データ
別名 | だだっこ怪獣 |
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身長 | 48m |
体重 | 1万9000t |
出身地 | 宇宙 |
デザイン | 山口修 |
概要
『ウルトラマン80』第4話「大空より愛をこめて」にて初登場した宇宙怪獣。
広大な宇宙を放浪しながら生活を送る、渡り鳥のような習性を持つ。
両腕は翼になっており、全体的なシルエットは翼竜やワイバーンに近い。
凶暴そうな面構えをしているが、意外にも性質は大人しく温厚で、こちらから攻撃を加えない限り暴れたりはしない。『80』に登場した個体は、人間を目にしても積極的には襲おうとはせず、むしろ興味深そうに人間たちを観察しているかのような描写もあった。
「宇宙を旅していて地球に降り立ってしまい、大騒ぎを引き起こしてしまった」という、ウルトラシリーズの宇宙怪獣には割とよくある設定の持ち主だが、彼の場合、地球にやってきたのは侵略や破壊活動が目的ではない。
元は非常にマイナーな怪獣だったのだが、平成に入ってから“とある事情”により大きく知名度を上げることになり、結果、『80』を代表する怪獣の一角にまで成長したという非常に稀有なキャラクターとして有名である。
似たような経緯で出世街道を歩んだセブンガーやガヴァドンA、時代を先取りしすぎたが故に放送当時はあまり話題にならなかったが四半世紀後に再評価の流れが進んだグリッドマン等と並ぶ、円谷プロダクションにおけるシンデレラキャラの一角として話題に上げられることが多い。
能力
武器は『80』に登場した個体は口から吐く炎のような熱線「ヨルゴビーム」(『ウルトラマンフュージョンファイト!』では赤色光線と呼称)、『ジード』に登場した個体は目から稲妻のような光線「アドレセントビーム」を放って敵を攻撃していた。また、頭部に生えた角で母親と電波で交信することができる。
大気圏内では翼を広げてマッハ8のスピードで飛行するほか、宇宙空間では隕石状の形態(『80』の個体はわかりづらいが、デザイン画によると体育座りの様に体を丸めているようにみえる。また『ジード』の個体は上記と異なり、赤い結晶のようなもので体を包んでいた。)となり、マッハ20での飛行が可能。この隕石状の形態は相応の硬度を誇っているらしく、これを利用して地中を掘削して移動することも可能。
劇中での活躍
母親であるマザーザンドリアスと共に宇宙空間を旅していた最中、何らかの理由で喧嘩してしまい、拗ねて地球へとやってきたらしく、母親の元を離れて地球へと飛来、宇宙にいる母親へ向けて音波を発した後地中へと身を隠した。
その後、マザーザンドリアスは我が子を連れ戻そうと地球に飛来、迎撃に乗り出した地球防衛軍アメリカエリアと交戦してこれを全滅させた後、子どものいる日本にやって来る。
一方のザンドリアスは母親からの音波をガン無視して地中に隠れていたいたものの、母親が自分のいる場所にどんどん近づいてきたために地上に姿を現した。
一度はやってきた母親共々UGMから攻撃を受けてしまったものの、音波の解析により母親が子供を連れ戻しに来ただけであることが発覚、双方とも無害な怪獣であることが判明したため攻撃は中止された。
その後、マザーザンドリアスは子どもをどうにか説得しようと試みたのだが、ザンドリアスは母親が話しかけてもそっぽを向くばかりで一向に言う事を聞いてくれないために途方に暮れる。
そんな彼女たちの目の前に突如ウルトラマン80が現れ、マザーザンドリアスへと攻撃を加えた。
もちろん80はマザーザンドリアスを倒そうという気は毛頭なく、自分を共通の敵に仕立て上げることで親子を仲直りさせようと考えたのだ。
80の目論みは見事に的中し、ザンドリアスは母親を攻撃されたことに怒り狂って共に80へ応戦。
これがきっかけで無事に仲直りを果たし、最後は仲良く宇宙へと帰って行った。
「自分を汚れ役にして親子喧嘩の仲裁をする」という、「ウルトラマン先生」だからこそなし得た解決法と言えるだろう。
