概要
マレーシアのインディーズゲーム会社「パッション・パブリック・ゲームス社」が展開する、アリーナ型の対戦アクションゲーム。対応機種はPS4/PS5/Steam
日本のアニメや特撮を強くリスペクトしたゲームであり、「タイタン」と呼ばれる巨大怪獣や巨大ヒーロー、巨大ロボを操って大乱闘するゲーム。
登場キャラクター
- ゴロゴン
南海に浮かぶルアナ島にある火山・ゴロゴン山の中で眠っていたが、あることがきっかけで何に対しても怒りを持つようになって目覚めたパワータイプのタイタン。モデルはおそらくキングコングと思われる。顔つきはベムラーに似ている。
ストーリーモードでは最初にプレイが可能であり、練習モードでも操作する他、各種メディアにおける露出でもトップバッターを飾る事が多い本ゲームの主人公的立場のタイタン。
- サンダトロス
ギガエネルギーにより動くスーパーロボット。動きは鈍いが巨大剣で広範囲に攻撃可能。パイロットは開発者の乙馬博士の息子・勇希。モデルはおそらくマジンガーZ等のヒーローロボットや海外の特撮ロボの代表でもあるメガゾードと思われる。
ストーリーモードでは一番最後に操作が可能で、銀色のロールアウトカラーの他、事件の黒幕が操る漆黒の二号機・第二型が登場する。
- ウーリー
肉球を持ったモフモフなマスコットのようなタイタン。「イエティ」と呼ばれるタイタンの種族の一体であり、ストーリーモードでは世界各地に生息している様々な姿の同族が登場する。丸い体を転がしたり何でも吸い込んでしまう。モデルはおそらくトトロと思われ、彼を主役としたストーリーモードも他と違いまるで童話や絵本のような語りと共に話が進行していく。
- ピピジュラス
何者かが宇宙科学でよみがえらせた半人造モンスター。花弁のように開くハサミのような腕を持つ謎多きタイタン。モデルはおそらくバルタン星人とメトロン星人とテンペラー星人と思われる。ストーリーモードでは二番目に開放され、その来訪の理由と正体が描かれるのだが、その結末は………
ちなみに現状プレイアブル化はしていないが、ピピジュラスを元にして作られたロボット怪獣メカジュラスが登場する。
- ギガマン
ちょっと太ましい巨大ヒーロー。かつて地球を守っていたベテランヒーローで、既に引退していたが地球の危機に現役復帰した。ストーリーモードでは上記のサンダトロスのよき相棒兼先輩として、新人ヒーローの勇希少年を導く。モデルはウルトラマン等の巨大ヒーローと思われる。ちなみに隠しコスチュームで現役時代の姿が拝める。
- ロハナ
熱帯雨林にいる花のタイタン。ドレスを着た貴婦人を思わせる女性的なシルエットが特徴で、自らに付き従う下僕を生み出し戦わせる戦法を得意とする。モデルはビオランテ等の植物怪獣の他、アルラウネ等のモンスター娘もイメージに入っていると思われる。
ストーリーモードでは下記のスコウラックやラワと共に絶海の孤島タラバク島で島の覇権をかけた勢力争いを繰り広げている。
- スコウラック
巨大な鉤爪を収納した触手を持つ頭と、かつて倒したタイタンの頭骨を殻のようにして背負ったグロテスクなカタツムリのような姿のタイタン。口から吐き出す溶解液や、変幻自在の軟体、そして着脱・遠隔操作が可能な頭骨を投げつける等の能力を駆使した狡猾な戦法を得意とする。モデルはおそらくナメゴンと思われる。
ストーリーモードでは上記のロハナや下記のラワと共に絶海の孤島タラバク島で島の覇権を賭けた勢力争いを繰り広げている。
- テッキンコング
ギガエネルギーの影響により意志を持った巨大な建物。転がる、瓦礫を吐く、増改築により巨大化して押しつぶす等いつも怪獣に破壊されるビル達の鬱憤を晴らすが如く暴れ回る。言語版ではコングリートと呼ばれている。
- ラワ
正統派の肉食恐竜タイプのタイタン。緑色の火炎を吐く他、エラ部分から火炎を噴射してロケットのように突撃する事もある。「破滅の王」や「竜王ラワ」と呼ばれる。モデルはインド神話に登場するナーガの他、下記の理由からキングコングと戦う肉食恐竜も着想元にあると思われる。
ストーリーモードでは上記のロハナやスコウラックと共に絶海の孤島タラバク島で島の覇権を賭けた勢力争いを繰り広げているのだが、その強力無比さによりほぼ島の覇権を握っておりゴロゴン編ではラスボスとして立ちふさがる。
- ジーヴァ
ギガクリスタルで構成された、顔のないゴーレムのようなタイタン。その特性上膨大なギガエネルギーを内包し、念力やビーム砲といった多彩な技を駆使して戦う。
