誘導分岐
キャラクターとしてのウルトラマンナイス→ウルトラマンナイス(キャラクター)
概要
特撮番組としての『ウルトラマンナイス』
1999年の『ウルトラマンティガ』の再放送時に玩具販促用のコマーシャルとして制作された番組。
ティガの再放送を視聴している夢星一家が実は防衛チーム「GOKAZOKU隊」という設定で、「今日のティガは~」というメタ発言から始まり、怪獣出現、チーム出撃、ウルトラマン登場、怪獣撃退までの流れを僅か1分以内に終わらせつつ商品の宣伝を行う。
時には「GOKAZOKU隊なりきりセット」の宣伝もしていた。
各話1分しかないので作風はギャグ全振りであり、更に予算の関係でセットの建物は何があっても絶対壊さないようにするし、出てくる怪獣や宇宙人は何回死んでも次の回では何事もなかったかのように登場する。
また、BGMは常時主題歌の『ウルトラマンナイス』が流れている。
CMとして制作された為に権利関係などの都合により本編の配信はされておらず、ソフト化は本編を再編集した『ウルトラマンナイス ナ、ナ、ナ、ナ、ナイスな大図鑑』のみで、長らく視聴が困難な作品となっていた。
だが『尊哉の部屋』の第12回で『TSUBURAYA IMAGINATION』での配信決定が告知され、22年の時を得てようやく本編の再視聴が可能となった。
あらすじ
地球を侵略すべく、ザゴン星人の軍隊が怪獣を率いてやって来た。
TOY一番星からやって来た光の勇者・ウルトラマンナイスは、GOKAZOKU隊の大黒柱・夢星銀河(35歳)と一体化し、これを迎え撃つのだった!
キャラクター概要
「ん~っナ~イス!」
CV:宮坂ひろし/岸哲生
その名の通り、ナイスでおちゃめなウルトラマン。
左右非対称のデザイン(斜めに流れるような胸の赤い模様、左胸に付いたカラータイマー)や、出身地「TOY一番星(とーいいちばんぼし)」など、独特の設定が印象的なウルトラマンである。
決めポーズはサムズアップ。ん~っナーイス!変身アイテムは腕時計型のナイスドリーマーの中に入ってる秘密のチョコボール。
顔のマスクは自他認めるほどウルトラマンティガに似ている。…喋らなければ普通にカッコいいのに。
TV放送時代は比較的真面目に戦っていたが、ちょっと前まで円谷プロの公式グッズ店「円谷ジャングル」で名誉店長を務めていたり、最近では光の国版ニコニコ動画である『シュワシュワ動画』でマグマ星人と生主をやっていたり、正月にはウルトラマンゼアスと二人でウルトラマン漫才をやっていたりと、いろいろとはっちゃけている。エッグスキャナーを開発したあのDr.は別人らしい(本人談)。
身長 | 39m |
---|---|
体重 | 3万9千t |
出身地 | TOY一番星 |
飛行速度 | マッハ3.9 |
走行速度 | 時速390㎞ |
…ご覧のとおり、スペックは全ウルトラマン最低である(体重だけはウルトラマンに勝っているが)。彼はM78星雲出身ではないので、種族が違うのだろう。たぶん。カラータイマーも正中線上に無いし。
掛け声は「シュワッチ!」「ヘア!」といったいわゆるウルトラ語ではなく、「ナ!」という子気味のいい声である。また、陽気な性格で、敵に勝った時はグッと親指を立てて嬉しがる。
変身アイテムは腕時計型のナイスドリーマーの中の秘密のチョコボールである。
戦い方はウルトラマンティガの記録から学んだらしく、本人もティガの大ファンである。
ちなみに年齢は10390歳となんと実は80先生よりも年上である。
普段はパパパンチだのキキキックだのといった企画者が3秒で考え付いたようなテキトーな技で戦うが、いざとなったら必殺光線「ベリーナイス光線」で悪を葬り去る。ちょっと首をかしげるのがコツ。また、特訓の果てにベリーナイス光線を上回る最強技・ミレニアム・クロスも習得した。
歴代ウルトラ戦士では、唯一土の付いたことのない『無敗の戦士』である。…まあ、ナイスが強いのではなく、ザゴン軍が弱すぎるだけだが。あとはギャグ補正か…
なお、性格はご察しの通りハイテンションで能天気。彼が悪ノリし始めたらもうだれも止められない。
巧みな話術で相方であるウルトラマンゼアスやマグマ星人に絡みかかる。彼のギャグのネタはブラックでギリギリなものも多く、他社特撮作品やら大人気女児アニメを平気でパロディしたりする。小泉純一郎元首相をネタにしたこともある。また、モノマネも得意でウルトラマンタロウやヒビノ・ミライのどレパートリーが数多くある。とにかく、お笑い芸人としか言いようがない。
父の日を記念して開催されたひらパーのヒーローショーではスペシャルサポーターの為に呼んだはずの息子が何とかウォッチの限定メダルを買う為に出れなくなったので(というより、そもそも息子が一般人という設定のため。)、ゾフィー隊長を連れてきたことも。しかし、いくらマルチバースでの時間の流れが違うとはいえ、ナイスや何とかウォッチの放送年を考えればもう息子は立派な大人になっているのではないだろうか。