設定によれば、人間でいえばちょうど中学生くらいの年齢で、反抗期の真っ盛りだったという。そう考えてみればまぁ納得できなくもない部分もあるが、後にも先にもこんなぶっ飛んだ理由で地球へやってきた宇宙怪獣や宇宙人は1匹としていない。というか、別に拗ねて家出するのであれば何も地球じゃなくても良かった気がしなくもないが、地球の環境が気に入った、あるいは親の捜索を振り切り潜伏するのには丁度いいと判断したのだろうか(家出したときに友達の家にこっそり泊まるようなものか?)。
ウルトラマンが教師として活躍する様子の描かれた『80』序盤だからこそ出せた怪獣とも言えるかもしれない。
地球を訪れた理由がちょっと変わっていたことを除けば、扱いとしてはごくごく普通の怪獣であり、放送当時はそこまで大きな話題にはならなかった。
当然、以降の作品でも一切登場しなかったため、ファンからはその存在すらすっかり忘れられてしまっていたのだが………。
栄光のシンデレラストーリー
『ウルトラ怪獣擬人化計画』の前までは殆ど無名に近い存在であったザンドリアスであるが、猫缶氏によって可愛らしい姿にリデザインされ、漫画版でイジられキャラとして体を張った活躍を見せたこと、80怪獣から唯一アニメ『怪獣娘』に出演したことなどもあり、徐々に人気・知名度が高まっていくことになり、今では同企画内においてゼットン、ゴモラ、ガッツ星人等と並ぶ人気キャラとなっている。
これだけでも相当な大出世であるが、彼女(?)のシンデレラストーリーはここでは終わらなかった。
事態は誰もが予想だにしなかった方向へと急展開していくことになったのである…。
クラウドファンディング企画
2017年1月7日、ポニーキャニオンのクラウドファンディング「P's FARM」にて、「『怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜&ウルトラマン80』スペシャル企画 ザンドリアスをもう一度地球へ呼ぼう!」という企画が開始された。
これは、ファンから募った募金でザンドリアスを宇宙から呼び戻そうというもの。
つまり、着ぐるみを新造するということである。
達成された暁には、「地球に長期滞在してもらい、様々な活動を行っていく予定」とのこと。
各種イベント・ショーにおけるザンドリアスの出演の他、場合によっては将来的にウルトラシリーズの新作にザンドリアスを登場させることのできる可能性も浮上してきたため、企画の行く末にファンからの大きな注目が集まった。
目標金額は37万円(ザンドリアスの登場エピソード放送から37年が経ったことに因んだもの)で、募金期間は2017年1月31日23時59分までだったのだが……。
いざ企画が始まると、発表からわずか1日で目標金額の50%近くの金額が集まるなど好調なスタートを見せ、わずか3日後の1月10日夜には、目標金額の37万円に到達してしまった。
その後も順当に献金額は増加し続け、100%達成の2週間後である1月24日には、遂に達成金額の倍額である74万円に到達、さらに募集期限が目前となった1月30日には達成金額の2.5倍の92万5千円に到達した。
主催者側もまさかここまで早く目標を達成できるとは思っていなかったらしく、急遽緊急会議が開かれ、その後、怪獣娘ザンドリアスのソフビ化と支援期間の2017年2月15日23時59分までの延長が決定した。
最終的に集められた金額は1,439,640円。
目標金額の389%(およそ4倍)もの額が集まり、大盛況のうちに幕を閉じた。
ちなみにウルトラマン80スタッフとの会食パーティーetcという貴重な体験への参加権があるとはいえ、108,000円(税込)のCコースへの参加者が4名いた。
再び地球へ…
2017年3月3日にザンドリアスの新規着ぐるみの完成発表会が行われ、ゲストとしてウルトラマン80と、『怪獣娘』でザンドリアス役を演じた声優の湯浅かえでが招かれた。
新たに製作された着ぐるみは、『80』の時のイメージを踏襲しながらも、眼が丸っこくなり、体型もふくよかになって顔も少し大きめになるなど、ややマイルドなデザインになっているが、逆にそのおかげでより子どもっぽく見えるようになったという声もある。また、全体的に明るい茶色に塗装されており、そのおかげで以前よりも凶悪そうな印象が薄まったようにも感じられる。
あまり知られていないが、実は翼のデザインにも変更が加えられており、手の両側についている翼骨のような部位がオミットされ、形状もシャープになっている。
