DATA
身長: | 47m |
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体重: | 3万6000t |
年齢: | 7800歳 |
飛行速度: | マッハ7.7 |
走行速度: | マッハ1 |
水中速度: | 480ノット |
腕力: | 片手で3万トンの物を持ち上げる。 |
活動時間: | 不明 |
概要
ガルタン大王に自身の命も狙われる中、彼が80の命をも狙っている事を伝えるために地球へと(王女様だからなのか、ウルトラ一族にしては珍しく宇宙船に乗って)やって来た。
地球上では星涼子という名の女性の姿で活動している。
地球へやって来た際にガルタン大王配下のガラガラ星人に襲撃されたため、不時着のショックで一時的に記憶を失ってしまい、UGMに保護された。その際友達となった城野エミ隊員に対して、友情の証として元の姿に戻るのに必要な変身アイテムであり、ウルトラの国の王女の証でもある『ブライトブレスレット』を贈るが、これが悲劇を引き起こしてしまう。
「ブライトブレスレット」を身に着けていたエミ隊員が王女と間違われて捕まってしまい、80を庇って敵の凶弾に倒れてしまったのだ。この悲劇に心を痛めた王女はエミ隊員の遺志を受け継ぎ、UGM隊員の一人として80と共に地球を守っていく決意を固めたのだった。
実は、彼女が地球へやってきたのにはもうひとつ理由があったのだが、それは最終回で明かされる事になる。
性格
アンドロ一族の王族の末裔でもあるアンドロフロルと同じくウルトラの国の王族出身者だけあって少し世間知らずな所があり、性格も結構お転婆。
そんなじゃじゃ馬っぷりはウルトラの国でも広く知れ渡っている事のようで、後にメビウスがウルトラの母の下で銀十字軍隊員として活躍している彼女に会った際、(内心)驚きを隠せなかったほど。
また、80と違って地球での暮らしに完全に馴染んでいないため安易に特殊能力を使ってしまい、地球人と同じ立場で過ごす事を心情としている80に窘められる事が多々ある(あくまでホイホイと気安く使うなという意味であって、絶対に使うなという意味ではない)。
そのうえ80に恋心を抱いているため80=矢的猛が自分以外の女性と親しそうにしていると焼きもちを焼く事もしばしば。
反面彼の言い付けには素直に従うため、物語の終盤頃には以前よりもしおらしいものになっていった。短い間ではあったが、地球での暮らしは彼女に色々なものを学ぶ機会を与えてくれる良いきっかけとなったようで、精神的に成長した彼女は80と共に地球へと帰還した後、ウルトラの母のもとで銀十字軍の一隊員として活躍している。
もちろん女王としての公務も並行して熟しており、『大いなる陰謀』では王立惑星カノンに足を運んで現地の女王と会談する様子も見せている。
胸にカラータイマーは見当たらないが、第43話のサブタイトルや第49話でのセリフなどではウルトラの戦士でもあると言われている。プラズマ・マイナズマとの戦いに際しては80から「もし自分が戦いに負けた時は代わりに地球を守れ」と後を託されていた。
実際その戦闘力は非常に高く、大魔王ジャッカル(2代目)やウルトラマンベリアルなどにウルトラの国が襲撃された際、宇宙恐魔人ゼット率いるゼットン軍団に襲撃された際などには巨悪に勇敢に立ち向かっていく姿を見せており、歴戦の戦士そっちのけでいざとなったらやる時はやる姫騎士様?でもあったりする。
容姿
容姿のモチーフは弥勒菩薩とされており、いかにもウルトラの国の王女様と思わせるような女性らしい穏やかな顔をしている。後頭部はポニーテールのようになっていて、全身にアクセサリーをモチーフにしたようなデザインのパーツが多い。
また、菩薩系の慈悲深き顔立ちに反して、その体つきは赤いラインがハイレグビキニを彷彿とさせるセクシー系、というなんとも悩ましい(罰当たりな?)姿をしているのも彼女の特徴である。
ただ、仮に赤いラインを衣類だと解釈するならば、胸の部分はなんとトップレスブラという王女にあるまじき痴女感満点の卑猥な格好をしている事になってしまう。
まさか、80を誘っているとでもいうのか!?
