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「愛していたから。あなたのこと…ずうっと愛していたから」

「残念だわ。今は殺し合うしかない!」

「何故闇の力を否定する?それが人間の本質だというのに?」



データ編集

別名:愛憎戦士
身長:49m
体重:3万9千t
飛行速度:マッハ5
出身地:超古代の地球
CV:芳本美代子(劇場版/スーパーヒーロージェネレーション)
西村千夜(LIVE版)
舞台版キャスト:相楽伊織小田えりな(2022年度版)
演(スーツアクター):梛野素子

概要編集

愛憎戦士  カミーラ

超古代遺跡ルルイエに封印されていた闇の巨人のリーダーで、かつてのティガダークことウルトラマンティガ恋人


3000万年前にティガダークダーラムヒュドラとともに超古代の文明を滅ぼした張本人である。

モチーフは恐らくクトゥルフ神話小説『タイサス・クロウ・サーガ』シリーズに登場する邪神クトゥルフの娘クティーラ。名前の由来は吸血鬼カーミラからか。

武器は氷のムチ・カミーラウィップと氷の刃アイゾード(アイスソードと愛憎の洒落だと思われる)。また人間態時には電撃を放つこともできる。


容姿は他がどこか怪物じみていてとても元・光の巨人だとは思えない仲間二人と比べて、一番ウルトラマンらしい外見をしている。プロテクターは平成三部作のウルトラマンの中では異色な胸を囲うようなたすき掛けとなっており、プロテクターが襷掛けのようにデザインされたウルトラマンはウルトラマントリガー・パワータイプまで登場していなかった。


かつて自分が愛した闇のティガを蘇らせるべくダイゴブラックスパークレンスを渡しルルイエへいざなうが、彼女の意と反してダイゴは正義の心のままティガダークに変身し、その影響で結界が破られ、闇が再び世界の上空を覆ってしまう。

それ以前にも度々ダイゴの見た幻覚の中に登場し、ダイゴが結婚式の夢を見た際には増殖して参列者と入れ替わったり、シビトゾイガーに市街地が襲われ、力を欲するダイゴにブラックスパークレンスを与え、ティガダークに変身させたり、レナを自分の姿に見せるなどしている。

一応、ダイゴ本人はカミーラとは初対面なのだが、ティガと一体になって戦ってきたためか、幻覚を見るたびに名前を口にしており、これがレナ隊員との溝を深める結果となった。


ダーラム、ヒュドラを倒され、ティガが段々光を取り戻していく中ついに金色のスパークレンスを使用して変身。自らティガと対峙する。

しかし、戦いの中でティガが完全に光を取り戻したうえに今のティガ(ダイゴ)には自分以外に愛する者(ヤナセ・レナ)がいるという事実を突きつけられ、「そんな女のために…!3000万年前はユザレ…そして今は…!」と嫉妬で激怒しながらカミーラウィップでレナ(の乗機)を庇ったティガを滅多打ち。しかしティガがそうまで変わり果ててしまったことに逆に吹っ切れ、「これで思う存分、お前を、殺せる」とティガとの決別と殺意を心に定める。

そして、ルルイエの闇とガタノゾーアの残留思念を取り込み、デモンゾーアへと変貌し、一度はティガを倒すが、ティガが朽ち果てた巨人たちの光でグリッターティガとして復活。なおも憎しみを燃え上がらせて攻撃を続け、ティガを触手で取り込もうとするも、デモンゾーアの体内でティガがゼラデスビームを放ったことで敗北し致命傷を負った。


最後は人間の姿でかつて自分が愛したティガ(ダイゴ)に「光…私も…欲しかった」と言い残し、彼に看取られながら静かに息を引き取った。


なお、ティガの元恋人という設定ではあるが、より正確には3000万年前にティガダークに変身していた人物の恋人であると思われる。

というのも、劇中のカミーラ達はマドカ・ダイゴをまるでかつてティガダークの変身者と同一人物扱いし、ティガダークこそがダイゴの「本当の姿」とまで劇中で述べてすらいたが、一応ダイゴやイルマのご先祖様の種族ではあるが、実際には現在のティガの変身者であるダイゴとかつてのティガダークの変身者との関係は不明である。


ダイゴからしてみれば完全に人違いのとばっちりも良いところだが、何故イルマを「ユザレの子孫」と認識できていたカミーラ達が別人である筈のダイゴをティガダーク本人として扱っていたのかは謎である。


