「ウルティメイトファイナル!」 『シャッ!』
『アルティメットエボリューション!』
「つなぐぜ! 願い!!」
「ジードッ!!」
『ウルトラマンジード! ウルティメイトファイナル!』
データ
身長 | 51メートル |
---|---|
体重 | 4万2千トン |
飛行速度 | マッハ9 |
走行速度 | マッハ7 |
ジャンプ力 | 1800メートル |
水中潜行速度 | マッハ4.7 |
地中潜行速度 | マッハ4.7 |
腕力 | 16万2千トン |
握力 | 10万3千トン |
概要
2018年公開の劇場版『ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』で初登場した。ジードの究極進化形態。
いわゆる劇場版限定タイプに相当する。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』での属性は「光」(青属性)。
朝倉リク自身の闘志とエネルギーが、全身に走る金色の「ゴールドストリーム」を通してみなぎり、全ての能力のリミッターを解除。
誰の力も借りていないジードの『究極進化形態』であり、他のウルトラマンの力を使うor合体するのが基本の新世代ヒーローズの劇場版限定タイプでは唯一の存在であり、設定とも合わせて非常に独自性が強い。
ギガファイナライザーにエボリューションカプセルを装填し、ジードライザーで読み込み、スライドスイッチを入れることでアルティメットエボリューション(変身)を遂げる。
プロセスは直接アーリースタイルらしき姿に変身した後、ゴールドストリームが全身に伸び、ウルティメイトファイナルへと姿を変える。
ぐんぐんカットはギガファイナライザーを持った状態で、幾何学的な模様が目立つ独特なものとなっている。また、背後にはジード自身の目が映る(オーディオコメンタリーではプリミティブのベリアルの目の描写との比較が言及されている)。
エボリューションカプセルは、これまで他者よりもたらされていたウルトラカプセルと異なり、リク自身の想いで起動したもの。
その内部には、ジードがフュージョンライズする直前に一瞬だけ変身する姿ファンの間では「ジードオリジン」「ジード素体」などと呼ばれているもので、カラータイマーこそジードのものだが全体的な容姿は在りし日の父のそれに酷似している)が描かれている。リクが他者の力に依ることなく発現させた自己進化の象徴とも言える。
TV版最終回でウルトラマンキングが述べた「本来の力はまだ秘められている。無限の可能性が。」の言葉通り、リクの闘志が尽きない限り活動時間に制限がないという、経緯が異端とはいえ光の国出身者をルーツに持つウルトラ戦士としては、中々に規格外な存在。
ウルティメイトブレスレットを装備したゼロと同様ではあるが、カラータイマーが点滅している時はゼロのようなダメージ・エネルギー問題だけでなく、闘志が折れかけている時と解釈する事もできるか。
また、スペックは握力を除く全ての能力でTV版における最強形態であるロイヤルメガマスターを上回り、「人の想いの強さ」を物理的破壊エネルギーに変換するギガファイナライザー同様、リクの想いの力によって更に戦闘力を上げていく。そのポテンシャルは無限と言っていい。
さらに、ジードがサイバー空間に囚われた際に身体に取り込まれたサイバーウィルスをギガファイナライザーで制御、増幅することで「再変身には20時間のインターバルが必要」という縛りも克服した。
そのため、この形態にだけは無条件で変身が可能という、最強形態としては結構珍しい立ち位置となっている
設定上は各フュージョンライズ形態の技の強化版を使用可能となっている(ジードクロー・キングソード等の武器を用いた技やゲームオリジナル形態の技が使用できるかどうかは不明)。
まさに考え得る限りの強みを凝縮したような究極形態だが後述の強みを自覚したリクに取って、こうした凄まじいスペックや能力諸々はオマケ程度の認識かもしれない。
一応、ジードにとってはあくまでも切り札らしく、プリミティブが基本形態という扱い自体は変わっていない。
必殺技
腕を十字に組んで放つ光線。プリミティブが使用したレッキングバーストの数倍の威力を持つ。
『劇場版R/B』にてウルトラマントレギアに初使用。
