「融合(ユーゴー)!」 『テァッ!』
「アイゴー!」 『ハァッ!』
「ヒアウィーゴー!」
『フュージョンライズ!』
「見せるぜ! 衝撃!!」
「ジィィィィド!」
『ウルトラマンヒカリ! ウルトラマンコスモス!』
『ウルトラマンジード! アクロスマッシャー!』
データ
身長 | 51m |
---|---|
体重 | 3万5千t |
飛行速度 | マッハ9 |
走行速度 | マッハ5 |
ジャンプ力 | 1100m |
水中潜行速度 | マッハ2.5 |
地中潜行速度 | マッハ2.5 |
腕力 | 12万t |
握力 | 7万5千t |
概要
ウルトラマンジードのスピード形態で、ウルトラマンコスモスとウルトラマンヒカリのウルトラカプセルをフュージョンライズさせて変身する。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』での属性は「斬」(水色属性)。これはウルトラセブンやウルトラマンゼロなどと同じである。
コスモスとヒカリは共に青トラマンであり、人間態は地球人との同化によるもの。
「過去に守ろうとしていた星を滅ぼされ、その犯人を追って地球へ飛来した」という悲しい共通点もある。
更に、第8話にてヒカリがゼロビヨンドの変身アイテム一式を届けに来た為に、どちらもゼロに新たなる力を与えたウルトラマンという共通点もできている。
形態名に使われているアクロはギリシャ語で「最上の、最高の」ラテン語で「鋭い」を意味する。またアクロスでも「交差」という意味がある。坂本監督のインタビューを参考にすれば「アクロバトル」とのダブルミーニングもあるのかもしれない。
スマッシャーは(技名も考えると)おそらくスマッシュだと思われ、こちらは「撃破、粉砕、打ち破る、強く打つ」である。ちなみに合体元のコスモス・ルナモードの技にはムーンライトスマッシュが存在している。
ぐんぐんカットはヒカリの線状の閃光が現れた後に、コスモスのピンクと光のオーラが現れる演出となっている。渦の色は青と白。
また着地の際は土砂を巻き上げず、静かに着地する。……コスモスはほぼ毎回おもいきり土砂巻き上げてたとか言ってはいけない。
容姿
メインカラーは青。
頭頂部が青くなっているのが特徴。他の形態よりスマートな体型で装飾はあまりない。
全体的なフォルムはハンターナイトツルギに近い。
劇中ではスタイリッシュでクールな形態として女性に支持されている。
能力
コスモス譲りの超絶速度の動きを発揮し、ヒカリ譲りの光の剣スマッシュビームブレードや興奮抑制スマッシュムーンヒーリングなどの多彩な光線技を持つ。
坂本監督のインタビューによれば「アクロバトルが得意で軽業を使いながら戦うタイプ」とのことで、直前スペシャルでのテレスドンとの戦いではスピードを駆使した身軽で華麗な動きで翻弄しながら戦っていた。
この高速移動を駆使したヒット&アウェイが主軸の戦法である。
先述の通り、ヒカリ譲りの剣術やコスモス譲りの攻撃を受け流す体術、共通装備のジードクローなど手数にも恵まれていることから、実質、戦闘力はジードの基本三形態の中でもトップクラスである。
そもそもスピード形態のお約束である「パワーが足りない」という弱点がなく、スペック上のパワーはむしろプリミティブより上昇している(さすがにソリッドバーニングには及ばないが)。
あれ、これって上位互換っていうんじゃ…?
