概要
悪役として登場するウルトラマンあるいはそれに類する存在の非公式な通称。
ウルトラマンの外形をある程度真似た「ニセウルトラマン」と呼ばれる存在などとは区別される傾向にある。
正義側のウルトラマンと違い、一部を除いて変身バンクはほとんど用意されていない。
コンプライアンスの都合からか今のところ、仮面ライダーシリーズにおける『王蛇』や『ガイ』といったような、元から犯罪を犯すようなタイプの悪の地球人が変身するウルトラマンは登場していない(ダークメフィストである溝呂木も闇落ちした身だが、元々は地球のために戦う側の戦士で悪人ではなかった)。
また、価値観の違いなどによって人類や主役ウルトラマン達と敵対する行動を取ることもあるものの、あくまで主役とは異なる正義を掲げる存在はこれに該当しない(ウルトラマンアグルやウルトラマンジャスティス、『シン・ウルトラマン』における裁定者等)。
暴走したことによって対立したパターンもあるが、正義側の戦士も外的要因等でそうなることもあるため、これに含まれるとは限らない。
また、光のウルトラマンの闇落ちした個体は、元の名前の最後に『ダーク』が付く方式となっていることが多い。しかし闇に堕ちたからと言って、元の正義側に戻らないベリアルやトレギアと違い、完全な悪とは言い切れないので線引きが難しいところである。
(以下の一覧にある正義側のウルトラマンも、独自の闇落ち形態が存在しているキャラのみ記載)
一覧
※太字のキャラはニセウルトラマンにもカウントされる。
闇落ちしたM78星雲人
自分の意思で悪に堕ちた者
- ウルトラマントレギア(『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』/ウルトラマンタイガ)
- ウルトラウルフ(漫画:小学三年生版ウルトラマンタロウ)
- サンダーアロー(漫画:小学四年生版ウルトラマン80)
- ダーク・ゴッド(漫画:ウルトラ怪獣大戦争)
ダークライブしたスパークドールズ
- ウルトラマンダーク(ウルトラマンギンガ)
- 『AnotherGenesis』では精神を病んだことで闇落ちしている。
- ウルトラセブンダーク(同上)
- ウルトラマンレオダーク(「ウルトラマンレジェンドステージ2014」第2部)
- アストラダーク(同上)
- ウルトラマンタロウダーク(ソフビのみ。実際にギンガSで登場する案もあったらしい。)
その他外的要因で悪落ちした者
- ゼロダークネス(ウルトラゼロファイト)
- ゼロはこれ以前にも素で闇落ちしそうになったことがある。
- ウルトラマンベリアル(ウルトラマンゼロシリーズ)
- ウルトラマンゼット レッドダメージ(ウルトラマントリガーエピソードZ)
- ウルトラキラー(ゲーム:ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦)
- レッドファイター(漫画:ゾフィーの戦い『コロコロコミック』1981年年3月号掲載。)
M78星雲人の影
- ウルトラダークキラー(CRぱちんこウルトラシリーズ、ウルトラギャラクシーファイト)
- W87星人(漫画:ウルトラ大戦争『コロコロコミック』1980年2月号から4月号連載。)
- ウルトラシャドウ(漫画:ウルトラ戦士最後の決戦『小学四年生』1979年9月号10月号連載。)
- ババルウ星人(漫画:ウルトラマンSTORY0)
- 本作ではウルトラ族と同様に人工太陽爆発で生じたディファレーター光線により超人化したヒューマノイド種族。本家と比べウルトラマンに近い顔立ちなど「悪のウルトラマン」としての側面が描かれる。
ヘラー軍団
ウルトラマンの姿には変身しないが、ジョーニアス達と同じU40出身者で、ある意味公式の悪トラマンの先駆けとも言える。
ネオフロンティアスペース
闇の巨人