また、目には発光ギミックが備わっている。特に暗がりで目を爛々と輝かせている様は子どもの怪獣でありながら、言い知れぬ迫力があるので、一見の価値ありである。
この時製作された着ぐるみは、その後さっそく同年3月によみうりランドで行われた「怪獣娘’s FES」で使用されており、今後も各種イベントなどで使用されていくものと思われる。
そして…
37年ぶりのテレビ出演へ
2017年5月8日、インターネット通販サイト:丸善商店にて、7月から放送の開始される最新作『ウルトラマンジード』と連動した、ウルトラ怪獣シリーズの新たなラインナップが発表、予約が開始された。
そこには、アーストロンやタイラントといった、昨今のシリーズでお馴染みの面々の他、なんとザンドリアスの名前までもが!!。
ザンドリアスの定番ソフビ化は、かつてポピーから発売された「キングザウルスシリーズ」以来、実に37年ぶり。
また、これによりファンの間ではザンドリアスのテレビシリーズへの再出演はほぼ確定的になったという見方が強まった。
『ジード』は親子の複雑な因縁を描いた物語になるものと予想されており、怪獣の中でも親子関係が大きくクローズアップされた数少ない事例の1つであるザンドリアスは、そうした親子の物語を主題とした『ジード』のストーリー展開とうまく絡めた話が描けると判断されたために、今回晴れて再出演の機会に恵まれたものと思われる(他には、上記のクラウドファンディング企画で集まった募金により着ぐるみを新造することができた点も大きかっただろう)。
そして迎えた9月、第10話で満を持して登場することが正式に発表された。
37年ぶりの実写作品登場ということもあってファンの間では大変な話題となり、予告映像が発表された9月2日の時点でYahoo!の検索ランキングに「ザンドリアス」という単語が食い込んでくるなど、放送の1週間前からファンの間では大きな盛り上がりを見せていた。
放送の2日前の9月7日には、擬人化計画の公式twitterおよび公式HPもこの第10話の告知を大々的に行うという極めて異例の措置を取っている。
果たしてザンドリアスは『ジード』の劇中でどのような活躍を見せてくれるのか…ファンの間では大きな注目が集まった。
ウルトラマンジード
第10話「ココロヨメマス」に登場。
母親とともに登場した『80』の時とは異なり、今回は単独で地球に飛来して来た。何の目的があって飛来したかが不明であった為AIBがその目的を調査しようとするというストーリーとなっている。
ちなみに今回の個体はオスの個体である。
物語開始時点で既に地球に来訪しており、森林地帯で活動していたが、AIBが接触を試みた際に危機感を抱いたのか、一時的に地中に潜って活動を停止する。
その後、再び活動を再開するが、この際、現場に居合わせていたモアとナビアを危険に晒してしまったため、駆け付けたリクはジードに変身。そのまま戦闘に突入する。
しかしザンドリアスはまるで遊び相手を見つけたかのようにジードにじゃれつき、(相手の意図がわからず調子を狂わされてしまったこともあるが)アクロスマッシャーへとフュージョンライズしたジードをも翻弄するなど意外にも善戦(しかもアクロスマッシャーがダメージを受けたのはこの回が初めて)。そこへウルトラマンゼロも加勢し、その隙をついたナビアの読心能力でとある事情で宇宙に帰れなくなり、寂しがっているという真意が発覚する。
悪意がない怪獣であると判明したため、ジードとゼロは何とかザンドリアスを落ち着かせようとするが、抑え込んだ拍子にザンドリアスが転倒して尻もちをつき、そのまま号泣し始める。再びサトコが能力を使って心を読むと「大好きな幼馴染みの女の子が最近そっけなくて、嫌われてしまったかと思って帰れない」という理由が判明する。
その理由にゼロとサトコは思わず呆れてしまうが、同じような経験のあるモアは理解を示し、彼に対して激励の言葉を贈る。
「簡単に諦めるなぁぁぁ!!」
「恋なんてね、つらいことばっかよ! でも、好きな人の近くにいると幸せだって思えるの。そんな人と出会えるなんてすごいことだよ! だから、絶対に離れちゃいけない…! どんなことがあっても!!」
「本当にその子のことが好きならさっさと会いに行きなさい!!そんなところでジーっとしててもドーにもならないんだからぁぁぁ!!」
