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ティガダーク

てぃがだーく

『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY>THE_FINAL_ODYSSEY』に登場する、ウルトラマンティガの過去の姿。
目次 [非表示]

カミーラ「何を驚いているの?それが本当の貴方・・・3000万年前、私達と一緒に世界を滅ぼした・・・それがダイゴ、貴方の姿なのよ!」


悪に堕ちた巨人編集

劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(以下TFO)で明らかになったティガの過去。

それは彼が一時、悪の存在であったということ……

Dark

嘗て超古代文明が築かれていた時代。世界は怪獣、宇宙からの侵略者、闇の眷属等の様々な脅威に脅かされていた。しかしその危機に突如、宇宙より多くの「光」が地球へ降臨し、人々に勇気と希望を与えた。

「光」は戦士達を選び同化することで光の巨人となり、光の巨人は世界を守護していた。


ところが「闇」との戦いが激化する中で、光の巨人の内ティガを含む四人が心の闇に囚われ、闇の巨人となり文明を破壊し始める(舞台版『DARKNESSHEELS THE LIVE』では、自然を穢す超古代文明に愛想をつかしたためとされている)。


その内の一人にして最強の闇の巨人がティガダークである。


その後闇の巨人に続く者達が現れたらしく、最後には巨人同士の大戦争が始まり、両勢力は激戦を繰り広げ、多くの戦士達が葬られてしまった。

しかし、四巨人の内ティガダークがユザレ(ダイゴやイルマの先祖)と関わり、心に光を取り戻し、元の光の巨人へと戻る。そして残りの闇の三巨人はルルイエに封印され、平和が戻った。


だが戦争の代償に超古代文明は滅亡。ティガを含め僅かに生き残った巨人達は、未来の人類に希望を託してその力を人の遺伝子の奥に刷り込み、永い眠りについた。再び同じ悲劇が繰り返されないことを願って。


容姿・能力編集

ティガダーク

飛行速度:マッハ2.5
走行速度:時速900キロ
水中速度:時速800キロ
潜地速度:時速750キロ
ジャンプ力:400メートル
握力:30000トン
CV:長野博(劇場版FO)、真地勇志(ギンガ(掛け声のみ))
スーツアクター:長谷川恵司(劇場版FO)、岩田栄慶(ギンガ)

体色は黒・黒銀となり、まがまがしい雰囲気を醸し出している

映画では闇の戦士カミーラにユザレの結界を破壊する狙いでブラックスパークレンスを渡されたダイゴが変身した。

もともとは闇の最強戦士だったが、ダイゴの変身したティガダークは心が光だったため、その力を十分に発揮できず大きく弱体化し、光線技は一切使っていないどころか、スペックもマルチタイプの半分程度しかない。その結果、ダーラム戦では手も足も出ず、赤子扱いされ、挙句に彼の地面液化能力によって首まで埋められてしまう。顔だけしか出ておらず、その状態で怯え焦りながらもがくがそれでも抜け出すことができず絶体絶命となったが…

最強と呼ばれていることから本来はこのスペック以上の戦闘能力の持ち主であったと考えられる。

劇中で使った技は敵に突っ込んでいく『ダークタックル』のみ。しかし、この技もTFOにおいてはダーラムにいなされてしまい不発に終わり、投げ返されてしまっている。


なお、闇の巨人だったときの姿であるためか、マルチタイプへと戻っていく過程であるティガトルネードティガブラスト共々名前に「ウルトラマン」とはつかない。


かつてのティガダークはカミーラとは恋人同士だったがほかの二人の闇の巨人との具体的な関係は不明。

一応、ダーラムはダイゴに親しげな面も見せているが皮肉かもしれず、ヒュドラは裏切り者と扱っているが反応としてはむしろ彼の方が正しい一面もある。

また、彼らはイルマ・メグミをユザレの子孫と認識していたのに対して、かつてのティガダークとダイゴを同一視して「ティガ」と呼ばずに「ダイゴ」と呼んでおり、この点についてはなぜなのかは不明(そもそもダイゴ自身が超古代人の子孫な上に、本作ではダイゴが3000万年前の記憶も得ているような描写があるので、かつてのティガダークの変身者との関係も含めて不明である)。


『ULTRA-ACT』として立体化された際にはゼペリオン光線のエフェクトも付属しており、光線の色は赤色となっていた。なお、このULTRA-ACTの販売年は2011年であり、ハンドスラッシュもギンガに先駆けてこちらで披露されている。