『ウルトラギャラクシーファイト』でも使用。エックス ベータスパークアーマーのベータスパークアロー、オーブトリニティのトリニティウムシュートと同時に発射した。その際ジード第1話のレッキングバーストを彷彿させる演出がとられた。
ギガファイナライザーを使用して繰り出す技
- ギガスラスト
スライドスイッチ1回操作で発動。
ギガファイナライザーの先端から、敵を貫く強力なエネルギーを放つ。
- ライザーレイビーム
スライドスイッチ2回操作で発動。
立てたギガファイナライザーの刃から、ジードの目を模した破壊光線を放つ。
その威力はロイヤルメガマスターの「ロイヤルエンド」やジード全5タイプの必殺光線同時攻撃である「ジードプルーフ」をも超えるとされる。
- クレセントファイナルジード
『目覚めよ!最強の遺伝子!!』
ジードライザーでスキャンした後、スライドスイッチ3回操作で発動する最強技。
ギガファイナライザーにジードの全エネルギーを集中・増幅させて放つ、三日月型の巨大な切断光線。
映画ではタロウら宇宙警備隊でも傷ひとつ付けられなかったギルバリスのコアを相手に光線をギガファイナライザーに纏い直接斬撃することで破壊した。
『ウルトラギャラクシーファイト』では射撃技として使用。超巨大化したウルトラダークキラーにダメージを与えた。初出の『フュージョンファイト!』でもそうだが、本来は斬撃技ではなく射撃技である。
- トリニティウムファイナル
『フュージョンファイト!』ルーブノキズナ4弾にて追加された、オーブトリニティとの合体技。
オーブトリニティが放ったトリニティウム光輪を追いかける形で突撃し、トリニティウム光輪命中と同時にクレセントファイナルジードを浴びせ、相手を十字に切り裂く。
以下は劇中未使用の技
- ストリームデトネーション
ゴールドストリームから電撃破壊光線を出す。
- ギガライトニングバースト
額から超強力な電撃光線を放つ。
- ビッグバスターノバ
腕をL字に組んで放つ強力な光線、ビッグバスターウェイの数倍の威力を持つ。
- ウルティメイトリッパー
腕から手裏剣のように発射する切断光線、レッキングリッパーの数倍の威力を持つ。
- ウルティメイトロアー
レッキングロアーの数倍の威力を持つ超音波攻撃。
- バーニングブースト
右腕の拳から発射する爆熱光線、ストライクブーストの数倍の威力を持つ。
- コラプサーブースト
胸全体から放つ破壊光線、ソーラーブーストの数倍の威力を持つ。
- ショッキングインパクト
アトモスインパクトの数倍の威力を持つ衝撃波動。
- スマッシュバスターブレード
手先から飛び出す光の剣、スマッシュビームブレードの数倍の威力を持つ。二刀流も可能。
癒しや沈静化の力を持つ治癒光線。
- ジーディウムスラッシュ
巨大な光の刃を手から打ち出し敵を両断する。
- ギガエンドスライサー
光刃を手先から素早く連続発射する。
『フュージョンファイト!』の通常攻撃モーションでこれと思われる技を使用している。
- ウルティメイトファイナルバリア
ジードバリアの進化系。
他にも様々な技が使用可能とされている。その技の豊富さ、強力さは凄まじいが初登場が劇場作品ということもあって大半の技が未使用となっているのが惜しまれる。
ただ、ウルティメイトファイナルの客演自体はそれなりに多くレッキングノバのように今後の客演で披露される可能性もゼロではないだろう。
弱点
とはいえ、これにも問題点がないわけではない。
そもそもギガファイナライザー自体が「赤き鋼」をジード専用に最適化している都合上、基本的に使用する際にはジードライザーとの連動が前提なのでインターバル無しとはいえ変身や一部の必殺技の発動には他の形態と同じくジードライザーに依存してしまっている。
近距離では重量級の物理攻撃、遠距離では強力無比な光線技と凄まじい強さを持つウルティメイトファイナルだが、ギガファイナライザーがジードクローやキングソードと比べても非常に大型かつ重量がある武器なのもあってか攻撃が大振りになりやすく取り回しが効かない所があり、『セレクト!絆のクリスタル』においても身のこなしが軽く格闘戦でもグルーブとほぼ互角の実力を持つトレギア相手には単純な手数の多さで序盤は防戦一方だった。
無論、元々「赤き鋼」はギャラクトロンをはじめとする多くの劣兵を保有する上に頑強な本体も完全に破壊しなければ何度でもサイバー惑星と共に逃走するギルバリスをコアごと破壊することが目的である以上、クシア人の設計思想では主にギルバリス(及びコアの破壊を妨害するであろうギャラクトロン)を仮想敵として開発されたであろうことは想像に難くない。
