演:小池亮介 / 嶺岸煌桜(幼少期)
概要
『ウルトラマンR/B』の主人公の一人。湊カツミの弟でウルトラマンブルに変身する。
母のミオに影響され、宇宙考古学を研究している大学生。年齢19歳(本編1年後を描いた劇場版にて20歳と明言されている)。4月13日生まれ。血液型はB型。
カツミの事は「カツ兄」と呼ぶ。好物はチーズの入ったおかかおにぎり。
昭和世代も含むこれまでの主人公格のウルトラマン変身者は
- 防衛隊などの組織に所属
- そうでなくとも何かしら特殊な素質や能力がある
- ウルトラマン本人が地球人の姿で活動している
……といった具合に敵と戦う為の力となり得る要素を持っているのだが、本作の変身者であるイサミは兄のカツミ共々戦闘訓練を受けている訳でもなければ特殊な能力も持たない完全な一般市民という珍しいケースとなっている。
明朗快活で好奇心旺盛、自由奔放な言動が多く、やや直情的。演じる小池亮介氏からも「子供っぽい性格」と言われている。8話でのアリブンタとの戦闘の後、近くにいた妹のアサヒとその友達から写真撮影を迫られた際には素直に応じており、更にはアリブンタとの戦いのSNSでの市民の評価をエゴサーチして調子に乗って書き込もうとして調子に乗るなとカツミに怒られている。
しかしカツミと同じく家族を大切にしている。普段はカツミに茶々を入れることが多いが、内心では自分の夢よりも家族を優先したカツミに対して尊敬の念を抱いている。また、第1話では父:ウシオの独特のデザインセンスに理解を示していると思われる描写もあったが、第2話以降はそうした描写はなくなっている。
兄と比べると運動神経はそれほど良くなく、第1話でグルジオボーンから逃げる時も途中で疲れ、たまたま置いてあったレンタル用の自転車に乗っていた。
綾香市の伝承など怪獣にまつわる事件を独力で調査しており、第4話では怪獣出現を知らせるアプリも独自に制作している。
ウルトラマンに初めて変身した際は困惑する兄とは真逆に終始興奮気味であったが、先走り過ぎるあまり2回も兄に攻撃を当ててしまうなど空回り気味。それでも咄嗟の閃き戦闘の突破口を開き、以降の戦いでも彼の開けが事態打開の突破口となることが多い。
熱い正義感も持っており、「毎回勝つ事を求められる責任を背負えるのか?」という兄の問いに対し、「でも!俺達がやんなきゃだろ!」と反論している。
その一方で、恩人であるコマ姉がメカゴモラの体内に閉じ込められ、撃破のためにやむを得ずメカゴモラに攻撃を加えた後は、「カツミ(ロッソ)がコマ姉を助けてくれなければ、怪獣ごとその命を奪っていたかもしれない」と、初めてウルトラマンの持つ力の危うさに気づき、恐怖心から一時的にブルに変身できなくなったこともあった。
また、家族に対しては割とおちゃらけた一面を見せているが、誰に対してもそうした態度を取っているわけではなく、同じ大学の二宮ユウハの前では兄のような落ち着きを見せていた。
劇場版では自身の研究が海外で評価されユウハからカリフォルニアの大学への留学を勧められていた。自身の夢に向かうチャンスではあるものの「もしまた怪獣が出たら…」という理由で一歩を踏み出せずにいたが、カツミに「お前はお前の行きたい道を進めばいい」と後押しされた。それに感謝したイサミもまた「カツ兄も自分の夢、叶えてよ」と言葉をかけ、カツミが自分の夢と向き合うきっかけを作った。
事件終了後は同じく留学するカツミと別れ、自分の道を進み始めた。
事件の中で出会った朝倉リク/ウルトラマンジードとは同い年のためか息のあった連携を見せている。
その後、『ウルトラギャラクシーファイト』ではブルとして登場。タロウたちウルトラ兄弟によって、兄弟そろって光の国に呼び出され、(この際、いつものやり取りをした後遅れてお互いがウルトラマンの姿をしていることに気づくというある意味いつも通りのコメディチックな一幕がある。ちなみに、セリフからしてすでにカリフォルニアに留学した後のようだ)アサヒ=グリージョ(とゼロ)がウルトラダークキラーにさらわれたことを知ると、兄共々タロウの制止も聞かず飛び出して行ってしまう。その後エタルガーと戦闘になり、序盤こそ互角に戦うものの、一瞬のスキを突かれ大ピンチに陥ったところをリブットに救出され、光の国に帰還、その後はジードとの再会や(本物の)オーブとの初対面を経て、グリージョ及びゼロの救出、ひいてはウルトラダークキラー撃退のため、仲間たちと共にウルトラダークキラーの下に向かった。
ウルトラマンタイガ
ヒロユキを助けるために新世代ヒーローズと共に世田原市にやって来る。
カツミとリクと共にヒロユキを護衛するために銀河クワトロマーケットを開いている。
カツミがヒロユキを連れてくるまでリクと一緒に店番してた際には、リクの大好きな爆裂戦記ドンシャインを勧められている。
またヴィラン・ギルドがヒロユキを襲って来た際には、ヴィランギルドが落とした剣で宇宙人達を倒したりとルーブ本編の時より荒事に慣れている。
ヒカル達に遅れて合流したガイと大地がオーブとエックスの人間態なのをこっそりとヒロユキに説明している。
UGFTAC/ウルトラヒーローズEXPO2021
ブルとしての登場はなかったが、大いなる陰謀ではチームの勧誘に来たゼロに、EXPO2021ではゼットのピンチに駆けつけた際にそれぞれグリージョからカツミと共にデビルスプリンター絡みの事件を追っている事が明かされた。
余談
ウルトラマンシリーズで主人公が学生という設定は『ウルトラマンガイア』の主人公・高山我夢、『ウルトラマンギンガ』の主人公・礼堂ヒカル以来、3人目であり、大学生という設定は『ガイア』以来2人目である。ちなみにイサミ役を演じた小池氏は幼少期時代はリアルタイムで『ガイア』を見ていたと語っている。