イーヴィルティガ(DH)
いーゔぃるてぃが
ウルトラマンティガに倒されたイーヴィルティガが、惑星テリオのヒュース・アーディという科学者の実験によって復活させられた。
それ以前の活躍については「イーヴィルティガ」の記事を参照。
なお、この記事の表記は漫画作品の登場人物紹介とダークネスヒールズの略称"DH"から取っている。
イーヴィルティガ風の衣装を身にまとった赤毛の青年になっている。
舞台版とは異なり、銀色(若しくは白色)の短髪で目の周りに隈取のような縁取りがあり、コートのような裾の長い衣服を着用しているのが特徴。
キャラクターはかつての変身者であるマサキ・ケイゴのような性格"私"と3000万年前に巨人の体を使用していた本人と思われる生真面目な性格"俺"が織り交ざっている二重人格者。SHINKA版にて片方の人格はマサキ・ケイゴであると明言されたが、マサキの一人称は"僕"であるのに対し舞台版は"私"となっている。生真面目な性格のほうはイーヴィル(邪悪な)ティガ(知らない何か)と呼ばれることを気にしている。
同じダークネスヒールズのメンバーにして超古代の巨人であるカミーラとのやり取りは必見。
「…それとも何かい?お手てつないで 絆深めて 力合わせて立ち向かうかい?」
「…お前ら そんな連中に殺されたんじゃねぇのか!?」
舞台版の続編である漫画版にも登場。
普段は冷静で穏やかな口調であるが、感情が昂ると粗暴な口調になる。
自分なりに生き方を模索しようと奮闘していた舞台版とは異なり、本作では目的のためには手段を択ばない冷酷な人物として描写されている。後述するようにマッドサイエンティスト染みた面が目立つことから、マサキ・ケイゴの影響が色濃く出ているともとれるだろう。
ただ、“イーヴィル”と呼ばれて不快そうな反応を見せる点は変わらない。
他4人がウルトラマンに対し憎悪や嫉妬といった否定的な感情を持つ中、ただ一人自身をウルトラマンに近い存在であると語ったり、特異なキャラクターとして描かれている。
DARKNESSHEELS_THE_LIVE
演者:友常勇気
自らの二重人格性に苦悩しながらも、最終的には惑星テリオの破壊行為に対し、カミーラ、ベリアルと共に反逆。かつての光の巨人としての面影を見せている。出身宇宙が共通するカミーラとは行動の方向性を含めて接点が多い。
DARKNESS HEELS THE LIVE SHINKA>DARKNESSHEELS_THE_LIVE_SHINKA
初演版に引き続き友常勇気氏が好演。
物語をさらに深めた本編とダークネスヒールズ5人それぞれのサイドエピソードが日替わりで描かれ、イーヴィルティガ編はSHINKA版の新キャラ「ヒヨ」という女性との会話劇が主となっている。
彼女との交流を機に自分の方向性を模索する姿が描かれる。
DARKNESS HEELS -Lili->DARKNESSHEELS-Lili-
第1話で(顔はハッキリとは写らなかったものの)カミーラやベリアルも滞在している惑星フースに出没。
何らかの手段で入手した正規品のバトルナイザーを使ってゲオザークを市街地に出現させ、市民を混乱に陥れた(加えて迎撃のために変身した主人公のリリが重傷を負う羽目になった)。
その後、第2話で賭けファイト「バトルインフェルニア」の開催されていた闘技場を破壊したカミーラたちの前に上突然姿を現し、本格的にリリ達に接触するようになる。
その目的は失われた自分達の力を補い、さらに強化する力を得る事。
近年、ウルトラ戦士達の間でウルトラマンの力を封じ、それらを活用して戦う事の出来るアイテムが多用されている事を知ったイーヴィルは、かつてレイオニクスバトルで使用されたバトルナイザーでも同じ事が可能だと考え(バトルナイザーの使用者は怪獣を操っている際に怪獣そのものになって戦っている感覚になる事からこれがウルトラマンの変身と同等のものとイーヴィルは考えた)これを使って力を取り戻すことを画策。
長く騒乱状態に陥っていた惑星フースに目を付けると、惑星テリオの技術によって作られた簡易型のバトルナイザーを下層民達にバラ蒔き(ついでに武器やロボット怪獣の製造に必要な技術を提供し、彼らの反乱を裏から援助していた)戦闘時のデータを改造を加えた自身のバトルナイザーに収集、時には自らも怪獣達を操るなどして暗躍していた。
こうして力そのものは順調に収集出来たものの、私利私欲のために使った力が集積されたことでバトルナイザーは闇に染まってしまい、純粋な光の力を得るために今度はヒロインであるリリから力を奪おうと目論むが、そんな彼にベリアルが割って入り、リリと死闘を演じる事になる。
そこへインフェルニア部隊が惑星テリオからの指令でイーヴィルらの捕獲に現れるが、なんとスパークレンスを取り出し、等身大のイーヴィルティガに変身、カミーラと共に迎撃した。
その際にティガのファイティングポーズを真似てみたものの、カミーラに手が逆だと指摘されるコミカルなシーンもある。
「…どうだい?君の元彼とよく似ているだろう?」
「…あいつの真似をしているのなら拳の握り手が逆だ」
「え? あぁ…」
しかし、どさくさに紛れてリリはヒュース・アーディに奪われてしまい、結局彼の研究は道半ばで頓挫してしまうことに。
その後はリリを救出すべく、密かにジャグラーとザギに根回しをしたり、ホーリーデモンズとの最終決戦では何だかんだ言いながらもベリアルのサポートに徹したりと見せ場を作った。
戦いを終えた後は、ダークネスヒールズの他の面々共々、惑星フースを離れた(自分達の変身能力が再び消滅してしまう前にこの星を離れるのが得策だからとの事)。
漫画版1話でゲオザークを使役したのは原典におけるマサキ・ケイゴへのオマージュと思われる。
実際、単行本のあとがきではマサキ・ケイゴをイメージしてリデザインされた事が明かされており、左右非対称な服を着ているのも彼の持つ二重人格的な部分を表現しているかららしい。