本項目は『シン・ウルトラマン』に関するネタバレが含まれています
概要
『ウルトラQ』のパゴスに該当する禍威獣だが、デザインは原典からかなりアレンジが加えられており、後に出現する禍威獣第8号ガボラに酷似した頭部と禍威獣第7号ネロンガに酷似した胴体を持ち、頭部には小さな角を持つが後頭部の大きな二本角はない。
作中での動向
出現当初は「地底禍威獣」という通称だったが放射性物質を捕食し、ガボラと同じく放射性物質を含んだ光線(作中では「激ヤバ光線」と船縁由美が呼称している)を口から放射する生態から上記の通称に改名された。
この習性と能力によって放射性物質が撒き散らされた結果、被害はかなりの広範囲に及んだらしく、本事例は「パゴス事案」と呼ばれ、政府関係者の間ではトラウマになるレベルの事件となった模様。
被害とトラウマを残したものの、結局自衛隊と禍特対の連携作戦を前に駆除されてしまい、その最期は死体がボロボロに壊れるという原典と同様のものだった。
本作の黒幕が後に語った禍威獣の正体から、当時出現した個体はネロンガやガボラのプロトタイプの可能性があると同時に、対文明社会向けであるネロンガとガボラ同様に目覚めた原因が環境破壊より人類に自分たちの無力さを知らしめたい本作の黒幕による暗躍の可能性の方が高い禍威獣である。
余談
口元の鋭い逆三角形型の頭部が特徴だったQのパゴスと違い、本作のパゴスは単純に“頭部外殻と螺旋触手が無いだけのガボラ”といった感じであり、ガボラから逆算的にパゴスとしての特徴が大幅に変更されているため、結果的にオリジナルとはまるでかけ離れた姿となっている。
本作では冒頭部分のみのごく僅かの登場で、ウルトラマンと戦うこともなく倒された所謂チョイ役であったが、上記の通り日本国内に甚大な被害を及ぼして政府や禍特対にトラウマを植え付けており、後のガボラ出現時にも名前が挙げられるなど、禍威獣の中でも劇中の世界観に大きな影響を残した重要な存在となっている。