概要
所謂悪トラマンの別名だが、大抵は『ウルトラマンティガ』や『ウルトラマントリガー』に登場する超古代の巨人か、『ウルトラマンネクサス』に登場するウルティノイドの事を指す。
本項では、前者のうち『ティガ』に登場する闇の巨人達について解説する(『トリガー』の闇の巨人達についてはこちらの記事を参照)。
『ウルトラマンティガ』での闇の巨人
サエキ「ウルトラマンの石像だ…しかも三体も」
イルマ「違うわ…」
サエキ「違う?」
イルマ「これは……もっと恐ろしい存在……闇の、巨人……!」
かつての超古代の闇の巨人たちは、元は従来の戦士たちと同じ光のウルトラマンたちだった。
しかし、後の作品に登場するウルトラマンベリアルやウルトラマントレギアと同じように、闇の力に惹かれて闇堕ちしたと言われている。
だがその中でただ一人、ティガだけがユザレとの出会いをきっかけに光の戦士に戻ったとされている(これらの詳しい経緯についてはティガダークの記事を参照)。
なお、光の巨人と闇の巨人のリーダー格はカミーラ率いる闇の巨人達に敗れている。
メンバー
闇の巨人のリーダー格であり、かつてのウルトラマンティガでもある。
- 愛憎戦士カミーラ
闇の巨人の紅一点で、ティガの恋人。
氷の剣アイゾードとそれをムチに変形させたカミーラウィップという技を持つ。
- 剛力戦士ダーラム
闇の巨人の一人で、ティガの親友。
剛力を生かしたシンプルな戦い方をする。
必殺技は地面に火炎を走らせ、対象を爆発させるファイアマグナム。
- 俊敏戦士ヒュドラ
闇の巨人の一人。
恋人のカミーラ、親友のダーラムと違い、ティガとは行動こそ共にしていたが内心では彼の事を嫌っていた。
俊敏な動きで相手を翻弄し、右手に装着したドラフォークを武器としている。
必殺技はドラフォークから放たれる突風ヒューガスト。
客演
『新世紀ウルトラマン伝説2003』
観客として登場。現時点で3人が揃った最後の映像作品となる。
『ウルトラマンフェスティバル2003』ライブステージ第2部
ワロガの能力によって光の国のクリスタルを奪う為に理性なき傀儡として復活させられた。本作では元は光の巨人だったという設定が掘り下げられ、光の戦士しか通さない光の国のセキュリティを突破してみせた。
ダーラムは持ち前の怪力と装甲でウルトラマンジャックを苦しめたが、ウルトラマンコスモス・フューチャーモードのコスモストライクによって浄化されて成仏。ヒュドラはセブンに苦戦するほど弱体化していたが、クリスタルの欠片でジャックのスペシウム光線を弾き返すほどに強化された。しかし、セブンとウルトラマンが加わった合体光線には為す術もなく爆散。カミーラはティガの元恋人だと知って手を出せないコスモスを傷めつけたが、覚悟を決めたコスモスのコズミューム光線で浄化され、一瞬だけ自我を取り戻して消滅してしまった。本来の計画なら彼女をティガにぶつける予定だったというのだから、ワロガの悪辣さが窺いしれる。
『NEW GENERATION THELIVE ウルトラマントリガー編』
STAGE1でアブソリュートタルタロスに召喚された並行同位体として復活した。ティガとトリガーに襲いかかったがダイナ、ガイア、アグル、グリージョが時空を超えて駆けつけそれぞれの近い戦士と戦った。ダーラムはダイナと戦いソルジェント光線に破れた。ヒュドラはガイアとアグルと二対一で戦いフォトンエッジとフォトンクラッシャーに破れた。
カミーラはティガ、グリージョと戦いその際にグリージョに闇の力を与えグリージョダークネスを作り出した。最後は観客達のウルトラチャージによって強化したティガのタイマーフラッシュスペシャルを受けてまたしてもティガと別れることになった。
余談
『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では、ティガダークとカミーラの変身シーンは描かれたものの、ダーラムとヒュドラは詳細な過程が描写されておらず、この2人がどのように変身するのかは不明。
最も前述のティガダークとカミーラ、加えて『DARKNESSHEELS-Lili-』でのイーヴィルティガはいずれも専用のスパークレンスを使用して変身しており、ダーラムとヒュドラも巨大化時にカミーラやティガダークと同じく稲妻のようなエフェクトが発生していた為、2人も専用のスパークレンスを所持している可能性が高いと思われる。
回想シーンに登場した闇と光の勢力のスーツは、全てウルトラマンダイナの3タイプを改造したものである。
2021年6月19日には『ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ』内で『THE FINAL ODYSSEY』が取り上げられる事に合わせて、500規格のカミーラ、ダーラム、ヒュドラのソフビが発売された。
関連タグ
柱の男……寡黙な大男、変人、冷徹なリーダーとティガダークを除く闇の三巨人と共通点がある。ただし、こちらは全員男性である。