モアのメッセージを聞き、何か思うところがあったのか俯くザンドリアス。
それを見たゼロはウルトラマンゼロビヨンドに変身し、クワトロスラッガーの力でザンドリアスを宇宙へと送り返す。
そんな彼の目の前には、心配して駆け付けてきた幼馴染の女の子の姿があった。
無事に再会した両者は、共に頬を赤く染めながら和解、無事によりを戻すことができたのであった。
なお、以上のストーリーを読んでもらうとわかるように、今回のザンドリアスは親子関係とは全く関係がなかった。
話の内容も、どちらかと言えばモアとリクが互いの秘密を知りながらもそれを受け入れて共に前へと進んでいこうと決意することに重きが置かれており、ザンドリアスはどちらかといえばその引き立て役として登場したといった方が正しい。
再登場を喜ぶ声があった一方で、一部のファンの間では、せっかく親子の設定があったのだから、そちらを活かして、もっと活躍してほしかったという意見も聞かれる。
しかし、別方向での家族をテーマにした話ともとれ、「誰かを愛すること」をテーマとした『80』の怪獣が登場する話としてはふさわしかったとも言えるかもしれない。
また、ギエロン星獣の時と同じように、原典に縛られない描き方をした事を評価する声もある。
ウルトラマンタイガ
第1話「バディゴー!」にヤングマザーザンドリアスと、その子供である雛怪獣ベビーザンドリアスが登場。
詳細は各記事を参照。
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀
EPISODE 7に登場。
経緯は不明だが、ノイズラーと共に『R/B』の世界の地球(綾香市)へと飛来、デビルスプリンター捜索のため不在だった兄2人の代わりに現れたウルトラウーマングリージョと交戦する。
ノイズラーとの連携により、戦闘に若干不慣れなグリージョ相手にそれなりに善戦するも、最後は彼女の必殺技グリージョショットを足元で炸裂されたことに驚き、2匹仲良く地球から退散していった。
グリージョ自身も彼らを倒すつもりは最初からなかったらしく、2匹の去り際に「もう悪さしちゃダメですよ」と諭している。
これらを見る限り、(多少乱暴になってはいたものの)大した悪さをしたわけではなかった模様(この個体も反抗期に近い状態だったのかもしれない)。
ノイズラーとセットで登場したのは、共に『80』出身の怪獣であったことや、『怪獣娘』で2人が友人同士として描かれていたことへのオマージュと思われる。
新世代TD
ベビーザンドリアス・ケダミャー
『ウルトラマントリガー』第7話「インター・ユニバース」に登場したベビーザンドリアス。
詳細はベビーザンドリアスの記事を参照。
ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…
ラヴィー星に住む個体として親子で登場。ラヴィー星人ディナスと仲良く平和に暮らしていたが、マグマ星人、バド星人、ゴドラ星人の襲撃を受け死亡。映像作品内で初めて死亡した個体となってしまった。
派生作品
ウルトラマン超闘士激伝
モブキャラとして母親と共に登場。
原典のような強面には描かれておらず、母親共々、デフォルメされた鳥のような姿になっている。
第2回銀河最強武闘会にて、グレートが選手でもないのに入場料も払わずちゃっかりリングサイドから観戦していたことをユリアンからツッコまれたのを見て、「あのウルトラマンせこいざんどりあす」という迷言を残している。
ウルトラゾーン
ミニコーナー「怪獣ことわざ」に、「二度あることはザンドリアス」という絵が登場したことがある。
酩酊!怪獣酒場2nd
第1巻の描き下ろしエピソードにマザーザンドリアスと共に親子で登場。
時期的に『ジード』第10話の放送と近かったこともあっての登場と思われる。
マザーザンドリアスから英才教育を受けさせられた反動で、スカートめくりに飲酒、親身になってくれたゼットンの声を録音し言質を取ったり、うるまが爪楊枝で作った本能寺を燃やしたりとかなりの悪ガキになってしまった。
店にやってきたルギエルを悪者と勘違いしてしまうが、マザーザンドリアスがルギエルの出自を知っていた為、そそくさと去っていった。
ウルトラマンフュージョンファイト!