あくまでもその頑丈なボディで敵の攻撃を受け止めるギルバリスと、ある程度の攻撃なら自分でかわしてしまうトレギアでは開発者の想定していた戦闘へのアプローチが大きく異なるため、厳密に言えば相性の問題とも考えられる。
しかし、トレギア戦でも序盤こそ手数で遅れを取ったものの殆どの攻撃はギガファイナライザーで防いでおり、ギガファイナライザーのそれ自体が強力な盾としても機能することを示している。元々の火力に差があることや長期戦によってトレギアにも少しずつギガファイナライザーの攻撃を与えていったこともあってか徐々に形勢を逆転させており、変身に時間制限がないウルティメイトファイナル本体の能力で武器の弱点をカバーしている形とも言える。
『つなぐぜ!願い!!』でも高速移動をしながらギャラクトロンを瞬殺したり、『ニュージェネクライマックス』でも敵の攻撃をかわしつつ他のニュージェネレーションズと共に怪獣達を圧倒したシーンを見れば分かる通り、ウルティメイトファイナル自体は十分な機動力を持つ上に、後述のレッキングノバなど、ギガファイナライザーだけに留まらず単体でも強力な必殺技を使用できるなど基礎能力も底上げされている。
後のウルトラマンZでそもそもジードライザーが故障するとこの形態にも変身出来なくなるという弱点が判明してしまったものの、それ自体はあくまでジードの形態全てに言えることでもあるのを踏まえると結局の所総合的に見てもバランス良く能力を引き上げた隙のない最強形態という評価が揺らぐことはないだろう。
ベリアルを皮肉った形態
このウルティメイトファイナルを得るまでの過程が描かれた『つなぐぜ!願い!!』を見ている人なら既に分かるだろうが、ここでのジード=リクは「ウルトラマンになった自分“だけ”でしか、大事なみんなを守れない」との強迫めいた使命感に駆られてもいた(そもそもジードの世界では防衛チームがいなかったり、さらには共に戦っていたゼロもいない、まさに孤軍奮闘の状態だったのも大きいのだろう)。
もちろんそんな気負いだけで困難を乗り切れる筈も無く、ギルバリスが送り込んだギャラクトロンMk2の堅牢さに焦れてロイヤルメガマスターで無暗に突っ込んだ結果、ゼロやオーブが行方不明となり自分もインターバルによる長時間の変身不能に追い込まれ、ギルバリスと戦う力を失ってしまう苦境へ陥ってしまう。
そうした八方塞がりに自分から嵌った事も自覚した上で、リクは「僕はヒーローなんかじゃない!」と半ば諦めた自虐を吐露する。
しかしリクの仲間=ヒーローとして守ろうとした大事なみんなは諦めず、それぞれが出来るやり方でギルバリスの侵略と戦い抗った。
その様を比嘉愛琉の励ましと共に見たリクだが、やがてその愛琉は命を落とし「貴方は仲間に支えられている」との言葉を残しリクの前から消え去ってしまう。だが愛琉の言葉と諦めず戦う仲間の姿に覚悟を決め直したリクは、「絶対、守ってみせる!」と彼女らの願いを繋ぐ思いを胸に燃やす。
そしてそれに呼応しギガファイナライザーが覚醒、全ての縛りを振り切った究極最終のジードが誕生したのだった。
その一方、実はジードの父ベリアルは、“誰かを守る=自分の力だけで敵を滅ぼす”との発想に囚われていた節がある(そこには親友へのコンプレックスもあった)。
それ故に、自分に及ばない者は付いてこなくてもいいとの薄情さに繋がる価値観等を持ってしまい、それとは真逆の考えに至った親友に水をあけられた事を切っ掛けにより強い力へ執着、大罪を犯した経緯も推測される。
これは、ベリアルのウルトラマンとしての使命感に対する真面目さ等の裏返しでもあったが、それを忘れてひたすら力を得ようと暴走する悪に墜ちた父を討つ形で止めた息子・ジードもまた、父と同じ真面目さが裏目に出た故の強迫観念により自分を縛る過ちに至るのは皮肉であり、この点でもやはり二人は親子と言えるのだろう。
血は争えないとはまさにこのことである。
しかし、自分に及ばぬ者を敵味方問わず置き去りへして一人になってしまったベリアルに対し、その彼の道連れとされる運命にジードは仲間と共に抗い覆してみせた。
そしてその戦いを各々に経験した仲間達は、ジード=リクの真面目さ故の心の弱点を察しながらもそれをひっくるめた全てを肯定し、転んでも諦めず立ち上がってくれる『願い』をリクへ届けられる人達ともなっていた。