なお、近年の映像作品に客演時のスーツは、80放送当時のスーツに比べてパンツ部分(?)の赤いラインの角度が緩やかなローレグ気味に処理されている。近年、女性キャラの性的表現が厳しくなっている事に対する対応とも取れるが「かつてのお転婆さが影を潜め、ウルトラの星の王女としての自覚が目覚めたがゆえの姿」とも解釈できる。
主な必殺技
- セレニティショット
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の未公開シーンにて、ウルトラ戦士達と共に使った、いわゆるスペシウム光線的な必殺光線。両腕をL字に組んで光線を放ち、ダークロプス軍団を砕いた。未公開シーン内での使用というのが惜しまれる。
その後、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』にて使用、グリージョのグリージョショットと同時に放ち、ゼットンを撃破した。今回は溜めポーズも披露し、80のサクシウム光線の様に「左手を斜め上に、右手を横に真っ直ぐ伸ばす」構えを見せた。
80は構えと同時に閃光と独特な効果音が鳴り響くが、こちらは構えと同時に両手に光のエネルギーを集めるという違いがある。
技名は不明だったものの、海外向けのツイートで Serenity Shotなる技が記載され、のちにギャラクシーファイト大いなる陰謀超全集でもこの名称で紹介された。
超全集では十字に組むと紹介されているが、L字と十字どちらでも打てるのかは不明(十字のポーズの写真も掲載されている)。
- メディカルガン
光線銃型のアイテムで星涼子としての姿の時に携帯している。
銃口から光波を放ち対象を治療するが、地球人としての生活に支障が出てしまう為、矢的猛からは使用を控えるように忠告された。
- プリンセスレイ
星涼子としての姿の際、指から発射した赤外線を含んだ光線。第47話で使用した。
- ユリアンチョップ・ユリアンキック・ユリアン投げ
彼女が得意とする格闘術。ウルトラマン80を絶体絶命のピンチに追い込むプラズマ、マイナズマが相手でも素手で立ち向かう。
- マザー光線
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』で、捕らわれて深手を負っていたレグロスに使用。
ウルトラの母が使う怪我を治癒する光線で、ユリアンはウルトラの母が隊長を務める銀十字軍に所属している為、恐らくウルトラの母から伝授されたのだと思われる。
『新世紀ウルトラマン伝説』にて、歴代のウルトラ戦士達と一緒に暗黒妖鬼 天空魔に向かって発射した。
本来はウルトラの父の武器だが、「ジャッカル軍団大逆襲」にて光の国防衛のため使用。
- バックルビーム
80とお揃いのウルトラバックルから放たれる光線。『ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45thスペシャルナイト』のステージショーで80と同時に発射した。
80との合体技
- ダブルパワー
80と空中でボディを重ね合わせ、凄まじいスピードで回転しながら体当たりする技。強敵プラズマ、マイナズマ(合体形態)を粉砕した。
なお、80以外とでも使う事が出来るようでOVA『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』の後日談である「ジャッカル軍団大逆襲」にてメビウスと共にこの技を披露した事がある。
主な客演
『ウルトラマンメビウス』
レア、アストラ、80と共に地球に旅立つメビウスを見送る。
その後に目立った出番などはないが、王女自ら見送りに訪れているので、それ程までにメビウスが期待されていたともいえるため、かなり重要な場面である。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
光の国においてウルトラ戦士達と共にベリアルを迎え撃ったが、光の国の凍結に巻き込まれてしまった。
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
