ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

国内外でも高い認知度を誇るウルトラマンだが、多くの人が思い浮かべるであろうそのイメージは赤と銀の二色である。しかし、長く続くシリーズの中にはその赤を用いず、青を基調とした配色のボディを持つウルトラマンも存在する。


歴史編集

青いウルトラマンの歴史は、シリーズ3作目の『ウルトラセブン』から始まる。

実は当初、ウルトラセブンは企画当初体色が青だったが、商品展開を行う玩具会社の意向と、当時のブルーバック撮影では技術の都合で映像表現が難しくなってしまうことから赤になったという逸話がある。

現在でこそ公式でも「深紅のファイター」と呼ばれることのあるセブンだが、そうなった背景には制作上の都合が影響していたのだ。


昭和時代に児童雑誌などでブルー族のウルトラマンがイラストで紹介されることはあったが映像作品への出演はなく、その後はウルトラマンレオに登場したウルトラマンキングの一部分に紫色が用いられたが、当時の映像を見直すと紫の部分が黒に見えてしまっていた。


この時代、青色の技術は難しく、円谷プロ、さらには日本に限らず海外を含めて青空バックで青いものを扱うこと自体が困難であったのだ(海外での似たような例として、1983年公開のSTARWARSジェダイの帰還で使用されたライトセーバーは当初は青色にする予定であったが、青空バックでは目立たないという理由で都合で緑色に変更されたとされている)。


その後、時は流れて30年近くが過ぎ、シリーズ30周年記念作品の『ウルトラマンティガ』では、キングの影響もあって体色の一つに紫色が採用された。さらに、本作で導入されたタイプチェンジでは、赤と紫の2色ストライプから、片方のみのタイプが登場し、その一つであるスカイタイプで青紫色のボディカラーが採用された。


これを機に、『ティガ』の続編『ウルトラマンダイナ』のミラクルタイプは銀色との比率は低いながらも完全な「青色」の姿をしたタイプとなった。


そして翌年の『ウルトラマンガイア』ではついにデフォルトカラーが青、完全に赤色が消された青トラマンが登場した。

また、これ以降青トラマン登場時の定番となる「赤いウルトラマンと対になる青いウルトラマン」という対比が確立された。


その次回作である『ウルトラマンコスモス』では主人公ウルトラマンの基本形態が青となるといった具合に少しずつ発展を遂げた。


シリーズ誕生40周年記念作品『ウルトラマンメビウス』では、ザ☆ウルトラマンを除く昭和作品の地続き作品であるが平成作品要素も多く持ち、その一つとして青トラマンが登場。それを活かしたエピソードも制作された。


その後、2010年代後半にシリーズが完全復活して以降も長らく青トラマンの登場がなかったが、2018年放送の『ウルトラマンR/B』、2019年放送の『ウルトラマンタイガ』で連続して青トラマンが登場。それぞれの戦士は出身地が同じであり、初めて同じ星出身の青トラマンが登場した。


なお、映像作品で青いウルトラマンが登場したのは平成シリーズからであるが、それ以前に1995年から杉山清貴のコンサートにウルトラマンキヨタカが登場したり、1994年発行のアメコミ版ウルトラマンGに悪のブルーウルトラマンが登場したりすることはあったが、上記の通りいずれも映像作品および正史への参加は実現しなかった。



特徴編集

赤色が熱血さやパワフルなイメージをもたらすのに対し、青色はクールさやスタイリッシュさ、果ては冷徹、冷酷といったイメージを植え付ける色である。また、青いウルトラマンはタイプチェンジなどでは主にスピードに優れているという戦士が多い。

また、青いウルトラマンは全員、何かしら悲しい出来事を過去に経験している。ちなみに、青いウルトラマンは全員個性が強く、唯一〇〇という要素がある(これについては後述の強調部分でその旨を記載する)。特に、ぐんぐんカットは全員独自のポーズとなっている。

コスモス以外は全員装飾を持っており、胸か腕、肩にそれが存在している(といっても、コスモスは青トラマンに限らず平成以降では3人しかいない完全無装飾な戦士である)。

そしてタイプチェンジ後の派生タイプも含めて剣との相性が抜群であり、形や使い方は異なるとはいえほとんどが剣使いである。


現状編集

しかし、先述の通り、ウルトラマンといえば詳しくはない人が思い浮かべるであろうイメージは、「赤と銀の宇宙人」というイメージが強いためか、サブトラマンとして主人公のウルトラマンのライバルや助っ人を務めることも多く、『コスモス』以外の作品で「メインの姿が赤いウルトラマンが主役ではない作品」は2024年現在存在しない。

