概説
その名の通り青い体色が特徴。銀色はあるが赤色が見られない体色となっている。
頭脳明晰で研究者のような頭脳労働が得意とされている。
雑誌等でその存在が示唆されていたが映像作品でのキャラクターとしてのブルー族は『ウルトラマンメビウス』に登場したウルトラマンヒカリが初出。それまで地球に来ていた全ての(M78星雲の)ウルトラ戦士が赤と銀の体色であったため、青と銀の体色を持つヒカリは「本当にウルトラマンなのか」と当初地球人に疑問を持たれていた。
『メビウス』TV本編では初めて会ったメビウスがヒカリ(当時はハンターナイトツルギとして行動していたが)青い身体を見て「宇宙警備隊でない君がなぜ地球に!?」と驚いていたことから、宇宙警備隊にはそれまでブルー族の隊員はいなかったらしい(現在の設定である『大いなる陰謀』では数万年前の描写ではブルー族の宇宙警備隊員やその候補生らしき存在も確認できる)。
同じく遠い未来(32世紀)が舞台の『ウルトラマン超闘士激伝新章』においては、ヒカリを見たエンペラ星人の手下・暗殺闘士スペクターが「ブルー族で戦士でもないあなたに勝ち目はない」などと嘯いていたため、他の宇宙人にも「ブルー族は非戦闘要員のインテリジェンス階級」みたいな認識はあったようである。
しかしこれらはあくまで向き不向きとされ、ウルトラマンヒカリは研究者としても高い実績を持ち且つ戦闘能力も高いという文武両道型である。
その影響かは不明だがウルトラ銀河伝説では宇宙警備隊の施設で訓練に励むブルー族も多く見られ、それ以降も戦闘に参加しているブルー族もいることから戦士の道を選ぶブルー族も出始めたようである。
とはいえ『ウルトラマンタイガ』のボイスドラマによれば、今でも種族による進路の方向性は通例としてある程度決まっていることが多いようだ。
実際、ウルトラマントレギアはもともとは体力がなく、血の滲むような努力をしても宇宙警備隊の試験に合格できなかったとされている(現在の高い戦闘力は闇堕ちして以降後天的に身に着けた力に拠るところが大きいようだ)ことから、ブルー族の中にも戦闘に向いている個体とそうでない個体が現在でも依然として存在していることが窺える(なお、こういう書き方をされると誤解されることもあるが、『トレギア物語』でのトレギアは試験にギリギリ合格点に届かなかったとされている)。が、トレギアのように試験に挑む者は劇中でブルー族の戦士がいることからも分かるように決して少数派ではないようだ。
なお、昭和ウルトラ第2期当時の児童誌では「ウルトラマンはもともと緑と銀のボディであり、宇宙警備隊に入ると赤く染める」などという記述もあったが、現在ではレッド族やシルバー族の地肌(服?)は赤+銀であると為されている。
また、ブルー族と同じく児童誌などで存在が示唆された存在としてホワイト族があるがそちらではホワイト族が現在のブルー族的な設定がされブルー族は力仕事が得意とされている(ブルーカラーとホワイトカラーが名前の由来であろう)。ただしこれらの設定は現在の公式設定では全く扱われていない。
該当すると思われるキャラクター
- ウルトラマンヒカリ
- ウルトラマンゼロ…ファンの間でレッド族とブルー族の混血児ではないかと言われている
- ウルトラマントレギア
- ピアニー
- ボイス
- ソラ
- フィリス
- アーリ・アーカイヴと一体化したM78星雲人※(本編ではシルエットのみでの登場だったが、作者のツイートではブルー族の女性として描かれている(参考)。ただし、公式の設定と言えるかは微妙なラインなので注意)
光の国の者ではないが青いウルトラマン
- ウルトラマンアグル
- ウルトラマンコスモス
- ウルトラマンキヨタカ
- ウルトラマンブル
- ウルトラマンフーマ
- ウルトラマンゼット※(一応、出身地が「光の国」と表記されているが、ボイスドラマ等の内容から単純にそう受け取ってよいか疑問視されている)