声は『80』同様萩原佐代子が演じた。アナザースペースに向かうゼロを見送り、その後アナザースペースから送り込まれたダークロプス軍団と戦闘した。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』
相方の80と共に久しぶりに登場。
「第1章」では王族としての公務のため惑星カノンを訪れていたためか、新しくウルトラ六兄弟及びウルトラの母が身に着けている様なマント(プリンセスマント)を羽織っている。惑星カノンでソラと共にルーゴサイトに襲われるが80の救援を受け、ルーゴサイトが逃亡すると宇宙警備隊へ報告に戻った。
「第3章」では宇宙船に搭乗して会議の開かれる惑星カノンへと向かっていたところを宇宙恐魔人ゼットの襲撃を受け、惑星エビルに墜落。護衛隊が全滅し80に助けられて辛くも脱出するが、ゼット率いるゼットン軍団の襲撃を受け、必死に抵抗するも捕らえられかける。直後ウルトラサインによる救難信号を受けて駆け付けたウルトラ戦士たちによって間一髪のところで救われ、平成唯一のウルトラウーマンであるウルトラウーマングリージョと共闘する。グリージョと共にセレニティショットを放ってゼットンを撃破したものの、一瞬の隙を突かれて今度はアブソリュートタルタロスに連れ去られそうになる。
ウルティメイトシャイニングゼロが阻止しようとするも、ゼロのスタミナ切れにより敗北し遂に拉致され、そのまま人質としてナラクの牢獄へと連れて行かれてしまった。
しかし、そこで鎖で繋がれて拘束されている先客と思しき謎の人物と出会う事になる。ユリアンを驚愕させるその人物の姿は…。
今作では戸松遥が演じる事となった。『ウルトラマンタイガ』の後期EDを担当したスフィアのメンバーであるが、本格的にウルトラシリーズに出演するのは初めてとなる。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』
引き続きアブソリューティアンに人質として囚われている。
その中で前述の拘束されていたウルトラ戦士=ウルトラマンレグロスにエネルギーを送って対話を試みていた。
その後ユリアン王女レスキュー隊がザ・キングダムに侵入し、人質としての価値がなくなった事でアブソリュートディアボロに襲われるが、アストラとレグロスに助けられ、ランデブーポイントの惑星ブリザードに到着したあと、タルタロス達の襲撃に備えて待機してたメビウス達と合流し、アストラと共に脱出したレグロスを除く他のレスキュー隊のメンバーが護衛につく形で光の国へと帰還した。
レグロスとは別れの際に「決して憎しみにとらわれたまま戦ってはならない」という助言を送った。
その後ブリザードでの決戦からしばらくたった頃、ウルトラの母とウルトラの父、ゾフィーと共にウルトラマンキングの元へ向かい、今までの情報整理とこれからの事を話し合っていた。キングから聞いたアブソリューティアンの正体と彼らの母星の現状を知った彼女は「対話の道は無いでしょうか?」と意見をしたが、母から「アブゾリューティアンのトップの出方次第」と言われた。
『ウルトラマン超闘士激伝』
希少な女性キャラとして登場。幼馴染の80と仲睦まじい関係になっている。
ちなみに彼女曰く、80は「ポヤっとしてるけど強い」のだそうだ。
さらに余談だが、初登場時の顔つきは80本編に近く、オペレーター職を真面目にこなしたりしていたが、連載途中から瞳にハイライトが入るなど、表情豊かになっていき、それに伴って性格も80本編を思わせる(もしくはそれ以上の)お転婆さが見られるようになっていった。
なお、顔つきの変化について作画者の栗原仁によると「単なるミス。以前出た時の顔を忘れてました。もっとも、脚本で性格の悪い(苦笑)ユリアンのキャラが立ってきたので、自ずと表情の付けられる人間っぽい顔になったのかも…」と新装版コミックのカバー下のQ&Aコーナーにて明かしている。
『ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45thスペシャルナイト』
マイナスエネルギーの影響で出現した怪獣達からイベント会場の人々を守るため80と登場。TVシリーズで初変身した時と同じくチョップ・キック・投げ技を連続で叩き込む戦闘スタイルだった。