- ティガダーク(ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY)
- カミーラ(同上)
- ダーラム(同上)
- ヒュドラ(同上)
闇の意志で暴走した光の巨人
トリガーの世界
闇の三巨人
- カルミラ(ウルトラマントリガー)
- ダーゴン(同上)
- ヒュドラム(同上)
上記以外の闇の巨人
- トリガーダーク(同上)
- 超古代文明時代から第12話までの個体が該当。イグニスの変身した個体は、ダイゴが変身したティガダーク同様悪には該当しない(最終的には善のニセウルトラマンとして該当する)。
- イーヴィルトリガー(ウルトラマントリガーエピソードZ)
ウルティノイド
- ダークザギ(ウルトラマンネクサス)
- 誕生経緯はニセウルトラマン的だが、オリジナルから脱却しようとした姿勢は只の偽物に非ず。
- ダークファウスト(同上)
- ダークメフィスト(同上)
- ダークメフィスト・ツヴァイ(同上)
- ダークルシフェル(同上)
※映像作品では未登場
ダークキラーのしもべ
- 『暗黒軍団 ダークネス』
- エックスダークネス(ウルトラギャラクシーファイト)
- ジードダークネス(同上)
- オーブダークネス(同上)
- ゼロダークネス(同上)
- 上記のベリアルがゼロに憑依したものとは別の、ダークキラーが再現した個体。
- グリージョダークネス(同上、『ウルトラヒーローズEXPO2021』)
その他
- ウルトラマンオーブダーク(『ウルトラマンR/B』)
- ダークルギエル(ウルトラマンギンガ、ウルトラマンギンガS)
- 公式でカウントはされていないが、彼の正体を考えるとわからなくもないので、敢えてここに追記。
余談
ソフビは基本的にウルトラ怪獣シリーズから販売されており、公式ではウルトラマンではなく、怪獣扱いにされていることが窺えるが、時期などによって扱いがブレる悪トラマンもいる。
例えば、ティガに登場した闇の巨人は当初はウルトラヒーローシリーズから販売され、固有のロゴも存在していたが、現在ではウルトラ怪獣シリーズに分類されている(実はウルトラマンシャドーのようなニセウルトラマン系やウルティノイドも同様)。
一方で、かなり特殊なのが、ベリアルやトレギアのような光の国のウルトラマンの場合である。
公式見解でもウルトラ戦士としても扱われながら、ソフビはウルトラ怪獣シリーズから販売されている。
その上、ベリアルはオーブからZまでの変身アイテムではウルトラヒーローに数えられつつも、カイザーベリアルやアークベリアルの姿では怪獣カウントという変則的なタイプである。
関連項目
ウルトラマン同士の戦い - 高確率で必ず起こる。
→ダークネスヒールズ - 悪トラマン4人にジャグラスジャグラーを加えた5人組。
ウルトラマンタイガ,『ウルトラマンタロウ』…トレギアの策略により、一時的に闇落ちした。しかし外見においては、カラータイマーが常に赤くなった(点滅はしない)こと以外特に変化はない。
アブソリューティアン…ウルトラギャラクシーファイトに登場する究極生命体。誕生経緯が光の国のウルトラマンたちと類似しており、ある意味ウルトラマンたちのもう一つの可能性というべき存在。この記事でいえば『M78星雲人の影』にカウントできる。
アブソリュートダイナ(TDG THE LIVE ウルトラマンダイナ編 STAGE1 ~新たなる光の勇者~ in博品館劇場)…タルタロスがアブソリュート粒子を注入して連れてきた並行同位体。該当の可能性あり。
DCコミック - こちらの「ウルトラマン」は善悪逆転世界の悪のスーパーマン。
???…『ウルトラマンデュアル2』において明かされた、遥か昔に自身たちの恐るべき能力で宇宙支配を目論んだ危険な宇宙人。とある存在から宇宙正義の志を受け継いだことで正義の戦士となる。詳しくは『堕落の翼』にて(ネタバレ注意!)