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橘さゆり

たちばなさゆり

橘さゆり(イラスト手前)は、『ウルトラマンX』の登場人物。本作の防衛チーム『Xio』の副隊長でもある。
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演:月船さらら


概要編集

防衛チームXioの副隊長。チームの参謀格であり、情報分析・作戦立案を担当。


元ハイパーレスキュー隊員の出身で、人命救助のエキスパートでもある。

そのためなのか、怪獣に対して可能な限り理解を示そうとする神木隊長とは反対に、人命救助のためなら怪獣撃滅もやむなしという考えを持っており、第2話のバードン襲来の際には真っ先にバードンの駆除を進言している。


隊員たちを優しく、時に厳しく見守る母親的存在。

第3話でアスナが囮捜査の際にヒールの高い靴を履いていたことが災いして不審人物を取り逃がしてしまった際には「任務中にヒールの高い靴を履くなんて隊員としての自覚が足りない」と厳しく叱責したが、事件集結後は、事件解決の功績と誕生日祝いを兼ねて、新しい靴をプレゼントするという粋な計らいをした。

また、『劇場版』では仕事用のデスクの上で飲食をしていた隊員たちを叱責する一幕がある(一緒に飲食していた神木も危うく叱られそうになったが、緊急通信が入ってきたお蔭で難を逃れている)。

彼女自身も結婚して二児の母親であり、第16話と第20話で"かおる”と“みちる”という2人の娘が登場している。


第20話編集

ウルトラマンX 第20話「絆 ‐Unite(ユナイト)‐」

新宿に凶悪な生命体スペースビーストが出現し、自ら部隊を率いて出動。その最中に襲われている女性を助けようとしてビーストが破壊した天井の瓦礫に埋もれてしまう。それと同時に、地球で唯一怪獣が確認されなかったカナダベムラーが出現。近くには彼女の家族がおり、しかも長女は怪我をして動けなくなってしまうという事態に陥っていた。万事休すと思われたその時、目の前にエボルトラスターが出現。彼女は何の迷いもなくそれを掴むと、銀色の巨人ウルトラマンネクサスに変身。女性を病院に送り届けると、すぐさまカナダに飛んでベムラーと交戦し、これを撃破した。


ネクサスの活躍で女性や家族は救われたが、突然ウルトラマンに選ばれた事、副隊長としての任務より家族の安全確保を優先した事、そして次も同じことがあればまた繰り返してしまう事に苦悩し、謹慎を申し出る。大空大地からその時の心境を聞かれた際に「やるべきことができるという確信だけを抱えていた」と答え、ウルトラマンになるというのはその使命を背負うことだと自らの考えを打ち明けた。


その後、新宿でパワーアップしたバグバズンブルードが出現。苦戦するウルトラマンエックスの援護に向かうため、自ら任務を離れる事を神木隊長に伝えると、今度はジュネッスに変身。展開したメタフィールド内でウルトラマンエクシードXと共にバグバズンブルードを撃破した後、ネクサスと分離する。その際にエックスの正体に気づくことなく、大地に「あきらめるな」というネクサスからの伝言を伝えた。


余談編集

女性の副隊長がデュナミストに選ばれ、ネクサスへと変身するという描写は、ネクサス本編における西条凪へのオマージュ。阿部雄一監督によると、橘をデュナミストにするという展開は最初から考えられていたものであったという。


また、本編第20話では『ウルトラマンネクサス』の主人公である孤門一輝を演じた川久保拓司氏が彼女の夫としてゲスト出演している。カナダで医者をしているという設定であり、「川久保氏をネクサスに会わせたかった」という阿部監督の意向により出演が実現したらしい。

(意図されたものかは不明だが、橘さゆりと孤門一輝には「元レスキュー隊員」という共通点も存在している)


橘さゆりを演じた月船さららは当時40歳で、ウルトラマンに変身する役を演じた女性俳優としては『ウルトラマンティガTHE FINAL ODYSSEY』でカミーラ役を演じた芳本美代子の当時31歳だった最年長記録を更新した。


関連項目編集

ウルトラマンX Xio デュナミスト

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