『ジード』と連動した本作にも当然ながら参戦。
根が大人しい怪獣だったからなのか、属性は怪獣の中では比較的珍しい光。
コウゲキやヒッサツワザのステータスが3と低い反面、タイリョクが5、ハヤサが7とそれぞれ高い水準を誇っており、どちらかと言えばスピードと耐久に優れたステータスになっているのが特徴。
9月実装のカプセルユーゴー2弾で登場。
なお、ガシャポンカプセル第2弾でのみ入手できる怪獣カプセルも存在する。
ザンドリアスを育成したいという方はぜひ頑張って手に入れてみよう。
pixivでは
大半のイラストが擬人化計画関連のイラストで占められているのが現状。一時は本編における本物の(?)ザンドリアスを描いたイラストが全くと言っていいほど存在しなかった時期もあったが、最近では『ジード』や『タイガ』への客演が実現したこともあってかごく少数ではあるが作品が確認されている。
こうした事態になってしまったのは、そもそも知名度がアップするきっかけになったのが「擬人化計画」であり、そちらで初めてザンドリアスを知ったという人も多く、元の姿よりも真っ先に擬人化された方の姿を思い浮かべてしまう…という人が多いためではないか…と思われる。
また、「娘がJCなら母親は人妻だよね」ということで、公式版の発表以前にもファンの間では、想像で描かれたマザーのイラストがいくつか投稿されていた。
余談
現状、破壊や殺戮等の明確な悪意を持って活動したことはなく(『トリガー』に登場した個体を除く)、それ故ウルトラ戦士と戦闘になった場合でも死亡せずに最後まで生存するという展開になることが多い(現時点で明確な死亡描写が描かれたのは『デッカー』の劇場版のみで、さらに言えばこの時ザンドリアスを手にかけたのは別の宇宙人で、ウルトラ戦士ではない)。
小型怪獣はともかく、大型怪獣でこうした措置が取られるのは極めて稀であり、そういう意味ではラッキーなキャラと言えるのかもしれない。
近年のシリーズでは、長らく日の目を見なかった過去作の怪獣たちにスポットが当てられて知名度が上がる機会が増えてきているが、ある意味でその先駆けになった存在と言っても過言ではないだろう。
『80』関連
名前の由来は、第4話の脚本を手掛けた阿井文瓶氏と、プロデューサーの満田かずほ氏が企画のために立ち寄ったレストラン「サンドリア」から拝借したもの。
この回にはスーパー(ススム)の姉役に、前作『ザ☆ウルトラマン』で星川ムツミ隊員を演じた声優の島本須美が出演している。
劇中ススムが聞いていた音楽は沢田研二のヒット曲「TOKIO」。
『ジード』関連
クライマックスで登場した女の子の個体には、アイシャドウの様な色のまつ毛のようなものが確認できる。ちなみに、このまつ毛は青色をしており、一部では「擬人化ザンドリアスのつけているリボンの色を意識したのでは?」という推測もある。
最後に宇宙に送り出される描写は脚本にはなく、演出で追加された。また、当初の案ではゼロビヨンドがウルトラマンビクトリーの力で腕をEXレッドキングに変化させて宇宙に送り出すというものだった。
『怪獣娘』でザンドリアス(道理サチコ)を演じた湯浅かえでは、『ウルトラマンジード』の撮影の様子を実際に見学させてもらったことをツイッターで明かしている。当初は、ザンドリアスのゲスト出演した第10話の撮影現場ではないかと思われたが、その後イベントで「現場で田口監督と会った」と話していたことから、おそらくこの後に放送された第11話若しくは第12話のどちらかではないかと考えられる(第10話の監督は冨田卓氏であり、田口氏ではない)。
第10話監督の冨田は、ザンドリアスの新造型スーツがあることを聞いて登場を即決したという。また、冨田はマザーを登場させることも検討していたが、造形的にマザーにすることは難しかったため女の子の個体が登場することとなった。登場時の描写やSEは、『80』を意識している。
『タイガ』関連
ベビーは人が抱けるサイズで愛着が湧くものという発注をもとに、ペンギンのイメージを取り入れている。また、初稿ではヒヨコのイメージだった。
ベビーの人形はその後『トリガー』で再利用されている。
関連タグ
道理サチコ:『ウルトラ怪獣擬人化計画』に登場する擬人化キャラ。
巨大猿人ギガンテス:同じく仲直りのためにウルトラ戦士がわざと負けた怪獣繋がり。ただしこちらは夫婦。
M1号:同じく元はマイナー怪獣だったが、とある事情により一躍知名度を上げた昭和怪獣。
セブンガー:カプセル怪獣(に近い存在)でありながら長年存在を忘れられていたが、ゼロの弟子が主人公の作品に出演し、一躍人気者となったロボット怪獣。というか、商品化の規模と力の入れようでいえばこちらの方が圧倒的に優遇されている上、2022年の『全ウルトラマン大投票』ではメカニック部門で1位に選出されるなど、ある意味でザンドリアス以上のシンデレラストーリーを歩んでいるともいえる。
ライトニングアタッカー、エメリウムスラッガー:元々は他の形態と同じくゲームオリジナル形態という形だったが、段階を踏んで活躍し、ついにはオーブ初の定番ソフビ化、映像作品参加まで果たしたシンデレラストーリーを歩んだキャラクター達。