しかし、ステージなどでは動揺するネクサスを叱責激励したり、共闘するなどかっこいいところも見せる。意外と素のスペックも高いのかもしれない。
放映リスト
各コマーシャルは1999年夏に撮影された前期と2000年冬に撮影された後期の二つがある。全20回。
前期
話数 | サブタイトル | 紹介された玩具 |
---|---|---|
1 | 「お呼びじゃないねっ!」編 | ウルトラ怪獣シリーズ |
2 | 「ウルトラマンナイスの秘密…」編 | ウルトラマン京本コレクション |
3 | 「口は災いの…」編 | ウルトラヒーローシリーズ |
4 | 「ヒコーキが欲しい…」編 | ガッツマシンシリーズ |
5 | 「まちがえた!!」編 | ナ・ナ・ナ・ナ・ナイスなGOKAZOKU隊セット |
6 | 「ベリーナイス光線発射!!」編 | GUTS隊員シリーズ |
7 | 「ウルトラマンナイスだってかっこいい!!」編 | ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア変身スーツシリーズ |
8 | 「春物登場!!」編 | ウルトラマンティガ変身スーツ・GUTS隊員スーツ(春物) |
9 | 「ピクニックに行こう!!」編 | キャラのりウルトラマン |
10 | 「ハマリ過ぎにご用心…」編 | ウルトラマンHGシリーズ |
後期
話数 | サブタイトル | 紹介された玩具 |
---|---|---|
11 | 「出たっ!!」編 | ウルトラマンナイス変身スーツ・GOKAZOKU隊隊員スーツ |
12 | 「未来、迷う」編 | ウルトラマンティガ変身スーツ・GUTS隊員スーツ・ティガDX隊員スーツ |
13 | 「寝坊して…」編 | ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア半袖シャツパジャマ |
14 | 「それにひきかえ…」編 | キャンディトイハイパーウルトラマン2 |
15 | 「じゃまするなっ!!」編 | ウルトラマンHGシリーズ |
16 | 「捕らわれた未来」編 | スパークレンス・ブラックスパークレンス |
17 | 「新怪獣登場」編 | ウルトラマンポピニカシリーズ |
18 | 「未来の正夢」編 | ウルトラヒーローシリーズ・ウルトラ怪獣シリーズ |
19 | 「パパ、くたびれる」編 | ウルトラマンくたキャラシリーズ |
20 | 「ナイスが最高!!」編 | 格闘サウンド ウルトラマンティガVSティガダーク |
登場怪獣
ところで…
ナイスに似た謎の人物『Dr.エッグ』とは!?
ウルトラエッグを研究する施設エッグベースに突如として(ウルトラエッグの販そkゲフンゲフン…)現れた謎のウルトラm…謎の人。決して世界一速いハリネズミの宿敵である陛下ボイスの科学者のことではない。
ウルトラエッグ研究チームリーダーに就任後に、エッグスキャナーなる光線銃型の装置を開発した。(エッグスキャナーも玩具であるのは内緒だ…)
ゴーグルと白衣を着けたウルトラマンのようだが、どこからどう見てもナイスである。
しかし、本人は頑なにシラをk…関係を否定している。しかし、ショーではMCのお姉さんや他のウルトラマン達にナイスだろと疑われたり、公式監修の『円谷プロ全怪獣図鑑』でもウルトラマンナイスのページでわざわざ紹介(ここでも謎の人物扱いだが)されている辺り…公式は正体を隠す気が無いようだまあ、そういう設定なんだから仕方ないね。
ちなみにキャンペーン限定でスパークドールズもあるが(たまに誤作動でDr.エッグのスパークドールズが無くても音声が聞けるのは内緒だぞ!)ご丁寧に音声は『ウルトラマンナイス!』……ではなく『Dr.エッグゥッ!』である。どこまでシラをk…さすがに天下のギンガスパークやダークスパークでも正体は暴けなかったようだ。ギンガ涙目である。そして彼をスパークドールズに変えたルギエルもまた然りである(そのルギエルでさえ最近素性が分かったというのに!)。
ウルトラエッグの商品展開終了後の動向は不明。
なお、ウルトラレプリカ版ギンガスパークの音声にはDr.エッグの音声は収録されていない様子。何故だ!
関連項目
ウルトラマンゼアス - 漫才の相方にして盟友。
ウルトラマンタイガ - ボイスドラマ第8回にてウルトラマンタイタスの口からその名が言及された。その際画面にナイスがお馴染みの掛け声とともに現れ、クレジットにも残り続ける形でその存在をアピールしていた。