いずれにせよ、最初から青い戦士は世間のイメージの強い赤トラマンや最近増えた黒トラマンに比べるとマイナーな存在であり、事実として赤いウルトラマンの相棒になることも多く、これもまたコスモスを除いて全ての青トラマンが赤いウルトラマンとTVシリーズで共演している。

マイナーなためかそのコスモスも含めてグッズ展開でもはぶられることも多い。現時点では(下記の基準で見れば)5人しかいないが、中にはその独特の魅力を好むファンも多い。



該当するウルトラマン編集

ウルトラシリーズにおける要素の判断の基準は人によりかなり異なり、青トラマンとしての基準も異なるが、ここでの青トラマンとしての基準は、体色に青を含み、かつ基本形態に赤色を一切含まないこととする。なお、アグル(舞台のみだが)、コスモス、ブルにはそれぞれ、含む形態が存在するが、いずれも基本形態ではないため、青トラマンに該当する。


ウルトラマンアグル編集

ウルトラマンガイア』に登場。

劇中でも「青いウルトラマン」と呼称されるなど、映像作品で初めて登場した体色に赤を含まないウルトラマンであり、初めて登場した基本形態の青いウルトラマンでもある。その後の青トラマンの立役者とも言える存在。出現当初はヒール的な戦法や行動が目立ったが、危機に陥った少女を助けるなど所謂ダークヒーローとして存在しており、その姿勢が大きな反響を呼んだ。

中盤で一度退場するものの、強化形態であるV2となって舞い戻ってきた。以降は本当のヒーローとして戦いに身を投じていく。

その後長らく客演に恵まれなかったが、2016年(ただし登場した話が配信されたのは2017年)の『THE ORIGIN SAGA』に初客演した。

20世紀に登場した唯一の青トラマン青トラマンでぐんぐんカットで両手を突き出しているのも唯一で、また、青トラマンでは唯一の、ウルトラセブンタイプのデザインである。アグルがセブンタイプのデザインなのは、上記の通り当時の名残なのかもしれない。

また、現行展開されているウルトラギャラクシーファイト』では唯一参戦を果たしていない青トラマンになっている。


ウルトラマンコスモス編集

ウルトラマンコスモス』に登場。

史上初の基本色が青の主役ウルトラマンであり、かつ下記のゼットを主人公青トラマンと見ないのなら、単独主人公では現在でも唯一の「基本形態の体色に赤色を一切含まない」主人公ウルトラマンである

基本形態であるルナモードの、怪獣を倒さずに保護するという基本スタンスが反響を呼んだが、結果としてはTVシリーズを一年以上放送し、映画も三本+αを抱える人気作となった。

放送時期の独立から後年のウルトラシリーズの作品でも何度か客演して、影響を及ぼしていたりする→(『ウルトラマンサーガ』、『決戦!ウルトラ10勇士!!』、『THE ORIGIN SAGA』)

上記の通り、(後述のゼットを含めない場合)青トラマンでは現状唯一の単独主人公であると同時に、基本形態に赤を一切含まない唯一の単独主人公ウルトラマンである。なお、無装飾かつ光の剣を含め剣を使わない青トラマンも、赤色が基本形態に入っていない戦士で作品名と名前が同じなのもコスモスのみである。ちなみに、TV本編では他のウルトラマンが登場しなかった関係で、他の青トラマンらと異なり、相棒と呼べる存在はいなかったが、劇場版では相方が登場している。他の青トラマンは主役もしくはメイン、サブもしくはもう1人の順で「赤・青」となるが、コスモス組のみは「青・赤」である。


ウルトラマンヒカリ編集

ウルトラマンメビウス』に登場。

初期はボガール抹殺のためにハンターナイトツルギとして活動していた。出現当初はボガールへの復讐しか考えておらず、町への被害を考えずに戦うなど、あまり良い印象は受けられない。

後にウルトラの心を取り戻しヒカリとして再び活動する。しかしメビウスの世界観(『ザ☆』を除く昭和ウルトラマンと同じ、M78星雲光の国が存在するシリーズの直系)では、かつてのウルトラマンたちとは違った体色を持つヒカリは好ましく思われず、ツルギだったころの周囲を顧みない戦い方が災いして侵略者だと疑われたこともあった。ヒカリはそのことをメビウスに「これは自分が招いたこと、いわば自業自得だ」と真正面から受け止めた。しかし、結果的には地球人の信頼を勝ち取っている。