ギガコアの番人でもあり、ストーリーモードではピピジュラス編、ウーリー編の二部に渡ってラスボスを担当する。
日本人ならご存じ怪獣王。外見は平成ゴジラ。タイプチェンジ感覚でバーニングゴジラになる。
勝利のポーズはこれ。ちなみにダッシュ攻撃は対メガロ戦で披露した伝説のドロップキック。
見た目は所謂昭和ガイガン。
しかし飛び道具は平成ガイガンのギガリューム・クラスター。
オキシジェン・デストロイヤーにより生まれた悪魔の生物。
必殺技は分裂体に移行してからの一斉攻撃。
近年のゲーム作品では珍しく改の方ではなく、アブソリュート・ゼロを装備しバックパックを背負った重武装型での参戦。
必殺技では暴走状態になる際、顔に一瞬ゴジラが重なる演出がある。
ご存知われらのウルトラマン。
スペシウム光線や八つ裂き光輪をはじめとする多彩な技で戦う。DLC告知PVではピピジュラスに苦戦するギガマンの前に現れ、手を差し伸べた。
ウルトラシリーズ屈指の知名度を誇る宇宙人。
ウルトラマンのライバルとして参戦。
見た目こそ初代バルタン星人だが、歴代バルタン星人の集大成の如く初代が使わなかったバリアや大量の分身も駆使する。
DLCの告知PVではピピジュラスと組んでギガマンとウルトラマンに戦闘を仕掛けた。
復活した超古代の光の巨人。
ゼペリオン光線は勿論のこと、タイプチェンジでマルチタイプからパワータイプやスカイタイプにチェンジする事も可能。
必殺技はグリッターティガ。
ティガの元恋人である闇の巨人。
ティガのライバルとして参戦。
氷の鞭カミーラウィップや氷の剣アイゾードを駆使し、デモンゾーアへの変身も可能だが、今作ではシビトゾイガーの群れを纏わせた暗黒の光線も使える。
ゴジラのライバルたる超ドラゴン怪獣。
外見は所謂vsシリーズ版だが、技や演出にモンスターバース版や昭和版の物を採用している。
宇宙生物が公害に取り付いて生まれたヘドロの怪獣。
勝利ポーズで体内からタンカーや煙突を取り出し、勝利の美酒と言わんばかりに有害物質を摂取する。
- 竜王
画面上には登場せず、ゲーム内の資料でその存在が示唆されるタイタン。
数百年前にタラバク島全域を支配していた強力なタイタンだったが、スコウラックの策略により敗れ、頭蓋骨を残して捕食されてしまった。つまりスコウラックの殻として使われている頭蓋骨の本来の持ち主である。上記のラワも異名に「竜王」とあるが、関係性は不明。
ゲーム内に登場する壁画では巨大な蛇のような姿で描かれている。
用語
- タイタン
本作に登場する怪獣達に対する呼称。意味合いとしては日本語、及び日本の特撮作品における「怪獣」の概念と似たようなニュアンスだろう。
- ギガエネルギー
地球の奥底に存在する「ギガコア」から放出される強大なエネルギー。タイタン達の力の源であり、ゲーム内ではステージ上に現れるこのエネルギーを吸収、もしくは破壊活動等により増幅する事により、より強力なSクラスと呼ばれる姿に変身する。また、結晶化した物は「ギガクリスタル」と呼ばれる。
ストーリーモードではこのエネルギーを人類が過剰に採掘した事が作中描かれる様々な事件の引き金になってしまった。
- GTDI
タイタンから人類を守るための組織で、正式名称は「Global.Titan.Define.Initiative.(世界タイタン防衛機構)」。いわゆる地球防衛軍であるが、民間人の避難よりも作戦行動を優先する、政界への癒着や倫理観を無視した技術の追求などお世辞にも真っ当な組織とは言い難い。
上記のメカジュラスや各種戦車等の様々な兵器を用いてタイタン抹殺に動き出す。
- タラバク島
ペティル・ファウスト著「失われた世界∶タラバクの秘密」で存在が語られ、タイタン達に踏み荒らされ歴史を失った架空の島とされていたが、南シナ海にて存在が確認された。かつてタイタンを神と崇める古代文明があったが現在は滅亡し、今はその遺跡とタイタンを神と崇めるカルトが存在し、彼らに崇められたスコウラック、ロハナ、ラワによる勢力争いが繰り広げられている。
怪獣を神と崇める人々の島と聞くと日本人的にはこちらを思い浮かべるだろうが、ゲーム内の資料で語られるおどろおどろしさを見るに着想元はこちらだろう。
関連項目
モンスターバースシリーズ∶怪獣に対するタイタンという呼称や地下の超エネルギー等、影響を受けていると思われる点が多い。