80とのコンビネーションで怪獣軍団を一度は撃退するが、マイナスエネルギーで強化された怪獣達はしぶとく復活。複数の怪獣から光線を一斉発射され、80共々倒されてしまう。しかし二人のピンチに駆けつけたウルトラ6兄弟に光のエネルギーを分け与えられ、80と一緒に再び立ち上がる。更にジョーニアスも参戦してウルトラ戦士達は形成逆転。光のエネルギーを再チャージされたユリアンの格闘攻撃は威力を増し、「トオオーッ!!」と叫びながら放った飛び蹴りは会場を沸かせた。最後は80とのバックルビーム同時発射で残った怪獣達を倒した。
主な担当声優
主な担当スーツアクトレス
小ネタ
エイプリルフール企画である円谷ッターでは「光の国の美少女を集めてHKR48を作りたい」と発言したり、池袋巡りが趣味の腐女子キャラになっていたが、ウルトラマン80本編においては、このような描写は一切無い。いわゆるキャラ崩壊。この四月一日限定の嘘ネタを常時適用される公式設定だと誤解して場を弁えずに振り回すと不快感を覚えるファンもいるので注意。
なお、ウルトラシリーズに登場するユリアンが女性故に勘違いされやすいが、実際の人名に使われるユリアンとは英語表記でJulian(ジュリアン)つまり男性名であるので注意されたし(これはゾフィーも同様)。この点に配慮されたのか、ウルトラシリーズのユリアンを英語表記する場合、スペルは公式設定でYullianとなっている。
人間態の星涼子を演じていた頃の萩原佐代子は放送当時高校三年生で、後のウルトラウーマングリージョ/湊アサヒにおける女子高生がウルトラウーマンの変身者・声を演じる先駆けといえる。(『大いなる陰謀』でグリージョとタッグを組んだのも、ウルトラウーマン同士という繋がり以外にも変身者の演者が女子高生という繋がりもあったのかもしれない)。その後は科学戦隊ダイナマンでダイナピンクに変身する立花レイを演じ、更に超新星フラッシュマンでは悪の女幹部レー・ネフェルとして出演した特撮界のレジェンド女優である。
一方『80』の撮影当時、変身後のユリアンを演じたのは清田真妃という女性。大野剣友会に所属するスーツアクトレスで、ユリアンの他には秘密戦隊ゴレンジャーのモモレンジャーや仮面ライダーストロンガーの電波人間タックルなどを担当し、三大特撮ヒーローすべてで特撮ヒロインを演じていた。
7800歳という年齢はウルトラマン80の放送後に新たに設定されたもの。そのため80がウルトラの星を出た時、ユリアンはまだ小さな女の子だったというセリフと現在の設定に矛盾が生じたりする(もっとも、ウルトラシリーズではこの手の設定の矛盾はよくある事だが)。
『大いなる陰謀』でユリアンを担当した戸松遥女史と言えば、ソードアート・オンラインのアスナ役として有名だが、今回の事態でアスナとは「敵に捕らわれたまま次章へ続く」という共通点ができてしまった。
尚、ユリアンを拉致したタルタロスの中の人である諏訪部順一氏もベルクーリ・シンセシス・ワン役で出演している。
やはりというかなんというかpixivに投稿されているイラストはおよそ半数がR-18であり、その中でも「80本編、しかも第17&18話の前後編に登場したタコ怪獣ダロンに触手責めされてしまう」というシチュがやたらと多い。
80本編を視聴済みの人なら御存知の通り、劇中でダロンの触手に捕らわれたのはユリアンではなく80なのだが(彼女が初登場するのはもっと先の回)そのシーンがあまりにも当時(もしくは今)の視聴者の性癖を刺激してしまったのか、80をユリアンに置き換えて妄想する人が少なからずいるようだ。イイゾモットヤレ
余談
「80」の終了から数年もの間、ウルトラマンを定期的に掲載していた小学館の雑誌には載る機会がなく、「ウルトラマン物語」でも彼女は一切登場せず、半ば忘れ去られた存在となりつつあったが、1988年ごろに当時の全ウルトラ戦士がソフビ化された際に彼女もソフビ化されたことで再び注目が集まるようになる。
関連タグ
ウルトラシリーズ ウルトラマン80 ウルトラの星 星涼子 ウルトラウーマン
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