を中心とした地域ぐるみでのコラボが開催。
関連項目
IHI:工場移転後も本社は豊洲に所在している。
セブンイレブン:日本第1号店(日本最古のコンビニと言われる事も)が豊洲に現存している。
東京ガス:かつて豊洲ふ頭に都市ガス工場を保有していた。現在は「ガスの科学館」を豊洲で運営している。
東のエデン:「迂闊な月曜日」でのミサイル着弾地点のひとつであり、主人公の滝沢朗はここのショッピングセンターららぽーとを根城としている。