しかし、ゼペリオン光線は映像媒体では全く使用されず、初使用したのはティガダークを元ネタにしたトリガーダークだった。

なので現状は玩具オリジナルギミックに留まっている。


ウルトラマンギンガ』にて編集

闇の勢力の刺客として登場。前半のラスボス。ティガ・マルチタイプスパークドールズダークスパークによってダークライブされ、ティガダークとして実体化した。

今作での掛け声はテレビ版のティガの声(真地勇志氏のもの)を低く加工したものが使われている。


第5話においてジャンキラーに代わる形で礼堂ヒカルに襲い掛かるが、逃走されてしまう。その後、第6話でジャンキラーとの戦闘を終えたギンガに襲い掛かり、さらにバルキー星人を巨大化させて制限時間の迫るギンガを追い詰めるが、覚醒したジャンナインと一条寺友也が加勢したため逆転され、ジャンスターダストで倒されて元の人形に戻った。

今回新たにハンドスラッシュと思しき光弾を使ったほか、目から放つ光でバルキー星人を巨大化させる能力を披露している。


テレビシリーズでの登場、またれっきとした悪の戦士として登場するのは今回が初。第1クールのボス、つまり全体の小ボスであるためそこまでの強敵では無いものの、生身のヒカルや友也に襲い掛かり、時間が迫っていたとはいえギンガを苦戦させており(正直バルキー星人はそこまで役に立っていない)、悪役としては十分な活躍をしただろう。


ちなみにウルトラマンフェスティバル2013ライブステージ第2部ではバルキー星人に唆されたある人物がダークライブした姿として登場している。


外伝作品における活躍編集

スーパーヒーロージェネレーション編集

ギンガの設定で登場。その為、名前はティガダーク(SD)と表記されている。また、本作の初期の仲間の一人に、本編並びに劇場版時空のティガがいるので、ティガVSティガダークの夢の対決が実現する。


DARKNESS HEELS -Lili-編集

本作では、カミーラの回想の中で(シルエットとしてではあるが)登場する。

ここではあくまでカミーラの視点から物事が描かれているためか、ユザレの存在が省かれており、あたかもティガダークが何の断りもなしに彼女を捨てて光の側についたかのような描写がなされている。


本作のカミーラがどちらかといえば善良な人物として描かれていることもあり、「これだけよくできた女性を捨てるなんて最低なヤツだ」「散々恋人のために尽くしたのにこんな仕打ちを受けたのでは、彼女が愛憎に狂うのも無理はない」等とカミーラに同情する声も上がっている。

もっとも、上でも書かれているように、この回想はあくまでカミーラの主観の混じったものであることには留意する必要があり(そもそもカミーラを含む闇の巨人たちは、この時点で(自然を穢していたという理由があったとはいえ)一つの文明を丸々滅ぼし、巨人同時の戦争を引き起こすという事態を引き起こしていたのに対し、そのことに関する言及は一切ない)、実際はユザレの説得をはじめ様々な要素が重なったことでティガダークは光の戦士へと戻っていったのだと考えられる。


TDG THE LIVE ウルトラマンティガ編 in 博品館劇場編集

地獄の門の中に広がる世界から抜け出させる為にカミーラが託したブラックスパークレンスをティガが使う事で実体化。

ティガに闇を受け入れるよう囁き、モルヴァイアギアクーダ(分身体)を差しむけるが、ティガの帰りを待つゼロ達の思いを中心に観客達のウルトラチャージで集まった光が実体化したトリガーのゼペリオンソードフィニッシュで倒され、ティガとのゼペリオン光線の撃ち合いの末に敗北した。


NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編編集

タルタロスによって並行同位体として召喚された。地球もろとも本物のティガを倒そうとするが、そこでタルタロスに用済みとなったイーヴィルティガが乱入し、対峙するがイーヴィルからは本当のティガの足元にも及ばないと一蹴され倒された。


ファンの誤解編集

これこそ、ティガの本来の姿である!」「かつてのティガダークは二代目(もしくはそれ以降)」とファンからよく誤解されている(それどころか前者に関しては関連書籍や公式資料の一部にさえもそのように扱われている事がある)のだが、実際は違う。

パンフレットに記載されているように上述の経緯を経ている。


ちなみに後者の「かつてのティガダークは二代目(それ以降)説」は公式の資料などに記載されたものではなくファンの推測から生まれたものである。


こちらは少々ややこしく、TFOの光の巨人の誕生、超古代文明の滅亡過程は前述の通りなのだが、本編の第45話「永遠の命」および小説版で明かされたギジェラによるものと矛盾している(TV本編のメインライターで小説を執筆した小中千昭氏とTV本編に参加しTFOの脚本を担当した長谷川圭一氏が発表した設定が別々になっているというのがより近い。ただし長谷川氏はもしやるならばギジェラの一件も合わせた複合的なものにするとは考えているようだ。詳細はギジェラの項目を参照)。


