概要
ダークネスヒールズをメインにしたウルトラシリーズ初の舞台化作品。2019年9月に講演された。
メンバー5人全てが新たな人間体を手に入れており、なぜ元の姿ではなくそういう姿になってしまったのか、ジャグラー以外は倒されたはずなのになぜ蘇ったのか、そして彼らはこれからどうなっていくのか…等、ある意味それぞれの本編の後日談的な内容も含めたオリジナルストーリーが展開されている。
キャストも舞台を中心に活躍している実力派が集められ、本編さながらの性格を再現しておりファンからは好評をもって迎えられているほか、若い女性層をはじめとしたウルトラシリーズに触れたことのない新規ファンも取り込むなど成功を収めている。
音楽は劇中で使用された5人のテーマ曲をアレンジしたものが流されているほか、殺陣も本編を彷彿とさせるアクションが取り込まれているなど、それぞれのシリーズを知っているとニヤリとする仕掛けも多数盛り込まれている。
DVDが発売しているほか、キャラクターを掘り下げるスピンオフエピソードも公演された。
各公演後には、ウルトラシリーズ出演俳優によるアフタートークが行われた。
あらすじ
なぜ、ウルトラマンは関係のない他者を守るために自らの命を賭すことができるのか。
なぜ、悪と呼ばれる者は途方もない苦労をしてまで他者のものを奪おうとするのか。
ただ生きるだけならば、その必要はないはずだ。
惑星テリオと呼ばれる星の住人がその疑問にたどり着いた時、彼らは二つの計画を立ち上げた。
一つは、心優しき者に力を与えれば、ウルトラマンと同じように正義の使者と呼ばれるようになるのか。
そして、もう一つは、悪と呼ばれた者たちは、その先に何を求めていたのか…。
光の国への復讐と、世界への支配欲を剥き出しにした者―――
『ウルトラマンベリアル』。
闇に堕ちてさえ一つの愛に縋ろうとした者―――
『カミーラ』。
自らが神となり人類を導こうとした者―――
『イーヴィルティガ』。
この世の全てを破壊しようとした者―――
『ダークザギ』。
嫉妬と渇望に身を委ねた者―――
『ジャグラスジャグラー』。
かつて悪と呼ばれていた者たちが、惑星テリオで目を覚ます。
こうして新たな悪の物語が静かに幕を開ける。
登場人物
ダークネスヒールズ
元はウルトラマンであり、ウルトラの父の戦友であったが、嫉妬の感情でダークサイドに堕ちた。一度は滅びたが、ヒュースによって復活する。しかし、姿は人間態となっており、地球人の等身大と変わらない。巨人への戻り方を見失っている。
惑星0-50 の“戦士の頂”にて、ウルトラマンの力を手にすべく挑戦するも、自分より劣ると考えていた“ガイ”が光に選ばれたこ とによって心に歪みが生じた。他の四者と違い、今回のヒュースの計画に積極的に加担して、他の四者を誘導している。
超古代文明の時代を生きていた巨人。地球人マサキ・ケイゴの歪んだ心を持って復活した為か悪の力として暴走した。ティガと見た目が似ている為“イーヴィルティガ”と呼ばれてしまっているが、本人 は望んでいない。今は人間態となっている。
元々は“ウルトラマンノア”を模して造られた最終兵器“ウルティノイド・ザギ”。平和を守るために戦っていたが、人間たちに利用されているだけと知って変貌した。ノアへの対抗心から、“破壊”を信条にしている。ベリアルと同じく、今は人間態となっている。
かつて存在して超古代文明を滅ぼした巨人の一人。当時は仲間で恋人でもあった“ティガダーク”が光の側に戻ることが出来た為、かつての恋人に封印された。ティガに裏切られたことによって、愛しているが故に、憎んでいる。
今は人間態となっている。
惑星アバン
- ノーム・ジェイ:影山達也
惑星アバンにて対外生物に対しての防衛軍の指揮に当たっている男。
過去、回数こそ少ないが、惑星アバンに於ける対外生物からの攻撃を守ってきた防衛軍の指揮官。
- ワード・ロレッテ:田中しげ美
惑星アバンで、対外生物を研究する研究者。
過去アバンで起こった数少ない対外生物からのアバンへの侵攻の中で妻を失っており、それをきっかけに対外生物の研究者へと転職した。
- レジーナ・ロレッテ:諸塚香奈実
ワード・ロレッテの娘。
母を亡くしている経験からも、対外生物に対しての反応は過敏であり、防衛軍にも興味がある。
幼馴染のクレストには友人以上の感情を抱いている。
- ダッシュ・ロレッテ:佐藤祐吾
ワード・ロレッテの息子であり、レジーナ・ロレッテの弟。
お調子者。対外生物に対抗する防衛軍に入りたいと思っているが、父・ワードの許可が出ない。
- クレスト・ハーロイ:後藤健流
対外生物に対していの防衛軍の一人。ノーム・ジェイとは同い年。
レジーナとは幼馴染であり、大人になってからはそれぞれ想い合っている。