これについては、

  • カミーラ達は長い間封印されていたためティガの変身者が変わっている事を知らなかった
  • ダイゴがかつてのティガダークの変身者に瓜二つであった為に勘違いをしていた
  • カミーラ達にとってはティガダークという『ガワ』の存在こそが重要であり、変身者の方はたとえ赤の他人であろうがどうでも良かった

などファンの間でも色々な説が上げられている。




派生作品では編集

大怪獣バトルRR編集

このシリーズではストーリーモードが廃止されている為、詳しい背景は不明だが、何らかの方法で復活。

EXラウンドで出現し、ガタノゾーアを使って再び世界を闇で覆い尽くそうと目論む。


RR第2弾ではプレイアブルキャラクターとしても参戦しており(三巨人では唯一参戦)、ティガと共闘させる事も出来る。

必殺技は「カミーラウイップ」、「デモニックチェンジ」(デモンゾーアに変貌してジャブラッシュを放つ)、「ヒステリックコンビネーション」(カミーラウイップ、アイゾードのコンボ)の3つ。


RR第2弾SR、RR第5弾レアではティガと相性が抜群に良いという設定で、それ以外では怪獣や星人と相性がいい扱い(なお、前者のカードではじゃんけんアイコンが「ウルトラヒーロー」のものになっている)。

怪獣はともかく、星人と相性が良いとは?と思われるファンのために解説すると、イーヴィルティガダークザギウルトラマンベリアル闇の巨人は「星人」扱いになっているから(出典:『大怪獣バトルRRウルトラファンブック 第8号』、『大怪獣バトルRRウルトラファンブック 第10号』(小学館/2010))。

原作でもヒュドラやダーラムらと共に超古代文明を滅ぼしたのでそこからの連想だとわかる。


一方、現行のアーケード機である『ウルトラマンフュージョンファイト!』のティガ25周年当時稼働していたシリーズである『BEYOND GENERATIONS』では未参戦で終わっている。これからに期待といった所か。


大怪獣バトルRRギャグギャグ劇場編集

『大怪獣バトルRRウルトラファンブック 第10号』(小学館/2010)にてティガとペアを組むことをプロポーズと勘違いし、そうではないとティガに言われた為にフルボッコにしてしまった。


ウルトラヒーローズEXPO2017バトルステージ編集

あくまで地球の救世主となるのは「光の力」ではなく「闇の力」であるとし、ジャグラスジャグラー東京ドーム地下に眠る邪悪な結界の力を与え、ジャグラーを「闇の支配者」へと仕立てあげようとした。人間体は喪服のような衣装を身にまとった女性で、いわゆるヒーローショーのお姉さんとしての役割を持っており、子供達にジャグラーを応援するよう嗾すシーンも。

利用できるものなら光の力でも利用しようとするジャグラーの心意気に感服しており、ジャグラーを助けようと加勢するも、マガタノオロチに喰らわれてその眷属と化してしまう。最終決戦ではスペシウムゼペリオンと交戦し、渾身の手刀を受けて敗れた。その姿にかつての恋人の面影を見ていた。


スーパーヒーロージェネレーション編集

CVは原作と同じく芳本氏が担当している。

ムサボルデスによってルルイエから部下の巨人たちと共に復活。

1面ステージのボスであり、倒してもデモンゾーアにはならない。

一方で『ロストヒーローズ2』ではデモンゾーアが登場する一方でカミーラは登場しない。


超時空のアドベンチャー編集

劇場版の時間軸にてルルイエでティガと交戦し追い詰めるが、突如超時空の大決戦の世界現れた新星勉の乗るアドベンチャー号に気を取られた隙をつかれ至近距離からハンドスラッシュを受け倒された。


TCG『バトルスピリッツ編集

ウルトラヒーロー大集結』にて初登場した系統:冥主・闘神を持つコモンカードのスピリット。


召喚時に手札を1枚破棄する代わりに2枚ドローする効果を持つが、彼女の真価はレベル2破壊時効果にある。

手札やトラッシュにある「ガタノゾーア」を名称に含むカード1枚をノーコストで召喚できるのだ(メガロゾーアは含まれない)。

この中にはデモンゾーアを含まれているのが大きな強みであり、ガタノゾーアを召喚してもコスト8以下ならばティガをLv2・Lv3アタック時効果で確1にできる。たとえそれがグリッターティガ(CB22-049)であってもである


加えてデッキに何枚でも入れられるシビトゾイガーとは相性が良く、彼らが持つ破壊時にデッキを2枚オープンし、「ゾイガー」か「ガタノゾーア」であれば手札に加える効果を使って「ゾーア」系の召喚を早めるといった芸当も可能、しかもオリジナルのゾイガーであれば(デッキには無限には組み込めない代わりに)召喚したゾーア系を最高レベルとして扱える上、ゾーア系のコストを-1できるのでカミーラが召喚できなくなった事態に対応できるのも嬉しい(超古代遺跡ルルイエのアタック時開始時効果を使えばシビトゾイガーをノーコスト召喚もできる)。