この矛盾を解決する一部ファンの推測としては、


ギジェラの出現で人類の選択に関与しない巨人達は戦いを終えると、人類の選択には干渉せずに肉体を石像化させ、体から分離すると本来の光の姿となり星雲へと帰って行った。

その後、平和となった超古代文明に再び「闇」による怪獣災害が起こり地球に危機が迫る。

その時、今度は光を継承した超古代の戦士達が石像と同化することによって光の巨人となり、そこから闇の巨人が生まれたというものである(無論ファンの推測なので大まかな流れであり、ファンごとに詳細は異なるだろう)。


ようするに、3000万年前において超古代文明と闇の戦いが二度以上起き、その二度目以降で生まれたのがティガダーク(の変身者)という解釈。

つまり、こちらはあくまでファンの推測で現状間違っているとは言えないが、超古代文明の滅亡の矛盾が公式で明言されていないので、本当に推測という不確定な域を出ないものである。


補足編集

この映画より先に、テレビシリーズ第44話『影を継ぐもの』のストーリー展開でも提示されていたように、3000万年前に地球を守護した光の巨人の石像(ウルトラマンの力)は、人間の使い方次第によって善にも悪にもなれる。

要は劇場版までの間、光→闇→光と立場を変えてきたということなのだ。

また設定こそ違えど、タイプチェンジ能力は他の光の巨人から授けられたという設定はテレビシリーズ本編の時代から存在していた。


そのため、最初に地球へ降臨したティガが一体どんな姿をしていたのかは、今現在も謎に包まれている

というより、ほかならぬダイゴやアムイの例からわかるようにティガの変身者はネオフロンティアスペースに絞っても複数人いることを考慮すれば、前述のようにティガダークだったティガが初代ではないという推測も可能である。


余談編集

かつて「ティガこそが悪魔」、「悪魔の名はティガ」と言っていたキリエル人だが、天使を自称したり人類支配の悪意はあっても、今回のこれに関しては嘘は言ってないことになる。また、錦田小十郎景竜がダイゴに対して「物の怪の気がする」と言っていたのも、あながち間違いではなかったことになる。


ティガダーク、ティガトルネード、ティガブラストは当初、体の模様が全く異なるデザインで進められていたが、スーツ製作や商品展開の都合上、色以外は同じデザインとなった。


当初、『ギンガ』では友也の父がティガダークにダークライブする予定だった。


ダイゴが見た幻覚の中で、風船を持った少女を助けようとしたが、その漆黒の姿に恐怖した少女の悲鳴を耳障りに感じて拳で潰してしまうというショッキングなシーンがあり、ファンの間ではトラウマシーンの一つとして挙がる事が多い。


TFOで、ダーラムとの戦いにて、心と肉体の反作用による弱体化もあって、非常に弱いと思われてた様で、首まで埋められてもがいているシーンがティガダーク最大の見せ場とまで言っているファンもいるとかいないとか。もっとも、地面に首まで埋められてピンチを迎えるという展開(上半身まで埋められたウルトラマンならいるが)は、ウルトラマンの中でもこのティガダークが初めてである。


カミーラ、ダーラム、ヒュドラと異なり、別名が無いがリブートしたキャラクターを参考にするならば、別名は闇黒戦士ティガダークの可能性が高い。



関連タグ編集

劇場版限定タイプ ウルトラマンティガ ウルトラマンティガ(キャラクター)


ティガダークティガトルネードティガブラストマルチタイプ


サンダーブレスター:闇の力を得た姿だが、後に本来の力を取り戻したという共通点がある。


ウルトラマンダークウルトラセブンダークゼロダークネス:ティガダークと同様に闇に落ちたウルトラマン達の姿。ただし、これらは何れも他の人物に身体を乗っ取られた状態である。


ウルトラマンオーブダーク:オーブが闇に落ちた姿…ではなくチェレーザがオーブを模して変身した姿。


ULTRAMAN(漫画):外伝小説にて黒幕の装着するウルトラマンスーツとして登場。ただし、ティガのスーツとは別に存在し、覚醒した姿はティガのものではなく…。


トリガーダーク:ティガダークをリブートしたキャラクター。

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