一度は敗北したサンダーキラーやギャラクトロンを相手に優位に立ち回り打ち破るという戦績を上げたほか、キメラベロスに対しても相手の強力な光線技を受け流してみせるなど見せ場を作っている。
一方で、ザンドリアスとの戦闘では相手の意図が読めなかったことや興奮抑制作用を持つ光線が効果を上げられなかったことから思うように戦うことができず、メカゴモラとの戦闘では頭脳として取り込まれたレムに攻撃パターンを完全に見切られてしまったことなどもあって(一方的ではなかったものの)終始圧倒されてしまっていた。劇場版『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』ではスネークダークネスの尻尾によって捕らえられてしまったが、すぐにマグニフィセントにモードチェンジした。
ちなみに現段階でまともなダメージを受けたのもこの3戦だったりする。
避けるタイプの高速移動型の弱点ともいえる、攻撃に当たってしまうと特長の利点が薄れるというところを突かれているとも言えるかもしれない。このため、相手に攻撃が通じなかった場合や反撃を受けそうになった場合は防御に優れるマグニフィセントやソリッドバーニングに変身しなおす場面も少なくない。
このように、苦戦や他形態への交代はありながらも明確な敗北描写はなく(ザンドリアス戦はある意味、敗北ととっても問題のないものだが、ゼロビヨンドに先に解決されてしまったとも言えるため)、上位形態2つを差し置いて、本編で無敗記録を誇った。
必殺技
主な技
- アトモスインパクト
ヒカリのナイトシュートと同じ構えで放つ光輪状の波動光線。
破壊力の有無は当初不明だったが(児童書では破壊力を持つ事が明記されており、『ウルトラマンフュージョンファイト!』では破壊力を持つ普通の必殺技扱いになっている)、衝撃で相手を押して周りに被害が出ない安全な場所へ移動させる事ができる。
最終回では正式に破壊光線として使用され、全フュージョンライズ形態の同時攻撃のトリを飾った。
そういう意味ではアクロスマッシャー最強光線となると思われるが、アクロスマッシャーの役割的に後述のスマッシュムーンヒーリング使用の場面が多いことと、相性の良いジードクローを使うことが多いことから、アクロスマッシャーの登場回数に対してたった2回しか使われていない。
SEはナイトシュートのものが使われている。
- スマッシュビームブレード
右手に光の剣を形成して相手を斬る技。早い話がジード版ナイトビームブレード。
ギャラクトロン戦では高速で切りつけるという技を披露した。
- スマッシュムーンヒーリング
両手から興奮抑制の効果を持つ光線を放ち、狂暴化した怪獣を大人しくさせる。
コスモスのフルムーンレクトと同様の技だが、ルナファイナルのように両手で放つ。
ただ、明確な敵意や殺意を抱いている相手でないと効果がないのか、単にじゃれついてきただけだったザンドリアスに対して使用した際には、命中こそしたものの一切効果がなかった。
- スマッシュパーム
指先から放つ光弾。OPで使用しているが本編では未使用。
ジードクローを使った技
- ディフュージョンシャワー
- コークスクリュージャミング
詳細はジードクローを参照。
余談
戦闘時の構えのポーズ(メイン画像)が、物陰からのぞき見をしているようにしか見えないと、発表時にネタにされたことがある。また、ニコニコ動画やツイッターなどでアクロ襖ッシャーと呼ばれこれまたネタにされている(ポーズが襖を開けているようにも見えるからとか)。ついには開けろ襖ッシャーとか(OPに登場するタイミングから)ジープ…僕は強くなるとか呼ばれてしまうことに。
さらに初登場回のサブタイトルが「あいかた」だったためこのポーズに引っ掛けて「あけかた」ともネタにされていた。この回の監督を担当した市野龍一氏のツイートを見る限りでは公式サイドも認知、ないし確信犯の様子である。
上記以外にもコスモスとはまた違った独特のポーズを複数持っている。
デザインは坂本浩一監督の要望により、アクロバティックな動きができるシンプルなものとなった。体色の青は、ヒカリとコスモスをイメージして2種類用いている。また、当初はトサカ部分を銀色と想定していたが、ウルトラマンギンガに似てしまうため、青で統一された。
ちなみに、あまり話題にならないが、ウルティメイトファイナル以前の形態では最強タイプのロイヤルメガマスターに勝る個性を持つ唯一の形態である。
さらに、地味にウルティメイトファイナルと飛行速度のみでがあるが肩を並べている。
関連項目
ルナミラクルゼロ - 同じくコスモスの力を受け継いだ形態。色が青く、能力も似通っている。
ナイトリキデイター - 前作における青トラマン同士の組み合わせ。