「ルティオンが選んだ人間として、地球人の代表として聞いておいてもらいたいことがある」
CV:小林親弘
概要
『ウルトラマンアーク』に登場するキャラクター。
ウルトラマンアーク/ルティオンと同じ銀河出身で、ルティオンと志を共にする同志。
アークとしての姿を得る前のルティオンと酷似した容姿をしている。
遠く離れていても、電話の受話器を通し、機械の電子頭脳を介して相手と交信する能力を持つ。
ユウマとの対話中は、ユピーの額の投影装置からホログラムとしてその姿が投影されるが、通話のノイズが酷くなると不安定に揺らいでしまう。
温厚な性格で、地球人であるユウマを「ルティオンが認めた存在」として友好的に接し、アークも当初警戒するユウマに対して「信用できる」と頷くなど、アークが自身と同じ志を持つ存在として深く信頼していることがうかがえる。
第23話「厄災三たび」では、ユピーの電子頭脳を通してユウマと交信し、恒星ソニアの膨張を抑える打開策が見つかったこと、それに反発したゼ・ズーが地球を犠牲に自らの作戦を強行しようとしていること、その刺客として地球へトリゲロスが襲撃に現れること、そして消失したと思われていたオニキス/ゼ・ズーゲートがユウマの体内にあることを警告した。
しかし、途中でゼ・ズーの妨害を受け、通話が中断されてしまう。
続く第24話「舞い降りる夢幻」では、瓦礫の中にあった電話を通じてユウマ捜索中のユピーを再び(強引に)乗っ取り、その後ユウマとSKIPのメンバーの前に現れたスイードの攻撃から彼らを守り、ギルバグからユウマを避難させたところで正体を明かし、再び彼と対話する。
改めてオニキスがユウマの体内にあること(厳密にはアークがオニキスを分解し、アークキューブとして再構成し制御していること)に加え、ゼ・ズーがそれに目を付けて恒星ソニアのエネルギーと共に汚染物質を送り込み、ユウマとアークの肉体を気付かぬ間に蝕んで弱体化させていたこと、その機に乗じてスイード達を送り込んで夢を操り、両者の繋がりを絶つことでオニキスの制御を失わせようとしていたことを明かす。
そこで再びゼ・ズーによる妨害を受け、彼の反撃で自分達の計画も危機に陥っていることを明かすと、満身創痍のユウマ達に地球を守り抜いて欲しいと頼み込み、最後に「想像力を…解き放て…!」と言い残し、通信が途絶えた。
余談
- 所謂セブン上司のような「ヒーローとは別の扱いをされる同族キャラクター」だが、平成以降の作品では非常に珍しい。
- 辻本貴則監督によれば、ビオルノは「“上司” というより“同志”」とのことで、立ち位置としてセブン上司よりかは『ウルトラマンマックス』に登場したウルトラマンゼノンに近いと言える。
- 声を担当した小林氏は、『デュエル・マスターズ』シリーズのジョリー・ザ・ジョニー、『ダイの大冒険(2020年版)』のシグマなど、近年のテレ東ドアサ、ニチアサ枠では常連の声優であるが、特撮作品出演は本作が初となる。