『シン・ゴジラ』における扱い
同作におけるゴジラの日本政府による呼称。
ゴジラが東京湾で引き起こしたアクアトンネル浸水事故及び水蒸気爆発についての対策会議において、矢口蘭堂内閣官房副長官(政務担当)が用いたのが最初の使用例である。
1度目の東京上陸を経て、米国エネルギー省(DOE)のコードネームに由来する「ゴジラ」の通称が定められたが、その後も公的な場では「巨大不明生物」という呼称が使われ続けている。
なお、「巨大不明生物」という言葉の産みの親は『シン・ゴジラ』製作中に取材を受けた実際の官僚の1人で、彼がゴジラを指して用いた表現が作中に取り込まれたものである。
また、『ゴジラ THE REAL 4-D』や『ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦』など、『シン・ゴジラ』以後に製作されたアトラクションなどのゴジラ作品でも、「巨大不明生物」がゴジラを指す言葉として用いられることがある。
『ゴジラ・ザ・ライド』では、キングギドラも「巨大不明生物」と形容されている。
『シン・ウルトラマン』における扱い
日本で出現するようになった謎の巨大生物群に対し使用されていたことが冒頭のダイジェストで語られている。「超自然発生巨大不明生物」とも。
最初に出現したゴメス、2番目に出現したマンモスフラワー、3番目に出現したペギラにはこの区分が用いられている。
その後、4番目に出現したラルゲユウスからは「敵性大型生物」および「禍威獣」という呼称が用いられるようになった。
また、ネロンガと同時に出現した謎の巨人に対しては、新たに「巨大人型生物」という区分が与えられている。
余談
シン・ゴジラ総監督の庵野秀明はシン・ゴジラ作中世界を「円谷英二が存在せず、特撮がジャンルとして根付かなかった世界」とし、怪獣という単語も生まれなかったとしているが、現実では怪獣という単語は江戸時代から使われている。