そして一度転んだ事で自分を縛っていた気負いを手放したリクは、仲間達から届けられる物と愛琉に託された願いを受け取って“繋ぎ”、諦めない心を胸に立ち上がる選択をした事で託されていた奇跡への鍵を開き、ウルティメイトファイナルへと到達。
それは転んでもなお自分の気負いを捨てられず、力欲しさにギガバトルナイザーを手にして後戻りが出来ない道を選んでしまった父・ベリアルと正反対の結果でもあった。
かくして、弱くともお互いを信じ思い合う者らが願いを繋ぐ事で生まれる力=絆を知った若き光は、「僕らはみんな、ウルトラマンなんだ!」の格言を得て真に光の巨人としての真髄を悟ったと言えるだろう。
その証として象徴ともなったウルティメイトファイナルはリクの求める力を具現化した圧倒的なスペックや技等を有するが、絆の力への確信を持ちウルトラマンの真髄を知ったリクは、その力を持っても絆を信じて仲間と共に戦う事を貫く姿勢を固め、故にウルティメイトファイナルの力に驕らぬ心の強さも持つに至ったのである。
そしてこの姿勢は後に、新世代ヒーローズ最強形態同士が合体したスーパーウルトラマンや、ウルティメイトファイナルの後継機ともいえる不死鳥へと繋がる事となった。
活躍
『つなぐぜ!願い!!』
映画終盤で、仲間たちの言葉に背中を押されたリクが封印が解けた赤き鋼=ギガファイナライザーに自身から出現したエボリューションカプセルを装填して変身。仲間たちと共にギャラクトロン軍団と迎え撃った。
専用武器であるファイナライザーの性能も相まって、その強さは「ジードの究極進化形態」と呼ぶに相応しくギャラクトロン2体をただの打撃で撃破するという規格外の強さを見せつけた。
最終決戦では、ギルバリスの必殺攻撃バリスダルフィティーによる圧倒的火力に追い詰められながらも仲間達との絆の力をエネルギーに変換してギルバリスが計測不能なまでにパワーアップし、一気に攻勢に転じる。ゼロ、オーブと共にギルバリスの戦闘装甲を破壊し、逃走するコアをクレセントファイナルジードで一閃。ギルバリスとクシア人の因縁の歴史に終止符を打った。
『セレクト!絆のクリスタル』
ウルトラマントレギア&スネークダークネスとの戦いで戸井の母親を庇って攻撃を喰らい続け、変身が解けてしまったリクが「即座に変身できる唯一の形態」であるこのタイプに変身。
スネークダークネスを真っ向から圧倒する。途中でスイッチしたトレギアとも正面から渡り合い、レッキングノバで引導を渡した。
しかし…
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』
ウルトラダークキラーとの最終決戦にて新世代ヒーローズ全員が最強形態となる中で、自身も最強形態たるこの姿に変身した。
初めてリクの姿からの直接変身ではなく、ジードの別形態からチェンジすることとなった。
『ニュージェネクライマックス』
今作では他の新世代ヒーローと共に変身し、ギガデロスを含めた怪獣軍団をクレセントファイナルジードで瞬殺。グリムドに対してはエックス・ベータスパークアーマーやオーブ・オーブトリニティに続いてまたもクレセントファイナルジードを放ったが、殆どダメージを負わせることができず、反撃されて地上に撃墜されてしまう。その後はタロウの指示とギンガの呼び掛けに従いタイガのウルトラホーンにエネルギーを集めウルトラマンレイガへの変身に貢献した。
なお、今作はあくまで時系列的には後述の『Z』第6話よりも前だが、諸事情により『ニュージェネクライマックス』の公開が延期となり『Z』のエピソードが先に放送されたため、放送順と時系列が逆になっている。
『ウルトラマンZ』
厳密には未登場だが、惑星アインでの再生ギルバリスとの戦いの際にジードが変身しようとしていた。
だが、それを察知したギルバリスは、ジードがギガファイナライザーを取り出した瞬間、以前の二の舞は踏むまいばかりに間髪入れず追撃を浴びせ、ジードライザーを破壊してしまった。
その為、この形態の登場によって、インターバルを克服したことでジードに弱点と呼べるものは無くなったかに思えたが、基本的にジードライザーを介して変身するため、そもそもジードライザーが故障するとこの形態にも変身出来なくなるという唯一と言ってもいい弱点が判明してしまった。
防御に使ったギガファイナライザー自体は無事だと思われるが、上述した経緯でジードライザーに最適化されたようであることから、リクは以後の戦いではギガファイナライザーは使用せず、ウルトラゼットライザーによってギャラクシーライジングへ変身している。