- エメリ・アメリ
惑星アバンの政府に属する女性。
自然の摂理を大切にするアバンの考えを推進する為、不自然なものを排除しなければならないと思っている。
異星からの侵略者は勿論、外から訪れるカミーラなども彼女にとっては不自然な存在である。
- ヒヨ
惑星アバンの近くに浮遊する、超小型の小惑星に”よく居るらしい”者。
一度降り立ったアバンの景色が忘れられず、再びアバンに降り立つことを夢見る。
惑星テリオを脱出し、その後その場所に不時着したイーヴィルティガと出会う。
惑星O-50
パルビナに対して強い恨みを抱いており、いつか殺してやるとまで思っている。
弟は0-50の政府軍所属だった。選ばれた優秀な弟を誇らしく思っているが、選ばれなかった自分にはどこか劣等感がある。
- ロンメル:近藤雄介
0-50の王室直属の戦闘斑。
その中でも立場は上の方であり、セシルにも意見が出来る男。戦闘の能力もかなり上位。
- セシル・ソリア:松村泰一郎
ボダイの指示に従って実際に手足のごとく動く男であり、所属は0-50政府。
ボダイのことを「母上」と呼び、彼女が絶対だと思っているのと共に、守るべき存在だと思っている。
- ボダイ:香音有希
O-50の中でも年齢が高めの母親のような存在。立場も、0-50の中ではかなり高い。
0-50の持つ星の特性を“崇高なもの”だと思っている。
惑星テリオ
- シャルム・フィーラー:杉江優篤
惑星テリオから、惑星アバンを攻めるために派遣された将軍。命令はヒュースより受けている。
エリート思考で、“失敗すること”に何よりも嫌悪感を覚える。それは他人に対しても自分に対しても。
- ギア・メイ:春原優子
シャルム・フィーラーと同じく、惑星テリオから惑星アバンへ派遣されている女副将軍。エリートに憧れる思考で、シャルムの事は尊敬していると同時に、失望されることを常に恐れている。
- ファルコス・ミザイ:早乙女じょうじ
惑星テリオから、O-50 へ派遣された刺客。
とにかく最強の名を望み、強くなることに対しての向上欲がある。
- シュシュ:夏目愛海
いつもファルコス・ミザイの近くでちょこちょこしている女。戦闘能力は不明。みんなからは深く愛されており、その気持ちを利用する小悪魔的な面も。
- モリア:丸山貢治
ヒュース(テリオ政府)直属の戦闘斑。
基本的にはファルコスの軍についており、戦闘の能力は他のテリオ軍に比べて高い。
- コア:力丸佳大
モリアと同じくヒュース直属の戦闘斑。
基本的にはシャルムの軍についており、モリア同様高い戦闘能力を持つ。
- グレゴ
惑星テリオの中で”軍曹”という地位を与えられると共に、度々周りの者から”特別な存在”と認識される者。
戦闘に特化していて、言葉を発することはほぼ無い。
- ヤスカ:天音みほ
ヒュースの秘書的な存在。同じような存在であるハルカと共にいつもヒュースの近くにいる。何故かヒュースをいつも少し寂しげな目で見ている。
- ハルカ:堀越せな
ヒュースの秘書的な存在。同じような存在であるヤスカと共にいつもヒュースの近くにいる。
ヤスカに比べて笑顔が多い。
- ヒュース・アーディ:佐川大樹
今回の計画の首謀者。ジャグラーとは協力関係にある。
惑星テリオに住むテリオ人であり、政治等を預かるほど立場は上の人間。
ダークサイドに堕ち、既に過去に滅びたはずの闇の巨人と呼ばれるベリアルたちを復活させた。
アクションサンプル
DARKNESSHEELS_THE_LIVE_SHINKA
2019年12月公演の舞台第二弾。
各キャラクターの過去を掘り下げるスピンオフ。
出演者
天音みほ
影山達也
香音有希
近藤雄介
早乙女じょうじ
佐川大樹
白柏寿大
杉江優篤
春原優子
高橋紗妃
田中しげ美
田中崇士
堀越せな
松田将希
丸山貢治
宮崎理奈
諸塚香奈実
力丸佳大
2022年版
2022年9月公演予定の第3弾。内容は第1弾の再演となる。
出演者
- ノーム・ジェイ:大見祥太
- ワード・ロレッテ:大浦龍宇一
- レジーナ・ロレッテ:赤坂麻凪
- ダッシュ・ロレッテ:富本惣昭
- クレスト・ハーロイ:東井隆希
- エメリ・アメリ:間島和奏
- パルビナ・ルイ:北澤早紀
- ルーク・バセン:大久保樹
- ロンメル:晃映ヒロ
- セシル・ソリア:佐藤智広
- ボダイ:平山空
- シャルム・フィーラー:鈴木翔音
- ギア・メイ:中野郁海
- ファルコス・ミザイ:本間健太
- シュシュ:河内美里
- モリア:添田翔太
- コア:力丸佳大
- ヤスカ:石川凛果
- ハルカ:白石琴望
- ヒュース・アーディ:平賀勇成
関連動画
関連項目
DARKNESSHEELS-Lili- - 本作の続編。