昭和作品と同じ世界の地球に現れた唯一の青トラマンである。また、CBC制作の青トラマンは彼が唯一であり、ハイコンセプト・ウルトラマン唯一の青トラマンである。

上記の通りメビウスの相方ではあるが、年齢は初代ウルトラマンより上である。なお、最近では双方の役者のスケジュール等メタ的な事情と科学者というポジションが幸いしてか、近年は相方のメビウスよりも客演が多く、直接登場しなくてもその存在が語られるなど、全体的に不遇なハイコンセプト・ウルトラマンの中では比較的優遇されている。

また、実は他の4人の青トラマン全員とそれなりの共通点を持っており結果的にではあるが「青トラマンの集大成」的な存在でもある。詳しくは当該記事を参照。


ウルトラマンブル編集

ウルトラマンR/B』に登場。

名前にイタリア語で青を意味する単語が入ってるウルトラマン。基本形態のアクアが青い形態。ヒカリ以来12年ぶりに登場した4人目の青いウルトラマン。コスモス以来となる基本色が青の主役ウルトラマンであり、W主人公のウルトラマンとしては初めてで唯一である(ただ、作中ではどちらかというとロッソがメインよりに描かれている)。

但し上記の3人と違い、プロテクターと角は青いが、体は銀ベースに黒(灰?)多め。名前が名前だけに惜しいものである。

青トラマンでは唯一の、実体化した剣を使うウルトラ戦士であり、ぐんぐんカットで左拳を挙げているウルトラマンである。というより、ウルトラシリーズで左手を挙げているのも彼が何と初めてであり、平成最後の単体ウルトラマンであるため平成では唯一である


ウルトラマンフーマ編集

ウルトラマンタイガ』に登場。

惑星O-50出身。素早い身のこなしや多彩な技を持ち、スピード戦法を得意とする。荒っぽい性格だが、義理堅い面も持つ。

改元後の作品に登場した初の青トラマンであり、ぐんぐんカットで平手の左手を挙げている現状唯一の青トラマンである。また、青トラマンが連続で登場したのは『ガイア』~『コスモス』以来である。



戦士でない青いウルトラマン編集

ウルトラマンキヨタカ編集

ハワイオアフ島出身。海と自然を守るオーシャンブルーのヒーロー。任務のない時は、ワイキキの浜辺でビンテージのアロハ姿にサングラスをかけている。1995年から杉山清貴のコンサートにバックダンサーとして登場した。


ピアニー編集

すかがわ市M78光の町観光課のおねえさん。

ピアニーさん


ボイス編集

光の国の音楽の先生。ウルトラマンゼロの幼馴染。ウルトラファミリー大集合2012ライブステージに登場。

ボイス


ソラ編集

光の国の少女科学者。ウルトラマンフェスティバル2018ウルトラライブステージ第一部「Brother~勇者たちの絆~」に登場。声を力に変える装置を開発。映像作品、ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀の第1章にも登場し、重要な役割を担った。(CV:潘めぐみ


フィリス編集

光の国の科学技術局の局員で、過去の遺物の管理担当。ウルトラマンタイガの知り合いで、セブンタイプの戦士のようなプロテクターを持つ。(CV:広瀬武史)



青い形態を持つウルトラマン編集

ウルトラマンの中にはメインカラーが青い形態を持つ者がいるが、最初から青い訳ではないため青トラマンと言うべきなのか分かりかねるところがある。また、ここで紹介するものの一部には赤色も含まれているが、ここでの基準として赤の比率が青の2分の1以下の場合とする。


ウルトラ+ラッシュまとめ

ウルトラキラー編集

 RPG『ガイアセイバー』に登場する仮面の巨人。その正体は洗脳されたゾフィーであり、ウルトラの母ペンダントの力で元の赤と銀の姿に戻る。



ウルトラマンダイナ編集

ミラクルタイプは体色が青と銀の二色となる。前作『ティガ』のスカイタイプが活躍に恵まれなかった反省からか、スピードだけでなく超能力の使い勝手がよく、劇中でも多用された形態である。パワーに劣り接近戦に弱いのが弱点だが、根性を出せばストロング並みの力も出せる…というか必殺技の頂を見てくれればわかるように物理技も結構多い。



