暗黒宇宙戦士スイード
あんこくうちゅうせんしすいーど
クレジット上の表記はスイード(星人態)。
スイードがゼ・ズーの思念態と一体化する様に姿を変化させ巨大化した姿で、彼女の真の姿と思われる戦闘形態にして、『ウルトラマンアーク』本編における真のラスボス。
万が一、アークを倒しゼ・ズーゲートを開放する計画が失敗した時の保険として用意しておいた、自身がゲートの代わりとなるという代替案を実行すべく、ギルバグを撃破したアークと決着を付ける為にこの姿に変貌した。
アークと同郷の生命体であるためか、頭部の形状、スラッとした手足などウルトラ戦士に酷似した体格を持つのが特徴。
だが頭部は眼の部分がハート型にくり抜かれたような形状のモノアイになっており、胸部中央のカラータイマーに相当する部分はゲートの役割をする為なのか、中央部が凹んで穴が開いたリング状になっている。ボディのフォルムと色合いはむしろゲロス系の宇宙獣に酷似しており、怪獣とウルトラ戦士が混ざり合ったような怪人めいた姿となっている。
この歪な外見から、ファンの中には「元々はアークやビオルノと同じような姿をしていたが、ゼ・ズーに改造されたことでこのような宇宙獣のような外見に変貌したのではないか」とする推測もある。
その戦闘力は圧倒的で、両肩を覆う様に生えている上半身の無数の突起から『スイード光弾』と呼ばれる破壊光線を連続で発射する事が出来るほか、蹴り技を得意としており、『スイードドリルキック』はアークを地面に埋没させるほどの威力を持つ。また、『アークファイナライズ』を地球を一周する程に打ち込まれ続けていても耐えきる程の防御力を誇る。
詳しい解説や活躍、詳細については親記事を参照。
何気にウルトラシリーズのTVシリーズでは初となるニセウルトラマンや闇の戦士とは一線を画す主人公のウルトラマンへのアンチテーゼのような敵といえる。その様な経緯の為、(後述の関連タグの様な存在の呼び名に沿って)アナザーアークと呼ぶ特撮ファンもいる。
TVシリーズ外ではウルトラヒーローズEXPOに登場したダークブレーザーに続いて二例目である。
各宇宙獣にはゼットンに近い要素があるが、そんな宇宙獣に近い姿に変身したスイードも「ウルトラマンに対抗した人型に近い姿」「格闘戦を得意とする」といった点で宇宙恐魔人ゼットに近い面がある。
造形の都合もあるが、スーツアクターの顔の位置が首或いは胸部になるので劇中では一度も首を捻ったり傾ける描写が無い。劇中で何度も首を傾ける描写があったアークとはある意味対比となっており、最後の戦いで首を動かせなかったことが敗北の決め手になったと言える。
児童誌やネット等では、この姿の情報は事前には全く告知されていなかった為、最終回放送においてサプライズ的な登場となった。