ただし、クトゥルフ系スピリットが持つ異合を持たないため、「海底に眠りし古代都市」の恩恵は受けられない。

あくまでも生贄コンボ前提のカードとしての運用が主になるだろう。


ダークネスヒールズ編集

卡密拉大姐姐

2018年に悪のウルトラマンのチームである「ダークネスヒールズ」の一員となり、ウルトラマンベリアルジャグラスジャグラー(魔人態)、イーヴィルティガ、ダークザギと共に各種イベントに登壇している。ちなみに、チーム内唯一の女性戦士でもある。

詳細はカミーラ(DH)を参照。


ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE編集

『Episode:TIGA』に登場。

ウルトラマンスーツに似た鎧を装着しており、武装は剣に変化するムチ。

ヒュドラダーラム同様に地球星警備団の隊員を務めていたが、闇に魅入られて隠秘学者のダガンが研究していた異界の門を開いてガタノゾーアを呼び寄せてダイゴらの世界を滅ぼした。

ユザレと彼女の側に就いた元恋人のダイゴを憎悪している。


ULTRAMAN』世界でもEVIL TIGA SUITの装着者と共にガタノゾーア復活の儀式を行うが、上海でのスペシウムとゼペリオンの干渉が起こした大爆発に呑み込まれ、行方不明になる。

しかし、実は生存しており、現地住民を犠牲にして生み出した異界獣ペドレオンを引き連れ、ユザレの残滓を求めて東南アジアにやってきたダイゴを襲撃。セラと姫矢を守るので精一杯な彼の隙を狙ってセラを地底湖に誘拐し、人質に取った。

地底湖での戦いではペドレオンでTIGAの活動時間を削ぎ、アイゾードでマスクを弾いて後一歩の所まで追い詰めたが、姫矢のカメラのフラッシュに怯み、拘束を脱したティガからランバルト光弾を浴びせられて湖底に沈んでいった。


原作の比ではないレベルでセリフが狂気じみており、どちらかといえばカルミラに近い。


TDG THE LIVE ウルトラマンティガ編 in 博品館劇場編集

地獄の門の中に広がる世界でティガを待ち受け、ダーラムとヒュドラを仕向けて一度は敗る。

ナイスをふざけた男と呼んで見下していたが、ティガを庇う為に何度でも立ち上がるナイスの姿に驚嘆、復活したティガに引導を渡そうとした所にイーヴィルティガの襲撃に遭い、彼が闇に堕ちた巨人だと知ると自らの軍門に加わるよう誘いをかけ、ティガを始末させようとするも拒否され、ダーラムとヒュドラを倒される。最期は激闘の末に底力を引き出したティガのゼペリオン光線に敗れ、闇の世界から脱出させる為にブラックスパークレンスを託し、再び復活するような事があれば互いに戦う事のない立場でありたい事を祈りつつ消滅した。


ティガが闇の巨人の姿に戻っても、再び光の力を手に入れる事を信じているらしく、ブラックスパークレンスを与えた時の別に難しい事じゃないでしょう?昔のように戻ればいいだけ…というセリフからもそれが窺える。


ちなみに、カミーラウィップの色は青ではなく、黄色になっている。


GIGABASH編集

DLCのキャラクターでティガのライバルとして初代ウルトラマンバルタン星人と共に参戦。

バルタン星人と戦うティガの手をカミーラウィップで縛り、彼の前に現れた。

ゴルザキリエロイドイーヴィルティガといった名だたるティガの強敵を差し置いてまさかの参戦を果たした。そのおかげでウルトラシリーズから参戦したキャラクターは4人中3人がウルトラマンという事になる。

カミーラウィップは二刀流でも使用し、アイゾードは劇場版のワンシーン(背を向けてティガの腹部を刺す場面)を再現した他、究極技としてデモンゾーアにも変身できる。

更に今作では闇の力を集めてシビトゾイガーらしき群れと共に放つ暗黒の光線も使用できる。

また、シビトゾイガーらしき群れで相手の動きを一定時間封じる技も持つ。


余談編集

平成ウルトラシリーズでは初のウルトラウーマンにして、同時にシリーズでも極めて珍しい悪のウルトラウーマンでもある。その後、劇場版『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』にて登場したウルトラウーマングリージョは、平成最後のウルトラウーマンにして家族から愛される味方サイドのキャラクターであるという点でカミーラとは正反対である。