なお、ジードライザーの修復は第15話の時点で無事完了しており、同時にこの形態にも再び変身することができるようになった。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』
グア・スペクターを撃退するため、新世代ヒーローズ全員でウルトラマンレイガに変身する時にこの姿に変身し、タイガ・トライストリウムにエネルギーを送った。
外見
メインカラーは赤、銀、黒。
これまでのどのフュージョンライズ形態とも異なる模様をしており、体格も父に似て若干マッシブになっている。
その今までと違う円や直線が主体で幾何学的な模様にはリク役の濱田にはすごくジードっぽくないジードと称されている。
これらや頭部の形状は今までモチーフにあまりなっていなかったウルトラマンエースの要素もあるという(後述)。
なお、サイドスペースの太平風土記には当形態を予言した図が描かれていたが、それは赤き鋼=ギガファイナライザーを手に鉄の悪魔=ギルバリスへ馬乗りして睨み付ける明王の如き姿だった。
ウルトラマンの口は菩薩の微笑み(弥勒菩薩像のアルカイックスマイル)を模している事は有名であり、ジードもまた同じ口元を有しているが、菩薩と真逆の手段で同じ善を成そうとする明王の眼差しもジードは併せ持つと太平風土記は示しているのである。
ジードの目付きはある意味、その出生と定められた運命を象徴する物でもあったが、それを超越した先で予言を実現させた結果、ウルトラマンに相応しい神秘的な象徴へと昇華したのである。
デザインについて
ジード自身の姿ということでベリアル・アーリースタイルをベースとしつつ、これまでフュージョン形態として表立つことのなかったウルトラマンエースの意匠が取り入られている。
ただし、デザイナーの後藤正行自身は、Twitterにてエースのオマージュであることは否定し、エース要素は坂本浩一監督の趣味の一部であると答えている。
また、スーツの赤い部分は従来のウルトラマンとは異なる色を使用している。外部リンク
余談
その独特なデザインと圧倒的な活躍、既存の5形態とも大きく差別化された設定やファイトスタイルから人気の高い形態であり、実際2020年7月にはS.H.Figuartsで大型フィギュアとしては初の商品化を果たした。何気に新世代ヒーローズ作品の究極形態としてはギンガビクトリーやベータスパークアーマーなどを押さえて初の立体化であり、近年の究極形態の中でもかなり優遇されているといえる。
Figuartsからはゼロビヨンド、オーブオリジン、ジャグラー魔人態、トレギアも発売されており、劇中のシーンの多くを再現することができる。
偶然にも発送時期の7月ではジードの新しい形態が登場した上、諸事情で公開延期となっていた劇場版タイガが翌月に公開され、ウルティメイトファイナル自身も再登場した。
S.H. Figuarts版には勿論ギガファイナライザーが付属するため、同じくFiguarts版のプリミティブと組み合わせれば、前述の『Z』第6話でも一瞬見せたギガファイナライザーを装備したプリミティブも再現可能である。
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ウルトラマンジード ジード(ウルトラマン) つなぐぜ!願い!!
ロイヤルメガマスター:テレビ本編におけるジードの最強形態。武器持ちでのぐんぐんカットが受け継がれた。
ウルトラマンノア:ネクサス本来の姿。究極最終形態(ウルティメイトファイナルスタイル)と呼ばれる。
シャイニングウルトラマンゼロ:ゼロが自身の光の力を発現させた、金色の光のラインを持つ超常的な戦士。
ウルトラマンゼロワイルドバースト:ゼロが原点回帰し自身に眠る野生の力を解放した姿。
オーブオリジン:劇場版で共演した、オーブ本来の姿。他の戦士の力を借りない"己自身"という点で共通するが、通常形態かつ玩具販促上の最終形態という特殊な立ち位置。
オーブトリニティ:劇場版や『ウルトラギャラクシーファイト』で共演。設定上のオーブ最強形態はこちら。
ベータスパークアーマー オーブトリニティ ウルトラマングルーブ トライストリウム
新世代ヒーローズ最強形態
オーブトリニティ←ウルティメイトファイナル→ウルトラマングルーブ