ウルトラマンネクサス ジュネッスブルー編集

ウルトラマンネクサス』に登場。

TVシリーズ初期に登場した第二形態・ジュネッスが赤を基調としていたのに対し、青を基調とした別の第二形態。自らのダメージを顧みずに俊敏に突っ込んでいくスピーディーなファイトスタイルで闘い抜いていく。

ファンからは他を差し置いて青トラマン扱いされることもあるが、実際には後半から登場した進化形態のような特徴もあり、またアームドネクサスに赤いラインが入っている。また、公式でもネクサスの基本形態は銀と黒と灰色がメインで赤などがアクセントに入るアンファンスであると明言されているため、上記の基準で見れば青トラマンではない。


ウルトラマンゼロ編集

ウルトラセブンの息子。M78星雲光の国の世界観では、体色に赤と青と銀を併せ持つ初めてのウルトラマン。また、ダイナとコスモスの力を受け継いだ事で、タイプチェンジでルナミラクルゼロへと変身する。この時の配色は初期のアグルに近い。


ウルトラマンビクトリー編集

通常は赤と黒を基調としたカラーリングだが、ウルトラファイトビクトリーにて、ヒカリから与えられたナイトティンバーを用いてビクトリウムの力を解放したウルトラマンビクトリーナイトが登場。青や白銀メインのカラーリングへ変化し、クリスタルパーツが赤くなっている。


ウルトラマンオーブ編集

ゲームオリジナル形態として、ダイナミラクルタイプとベリアルの力を借りた黒と青の形態:サンダーミラクルと、アグルとヒカリの力を借りた青い形態:ナイトリキデイターが存在する。

他にも、上のイラストに描かれたハリケーンスラッシュのように、体色に青が入った形態が


ウルトラマンジード編集

コスモスとヒカリの力を借りた形態:アクロスマッシャーが青い色をしている。ちなみに、デザインはヒカリ、カラーリングはコスモスのルナモードと近い。


ウルトラマンロッソ編集

アクアが青い形態。ブルと同様にプロテクターと角が青いのであって体は銀ベースに黒のライン。



青い悪トラマン編集

かなり貴重な悪の青いウルトラマン。こちらに入るのかは考え難いかもしれないが、便宜上ここに記述する。


ウルトラマントレギア編集

ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』に登場。

青の体色にオペラ座の怪人の様なマスクとその中で光る真っ赤な瞳、カラータイマーをはじめとする全身に装備されたテクターギアの様な意匠と、ウルトラマンはおろか、従来に登場した悪トラマンの中でもかなり逸脱したデザインをしている。

後の展開により、元々はM78星雲のブルー族の一人であることが発覚した。


ブルーウルトラマン編集

アメコミ版ウルトラマンGに登場

ジャック・シンドーの死後、ウルトラマングレートの人間体となったエース・キムラの血液と殺人鬼ラプターの肉体をとりこんだゴーデス細胞が生み出した悪の青いウルトラマン。


青トラマンなのか微妙な戦士編集


ウルトラマンゼット編集

ウルトラマンZ』に登場。

コスモス以来となる基本色が青かつ単独の主役ウルトラマンと言われることも多いが、体色は黒や銀も多めで、赤もアクセントとして僅かながら入っており、故に、その個性から人気こそ高いものの、青トラマンとして見做さない人も(少なくともここPixivでは)少なくないため、上記の基準で見れば微妙なラインである。



ゾーフィ編集

映画『シン・ウルトラマン』に登場した地球の裁定者。公式で金色+濃紺(アグルの青部分とほぼ同色)である。


余談編集

青トラマンや体色の青い形態は剣などの切断武器を使う率が高い。

ウルトラマンフュージョンファイト!』でも水色属性のひとつとして「斬」が登場しており、青=切断のイメージは大きいと言える。

【リクエスト】青い果実でしょ♪


青トラマンに分類されるようなウルトラマンには、変身自身が科学者である者も比較的多く、そのうち公式に「天才」と明言されるほどの優れた研究者や発明家である者も多い。


光の国にはブルー族という青い体をもつウルトラ戦士がいる(ウルトラマンヒカリもブルー族の1人である)。


上記にある通り、初代青トラマンはアグル、その次にコスモスと登場しているが、偶然にもいずれも昭和ウルトラマン意識のデザインではあるのだが、セブンタイプのアグルが1人目、初代タイプのコスモスが2人目と、当人たちとは逆にセブンタイプが先に登場している。


関連タグ編集

ブルー族

赤トラマン:対義語

黒トラマン

関連記事

親記事

ウルトラ戦士 うるとらせんし

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 192252

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました