概要
現時点では主に『アーク』の物語におけるターニングポイントに登場しており、所謂魔王獣やベリアル融合獣などと同じく、作品を通してウルトラマンと因縁を持つポジションの敵怪獣軍団である。
いずれも眼らしい器官はあっても、顔らしい顔を持っていないなど、歴代ウルトラ怪獣の中でも異質なデザインが特徴。また、二足歩行と四足歩行の2つの形態を取る事が可能で、形態によって頭部の印象が大きく変わるのも特徴的な箇所である。
後に明かされたその実態は、ルティオンの故郷である銀河系に存在する星々の指導者の一人「ゼ・ズー」が送り込んだ刺客。第1の刺客であるモノゲロスは「ゼ・ズーの計画の障害となり得るルティオンの追跡と妨害」、第3の刺客であるザディーメは「ルティオンによって封印された〈ゼ・ズーゲート〉の捜索と解放」、第4の刺客であるトリゲロスはザディーメと同じくゲートの解放に加え「ルティオン=アークの抹殺」を目的としている。
なお、この宇宙獣達はゼ・ズーが開発した人造の怪獣なのか、或いは野生で生息していた怪獣を何かしらの方法で制御していたのかは不明。
ただ、スイードの真の姿がゲロス系の宇宙獣と酷似したものだったことを踏まえると、あのような姿をした生命体はルティオンの故郷の銀河ではそこまで珍しい存在ではないのではないかとも考えられる(若しくはスイードの身体に宇宙獣由来の何かが組み込まれるなどの改造が施されていた可能性もある)。
一覧
劇中の16年前のK-DAYにて、地球上に初めて出現した宇宙獣。K-DAYにおいて日本国内に出現した7体の怪獣の内で、唯一の宇宙怪獣でもある。
16年前、ゼ・ズーゲートを巡ってルティオンと激突しながら地球へと来訪し、ルティオンとの死闘の果てに撃破されるに至った。戦いの末に折られた角「モノホーン」は、現在も星元市に遺棄されている。
第3話にて登場した2体目の宇宙獣。飛世ユウマと融合したルティオン=ウルトラマンアークが初めて交戦した怪獣でもある。モノゲロスに極めて酷似した外見を持つ近縁種…と見られているが、今のところ明確な関係性は不明。
星元市に出現後、破壊の限りを尽くしたが、最後はアークによって倒された。来訪した目的は劇中では語られていないが、恐らくゼ・ズーゲートの捜索と破壊が目的だったと考えられる。
第14話、第15話にて登場した3体目の宇宙獣。ゼ・ズーの腹心であるスイードが、オニキスとして封印されたゼ・ズーゲートを奪取・解放するための尖兵として連れてきた。
「テセラクトーン」と呼ばれる四次元超立方体を召喚したり、空間を斬り裂いて次元の穴を開いたりと、モノゲロスやディゲロスとは異質の特殊能力を隠し持っている。
第23話にて登場した4体目の宇宙獣(初解禁は後期OP映像)。モノゲロスの角を生やしたディゲロスのような外見を持つ。ゼ・ズーゲートの解放と、ルティオン=アークの抹殺を目的としてゼ・ズーにより送り込まれた。
アークアイソードやアークアーマーなどにも完全に対応できる程高い戦闘能力を持ち、アークの各能力を完封して絶体絶命の危機に追い込んだ。
劇場版にて登場する、モノゲロス達と違って角が無い(もしくは極端に短い)個体。
以上のうち、ゲロス系は頭部以外がそっくりなので、同一種を改造した改造生物の可能性も推測できる(実際にそういうことができるフィギュアも発売されている)。
その他
ルティオンの故郷と同じ銀河系出身の異星人で、ゼ・ズーの忠実な配下たる「暗黒宇宙戦士」。ルティオンによって地球に封じられたゼ・ズーゲートを解放すべく地球へ来訪、前線にてザディーメやギルバグを使役して指揮を取る。
最終的にオニキスが消失したため、自らに仕込まれたゼ・ズーゲートの出口を開こうとするも、アークに阻まれ敗死した。
第24話、最終話にて登場する「夢幻獣」。肩書きこそ異なるが、宇宙獣と同じくゼ・ズーの刺客たる存在。
夢を操る能力を持ち、先のトリゲロス戦で弱ったアークとユウマを追い詰めてゼ・ズーゲートの解放を目論んだが、最終的に彼等の想像力の前に破れ去った。
関連タグ
- V99:こちらと関連性のある怪獣達もまた、前作において重要な立ち位置を担う宇宙怪獣である。
- ゼットン:モノゲロスは頭部の黄色い発光器官、ディゲロス、トリゲロスは加えて自らの名前を冠した「〇〇シャッター」という多面体のバリア、ザディーメは自らの名前を鳴き声として発し、光弾を放つグローブ状の指先を有するなど、この怪獣の特徴を切り分けて備えている(ザディーメはずんぐりとした体型から二代目、トリゲロスは高い戦闘能力からハイパーゼットンもモチーフではという声もある)。
- 放射性物質捕食禍威獣パゴス、透明禍威獣ネロンガ、地底禍威獣ガボラ:ゲロス系同様、胴体部分のパーツが酷似する。パゴスを基準に、ネロンガは頭部をすげ替えて背びれを追加し、ガボラは頭部に装甲を追加して背中の隆起をドリル状の触腕に変更、さらに尾をすげ替えている。これらは後に同一種を改造した生物兵器であったことが発覚しており、ゲロス系も同じような存在ではないかとも考えられるが今のところ真相は不明。もっと言えば、ギルバグの後ろ側の腕もゲロス系の腕に、スイードの肩もゲロス系の肩に、それぞれ似ている。