また、体色が黄色メインのウルトラ戦士も今のところ彼女だけである(善のウルトラマンで黄色メインのものは存在しなかったが、17年後、ゲームオリジナル形態のウルトラマンが登場した)。


カミーラ役を演じた芳本美代子は当時31歳で、ウルトラマンに変身する役を演じた女性俳優としては最年長だったが、その後、『ウルトラマンX』で橘さゆりを演じた月船さららが40歳で記録を更新した。また、ヒロインであるレナ隊員を演じたのは吉本多香美氏であり、正ヒロインとダークヒロインを演じた人物の苗字がどちらも「よしもと」になっている。


脚本を担当した長谷川圭一は、カミーラのコンセプトを「美しい敵」としているが、『ウルトラマンガイア』に登場したゾグ第1形態でも同様の提案をしていたため、神々しい「」のイメージのゾグに対しカミーラを攻撃的な「」のキャラクターとしている。


初期脚本「光よ、永遠に」では北極海に現れ、ルルイエの巨人像と一体化するという展開だった。


元が光の勢力の為か、ソフビは部下二人と同じくウルトラヒーローシリーズから販売されており、ちゃっかり専用ロゴまで作られている。if展開として正義の味方という設定でブンドドするのもアリだろう(現在はウルトラ怪獣シリーズから販売されている)。ちなみに現在はウルトラ怪獣シリーズから発売されているイーヴィルティガもかつてはウルトラヒーローシリーズからの発売であった。


貴重な「悪のウルトラウーマン」である為か、上記のダークネスヒールズを筆頭に、ヒーローショー等をはじめとするイベントの出演は仲間のダーラム、ヒュドラを差し置いてかなり多い。

ウルトラヒーローズEXPO2019では実質平成初のウルトラウーマンであるグリージョと「悪」vs「善」のウルトラウーマン同士の対決が実現した。


人間体のヘアメイクは、変身後の頭部の飾りと頬の涙の痕を共通の要素として入れている。


丸山浩が手掛けた初の女性ウルトラマンで、猫耳をアレンジしたボブカットの頭部に、涙の迹をイメージした頬のラインを入れており、人間体でも同様の頬のラインを入れている。

ウルトラマンティガ25周年記念として、自身のTwitter内でお祝いイラストを投稿していた。そのイラストには非公式であるが、カミーラのアーリースタイルと思わしき姿が描かれている。


ちなみにヌークが人類を滅びから守る為にギジェラを倒そうとする現代のティガ「人間の選択にまで干渉した光の巨人は、ティガ、君が初めてだ」と述べていたように、本来は光の巨人は文明に過度に干渉しないものだが、元々は光の巨人であるカミーラ達も文明を直接滅ぼすという形で文明に干渉している(その頃には既に闇落ちしていた為、ヌークの言葉に矛盾はない)。人類を守る為か、滅ぼす為に干渉したかという違いはあれど、案外似た者同士なのかもしれない。


文明に干渉した結果、光の勢力から闇の戦士になった戦士は後輩に1名該当し、彼もカミーラ同様にダークネスヒールズのメンバーである。彼もまた、後続作品で心にある善性を捨てきれない様子が描かれている。


本編でのレナの性格や発言からカミーラに対して同情的な見方をしている人も少なくない。


関連タグ編集

THE_FINAL_ODYSSEY

ウルトラマンティガ 悪トラマン

ティガダーク ダーラム ヒュドラ

デモンゾーア

悪女 ヤンデレ クトゥルフ神話

紅一点 常識人 姉御肌 - ダークネスヒールズにおける彼女の立ち位置


ウルトラマンベリアル:悪のウルトラマンの後輩で一度は巨大怪獣になった事まで同じ。


ウルトラマントレギア:親友との考えの違いから闇に落ちたウルトラマン。こちらも執着対象とは別の人物を闇に陥れようとした事がある。劇場版では邪神と融合するも複数の巨人と合体したウルトラマンによって最期を迎えた。


カルミラ:ウルトラマントリガーに登場する闇の巨人で、カミーラをリブートしたキャラ…と、言うよりも「同義の存在」だろうか?


ハマーン・カーンDARKNESSHEELS-Lili-での髪型や雰囲気など、彼女と似ている所がある。


アウラ・マハ・ハイバルTVシリーズ後日談としての劇場版のキーキャラクターとしての立ち位置がカミーラをモチーフにしていると思われており、その2人の側近もダーラムとヒュドラを彷彿とさせている。

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