概要
「以前の姿」を示す総称。
現在の姿から変化するという事からタイプチェンジの様に思えるがそれとは異なり、アーリースタイルはかつての基本タイプとも言える姿で登場する機会はかなり少ない。
かつてはウルトラマンベリアルの過去の姿を現す独自の呼称だったが、シリーズが進むに連れて様々なアーリースタイルが登場する様になった。
タイプチェンジと比べると、同じアーリースタイルでも過去と現在の姿にウルトラマンによって大きな差がある。
一覧
ウルトラマンベリアル・アーリースタイル
記念すべきウルトラシリーズ初のアーリースタイル。
その為、単にアーリースタイルと言うと大体ベリアルの事を差す。
かつては光の国のシルバー族のウルトラマンで勇ましい姿をしていたが、この時から目つきは悪かった。
ゾフィー・アーリースタイル
ベリアルに次いで登場した、ゾフィーのアーリースタイル。
他のアーリースタイルと異なり、スターマークとウルトラブレスターの有無の違いだけで、現在の姿と比べても大きな変化は無い。
2人目に登場したアーリースタイルだったが、正式に命名された時には10年以上の月日が経過した。
スターマークの有無でかつての姿があるならば、理屈としてはウルトラマンヒカリにもアーリースタイルが存在する事になる。
※正史ではないが漫画『ウルトラマンSTORY0』にて初めてこの姿を披露しており、このことから実際のところウルトラシリーズ全体において真の意味で初登場したアーリースタイルはこのゾフィーの姿が該当する。
ジャグラスジャグラー・アーリースタイル
公式で3人目に登場したアーリースタイルだが、名称として付けられたのは2番目になる。
胸に三日月模様の傷ができる前の姿がアーリースタイルと呼ばれている。
ゾフィーよりも現在の姿と比べて大きな変化は無く、単に胸の傷の有無くらいで、ウルトラマン以外で初めてアーリースタイルの呼称が使われた事例である。
ウルトラマントレギア・アーリースタイル
4人目となるアーリースタイル。
スパイクの無いシンプルな肉体に水色が入った瞳や体色が印象的で、これまでのアーリースタイルと比べると現在の姿とかなり異なる。
トレギアは『タイガ』にてタロウとの関係(および出身)が明かされた事で、視聴者の間では「トレギアにもベリアルのようなアーリースタイルがあるのでは?」という考察がされていた(もっとも、拘束具をつけているような姿から初登場の時点で別の正体があるのでは?とファンの一部から疑われていた)。
そして大いなる陰謀のPV2弾でアーリースタイルが初披露され、その存在が確定した。
ウルトラマンレグロス・アーリースタイル
5人目のアーリースタイル。
スピンオフ作品『ULTRAMANREGULOS』で、赤龍白虎拳を会得していない頃のレグロスが描かれるが、その姿は両腕にコスモ幻獣拳習得者の証である紋章や棘の付いた腕輪がないもの。
紋様が無い事で、よりレオやアストラに近い真っ赤でシンプルな見た目となっている。
運命の衝突に登場するウルトラマンレグロスが並行同位体と言う設定で本来なら同年代であるはずのレオやアストラよりも若いと言う事から、大いなる陰謀以降でのベリアルとトレギアも同様に元々の設定年齢より若いままである模様。
アーリースタイルでは無いかつての姿
ウルトラマンケン
若き日のウルトラの父の姿。
現在の姿はウルティメイトブレードによって、強化されたものであり、本来ならば任意に戻る事が可能。
しかし、反逆を起こしたベリアルを止める事が出来なかった戒めから、常に強化形態の姿を保つ様になった。
ウルトラマンガイアV1、ウルトラマンアグルV1
ある意味ではアーリースタイルの原型ともいうべき姿。
これまでの「かつての姿」と異なり、過去ではなく本編の進行で姿が変わった。
ティガダーク
シリーズで初めて闇→光へと変わった姿。
いきなり現在のマルチタイプに変わるのではなく、段階を踏んで基本形態が変わったという特徴がある。
諸説あるが、いくつかの雑誌や初登場した『THE FINAL ODYSSEY』においては、この姿こそがティガの本当の姿であるかのように語られている。
オリジン・ザ・ファースト
ウルトラマンオーブの最初期の姿。
ガイアやアグルと同様、戦いを重ねて行くに連れて今のオーブオリジンへと進化した。
因みに本編では弱体化によって基本形態が変わっていた事が判明した。
トリガーダーク
ティガと同じく闇→光へと変わったが、こちらは闇だった頃が本来の姿である。(ただし明言されてないだけでこれより前の姿が本来の姿の可能性もある)
これまでの「かつての姿」と異なり、変身者が変わる事でその後も登場するという珍しいパターンである。
ウルトラマンディナス
劇中の展開から、ウルトラマンデッカーの最初期の姿と思われ、変身者が交代した事で姿が変わった。
余談
ベリアルのアーリースタイルは公式からの扱いが変わっており、最初は変化後と同じくウルトラ怪獣扱いだったが現在ではウルトラヒーローとなっている。
一方トレギアはアーリースタイルも一貫してウルトラ怪獣として扱われている。
考察としては『ベリアルは外部要因が原因で悪に堕ちたのに対しトレギアは自分から悪の道へと進んだから』辺りが挙げられている。