概要
DARKNESS HEELS-Lili-のヒロイン。16歳。
惑星フースに住む上級市民(ルークス)の少女で「暴徒鎮圧部隊」の隊員を務める。
性格は心優しく、市民の命を護るため戦場に飛び出していくなど良く言えば正義感の強い、悪く言えば無鉄砲な性格。その一方、暴動を起こす下層市民(インフェルニア)の動機に興味を覚え、戦いに疑問を感じ始めてもいる。
また、ルークスとインフェルニアの境界(グレーゾーン)で育ったことや、女性であったことなどもあり(フース人は男女の身体能力の差が他の種族と比べても大きいため)、幼少期より双方から偏見の目を向けられることが多く、そんな自分の在り方にコンプレックスを抱いてもいる。
幼い時に母のアーリから光の巨人達の存在の話を聞かされ憧れていたが、彼女が初めて目にしたのは闇に堕ちた元・光の巨人こと、闇の巨人であるウルトラマンベリアルであった。
カミーラからは舞台となる惑星フースにおいては稀有な「光の者の片鱗」があると目されている。
ただし、上記の経緯から、何らかのきっかけで闇に染まりかねない危うさも内包しており、第3話では、生まれ育った環境や惑星への理不尽な現状に対する積年の不満を戦闘を介してベリアルにぶつけ続けた結果、遂には闇の力への羨望ともとれる発言までしている。
ルークスは幼い頃から「ブイレス」というアイテムを装着しており、巨人化して怪獣と戦う事が出来る。ただし、巨人化には巨大になるほど命を削るというリスクが伴う。
メイン画像は彼女の巨人形態。キービジュアルでは別の形態らしき巨人も描かれているが……?
容姿
全身を覆う全身タイツのようなスーツを身に纏い、その上にポンチョのような外套を羽織り、脚には膝上丈のサイハイブーツを履いている。左腕にはブイレスを装着している。
顔はそのままだが髪の色が水色に変化し、頭頂と側頭部にツノ状のパーツが現れる。
全身は青と水色のツートンカラーで肩から胸元にかけて白いプロテクターで覆われている。プロテクターには赤い四角形のパーツが付いているがカラータイマーではない。
ブイレスとサイハイブーツはそのまま着用している。
余談
タイトルで勘違いされがちだが、綱島氏曰く主役はあくまでもダークネスヒールズであり、彼女はゲストヒロイン的な立ち位置であるとのこと。
特に物語の序盤ではベリアルと絡むことが多かったことや、本作の連載が始まる少し前に、テレビ本編にてベリアルの頭を模した剣が登場したことから、それと組み合わせて描かれたイラストも多い。
作者の綱島志朗と言えば、見ごたえのある戦闘描写以外にも、エロ・グロ描写にも定評があるが、彼女も初戦(第1話)でいきなりゲオザークに二の腕を噛まれて苦悶の表情を浮かべながら絶叫するというソッチ系のシーンを描かれてしまい、作者からの手荒い洗礼を受けている(さすがに流血描写はなかったが)。
作者の綱島氏は、自身のTwitter上にて、リリが様々なキャラクターと戦う“リリファイト”という非公式の連載を行っている。
ちなみに、これまで登場したのは、レッドマン、ミラーマン(REFLEX版)、ゴッドマン、ハネジロー、キングギドラ、シルバーブルーメ、鯛砲。特にレッドマン戦は色んな意味で必見の内容となっている。
それ以外でも、綱島氏の投稿するイラストでは割と損な役回りを宛がわれることが多く、ヒロインでありながら一種のいじられキャラにされてしまっている。
関連タグ
実は彼女は、かつてM78星雲光の国のウルトラ戦士と一体化していた母から産まれた、生まれながらにしてM78星雲人(光)の因子を受け継ぐ者である(ただし、彼女自身はそのことに気づいていない)。
彼女自身の戦闘力は際立って高いわけではないものの、相手の力と共鳴してその力を引き出すという能力が備わっており、いわば存在そのものが変身アイテムのようなものという特殊な存在であるらしい。
最終的にその能力に目を付けたヒュース・アーディによって拉致され、巨大な怪獣ホーリーデモンズの頭部に触媒として埋め込まれてしまう。
そのままダークネスヒールズ達と交戦になるも正面から向かってくるベリアルに反応し、激しい攻撃を仕掛ける。だが、物ともせず近づくベリアルに対し自分は闇に惹かれている事を言いかけるが取り付いたカミーラによって遮られ、彼女から本当に惹かれていたのは闇ではなくベリアル個人であると(彼女自身のかつての経験の踏まえて)看破される。
失踪した母を求めてルークスの戦闘部隊に入隊したが、女性ということもあって力が他の隊員より劣るがゆえに仲間たちから相手にされていなかった。加えて、理解や関心の薄さの果てに二つに分かれて争っているフースの現状に失望しているリリにとって、ベリアルは真正面から自分だけを見てくれた、ただ一人の男だったことが彼に惹かれる要因になったと思われる。
「お前を…お前自身をオレに殺させろ!」というベリアルの言葉を受け、ホーリーデモンズの体内から脱却、そのままベリアルのカラータイマーを通ってインナースペースに入り込み、彼との再会を果たす。
「…お前 こういうのは御免だぜ」
「そういうと思った …けど私も 私の生き方をする! これが私の力よ! ベリアル!!」
その後、ベリアルの右手がまるで光の力を宿したかのように輝き始め…?
関連タグ(ネタバレあり)
ウルトラマントレギア:第3話で抱いた彼女の感情は彼に近いものがある。…が、後にカミーラによって違う感情であることが判明した。
早田進次郎:こちらもM78星雲から来たウルトラマンと一体化した父親からウルトラマンの因子を受け継いでいる。力の源が父親である点が異なるが、一番彼女と近い境遇にあると言えるキャラクターである。
マドカ・ツバサ:彼も父親から光の因子を受け継いでおり、番外編でウルトラマンに変身している(ただし、光の意志が弱かったために不完全な形でしか変身できなかった)。
朝倉リク:リリと因縁のあるベリアルの息子。彼もまた19歳になるまで自分にウルトラマンの力が眠っていることを知らず、ごく普通の一般人として過ごしてきた(一応、情人離れした身体能力を発揮することはあったようだが)。彼も父親の口車に乗せられて危うく闇落ちしかけたことがある。
ちなみに劇中でリリがベリアルに想いを寄せたことが判明した上にラストでの彼女の「ある行動」により、ファンの間でリリがリクの(あくまで候補程度だろうが)『義理の母』扱いされることがしばしば起こるようになった。
ラン:ベリアルの宿敵であるウルトラマンゼロが初めて一体化した人物でリリと同じく地球とは別の星の人間である。