概要
惑星テリオのヒュース・アーディという科学者の実験によって生み出された存在の1人。
他のメンバーとは異なり2023年時点では死亡の描写がない筈なのだが、何故か彼らと同じく、本来とは異なる人間の姿になっている。
ダークネスヒールズ以外での活躍については「ジャグラスジャグラー」の記事を参照。
なお、この記事の表記は漫画作品の登場人物紹介とダークネスヒールズの略称"DH"から取っている。
容姿
原典で明確に存在した人間態とは印象が異なり、黒髪で黒服に軽装の鎧を付けた衣装となっている。
舞台版とはまた違ったデザインとなっており、顔立ちはどことなく『ウルトラマンオーブ』でジャグラーを演じた青柳尊哉氏を彷彿とさせるニヒルな雰囲気のものとなり、服装も全体的に和装の侍を思わせる姿をしている。
性格
全体的に性格面ではTVシリーズとそれほど違いはなく、味方勢力・敵勢力双方を扇動するトリックスターぶりを発揮している。
人を食ったような行動やどこか不審者的な素振りも健在で、演者・メディアが異なりながらも、その同一人物らしさが見事に表現されているといえる。
活躍
DARKNESSHEELS_THE_LIVE
演者:谷佳樹
ヒュース・アーディの計画に積極的に加担する一方でベリアル達にも誘導しつつ手を貸すなど、相変わらずのトリックスターぶりを見せている。
ダークザギを利用し、惑星O-50の光の輪を破壊しようと企んでいる。
DARKNESS HEELS -Lili-
舞台版の続編である漫画作品では第4話でようやく登場。
ダークザギと行動を共にしており、ヒュース・アーディの研究施設に乗り込んで護衛を全滅させ、捕らえられていたリリ・アーカイヴを拘束装置を破壊することで救出した(事前にイーヴィルティガから事情を聞かされていた模様)。なお、この時リリのことを「お嬢さん」と呼びながら、背後から突然姿を現すという、『オーブ』のオマージュと思われる登場の仕方をしている。
なかなかに格好良い登場の仕方をしたが、リリを救出した際に勢い余って彼女の髪の一部を切り落としてしまったことが、Twitterのおまけ漫画で明かされている。
その後、ヒュースの秘書であるヤスカから「(ウルトラマンの)なりそこない」と揶揄されたことに腹を立て、報復として、ヒュースが保管していたあるものを破壊しようとする。しかし、そこにヒュースの腹心であるキリエロイド・サイロが割って入り、彼との戦闘に突入。
サイロがネオバトルナイザーからゴルザ・メルバをモンスロードしたため、これに対抗するためになんと自力で巨大化してダークザギと共にこれを迎え撃った。戦闘ではメルバのメルバニックレイを蛇心剣で防いでザギをサポートしつつ、ザギがアッパーカットで打ち上げたゴルザを蛇心剣で一刀両断して撃破した。
しかし、3分間しか巨大化した姿を保てなかったために直後に人間態に戻ってしまい、やってきたベリアル・カミーラ・イーヴィルティガの3人と合流。遂にダークネスヒールズの揃い踏みとなる。
その後のヒュース・アーディおよびホーリーデモンズとの最終決戦で、再び変身し、ダークザギとタッグを組んで、ヒュースの精神が憑依したサイロと激戦を繰り広げた。
戦いが集結した後は、リリ・アーリ親子に見守られながら、他のダークネスヒールズの面々と共に惑星フースから出立していった。
単行本2巻に掲載されているおまけ漫画ではダークザギに並ぶ主役として書かれ盗賊団のリーダーを切り伏せている。
ちなみに、第3話のある描写から、本作は『ウルトラマンZ』と同時期かそれより後の物語ではないか…と推察されていたが、第5話のラストシーンであるキャラクターが登場したことで、そうとも言い切れない状態になってしまった。
本作に登場するのがどの時間軸におけるジャグラーなのかは現時点では作者の綱島志朗氏も明言していないため不明のままである。
余談
漫画版の服装は単行本2巻の設定資料を見ると、初期設定は忍者をイメージとしておりそこから和風→侍風とダークザギと並び製作は難航している。髪をポニーテール風に纏めているあたり、『THE ORIGIN SAGA』版の影響も色濃く出ていると言えるか。
TVシリーズの演者である青柳尊哉氏を彷彿とさせるデザインだが、作者である綱島志朗氏は青柳氏を意識したつもりで描いたわけではないらしく、初登場からSNS等で青柳氏を連想させる声に対しては「キャラデザに失敗したが、改めて青柳氏のイメージが強いキャラクターだと実感した」との事。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
活躍(舞台版のネタバレあり)
『THE_LIVE』では生存しているにもかかわらず参戦していた理由は明かされなかったが、『DARKNESS HEELS ~THE LIVE~SHINKA』にて(直接の明言こそされていないものの)詳細が判明。
ジャグラーがヒュースと協力関係を結ぶまでの前日談であるジャグラスジャグラー編では、O-50の光の輪に一矢報いる為、闇の巨人を復活させて自身の支配下に置く事を目的にテリオに来訪。しかし、そこで出会ったヒュースとの会話の中で、ジャグラーは本来自身が知るはずのない情報を知っている事に度々疑問を抱くが、その度にヒュースらによって「リスタート」させられ(その際には何かの機械のような音も鳴っている)、彼らに都合の良い思考になるように改変されてしまっている。
更に本編の後日談となるベリアル編では、ベリアルとの会話で自身がヒュースらを利用しているようで、逆に利用されていた事に気づく。そして「心を持ったロボット」である将軍グレゴの事を連想すると、何かを察したようにどこかへと去っていった。
この事から本作に登場するジャグラスジャグラーは、おそらくヒュースによって作られたジャグラスジャグラー本人を模したロボであると思われる(「闇の巨人を復活させてO-50の光の輪に一矢報いる」という目的も、テリオに居る事に違和感を抱かせないよう、ヒュースが「設定」したものである可能性が高い)。
ただし、模しただけの完全なコピーではないからか、或いはヒュースらによって都合よく改変されているから、前述のように度々自身の思考に違和感を抱いている。
なお、漫画版において「なりそこない」と煽られるシーンでは、続けてハルカが一緒にいたダークザギに向けて「(ノアの)模造品」呼ばわりするのだが、本作のジャグラーが舞台版と同一人物であるとすると、実はダークザギだけでなくジャグラーにも向けたもので二重に煽られている事になる。