『マコトクリスタル!』
「「「セレクト! クリスタル!」」」
『重ねろ!三つの魂!』
「「「纏うは真(マコト)!不滅の真理!」」」
『ウルトラマングルーブ!』
データ
身長: | 53m |
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体重: | 4万7千t |
最大飛行速度: | マッハ10 |
最大走力: | マッハ6 |
水中潜航速度: | マッハ5 |
地中進行速度: | マッハ4 |
最大ジャンプ力: | 1300m |
腕力: | 13万5千t |
握力: | 9万9千t |
デザイン: | 後藤正行 |
概要
2019年3月8日(金)公開の劇場版『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』で初登場した。マコトクリスタルの神秘のパワーにより、ウルトラマンロッソとウルトラマンブルとウルトラウーマングリージョが融合・変身した超進化戦闘形態。
その姿はウルトラマンルーブにロッソの赤、ブルの青、グリージョの黄色を配色したともいうような独特なもの。ただ目のサイズや位置はルーブに比べると従来の初代ウルトラマンタイプの目のデザインに近い。
ウルトラウーマンが合体しているためか、体形は男性的な骨格と女性的なボディラインを併せ持つ、どこか現実離れした細身のものとなっており、神々しい印象を醸し出している。
掛け声は、これまで融合したウルトラマンは、素材となったウルトラマンの内いずれかの声が叫ぶか、若しくは両者とも異なる全く新しい声になる事が多かったが、グルーブはカツミ、イサミ、アサヒが同時に叫ぶものとなっており、声質や音程の都合から特にアサヒの声が目立つ。
イベント用のスーツは存在するものの、先述の現実離れした体形(プロポーション的には、スタイルのいい外人モデルがスーツを着たら、というコンセプトとのこと)のためか劇場版では異例のフルCGで描かれていた。
PVでも公開されているトレギアとの空中戦はお互いにフルCGだが、それ以外の場面では基本的に特撮場面との合成となっている。
その後製作された『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』および『ニュージェネクライマックス』では他のウルトラ戦士と並び立った時の兼ね合いからか)スーツを使って撮影しているが、それでも立ち方や仕草は女性的なものになっており、男性が変身している他の新世代ヒーローたちとの差別化が図られている。
なお、近年のこの手の形態としては珍しく専用武器はなく、ルーブから引き続きルーブコウリンを使用する。ただし取り出すのはカラータイマー部分ではなく背中からであり、必殺技に用いるルーブクリスタルはキワミクリスタルではなくマコトクリスタルとなっている。
ルーブジャイロやルーブコウリンの操作はルーブ時と同じく、基本的にカツミが行う。
ただ、ルーブに合体する時のように「カツミがジャイロを動かしている間イサミはただ突っ立っているだけ」という事はなく、グルーブではアサヒが加わり丁度三人になった事で締まりが良くなった上、ジャイロを掲げる際はイサミは左手、アサヒは右手を上げたりする等のアクションが追加されている。
ニュージェネライブステージにおいてはアサヒが美剣仕様のジャイロにマコトクリスタルを装填し、英語版の口上で変身するという特殊バージョンを披露している。
融合・変身する際の演出は、これまでルーブクリスタルの元になった歴代ウルトラマンがカツミやイサミの背後に立つだけだったが、グルーブでは遂にロッソ、ブル、グリージョがカツミ達の背後に現れ、溶け合う様にひとつになるという、ルーブ以上に合体や融合を強調している。
融合を外から見た場合はロッソ、ブル、グリージョが輪になって互いの手を繋ぐという三兄妹としては微笑ましいものとなっている。
必殺技
- グルービング光線
全エネルギーを込めて放つ十字型の光線。左手首を肘のあたりで組んで交差させ、左手は開かず握っているため、クァンタムストリームの前後を入れ替えたような構えになっている。
怪獣に捕らわれた人間を救う奇跡の力も秘められており、スネークダークネスに捕らわれた戸井を救い出した。
カツミ、イサミ、アサヒが腕を十字に組むアクションを同時に行うのだが、インナースペース内で発動する技では珍しく強化アイテム等を一切使わない(ギンガクロスシュートやザナティウム光線など例外はあったが、殆どのアイテムを使用しない光線技は、変身後のウルトラマンのみがアクションを取るのが基本的)。
- デルタブレストランサー
胸の3つのブレストシャイナーから放つ最強の必殺光線。
- グルービングスマッシュ
右拳にエネルギーを集めて繰り出すパンチ。
この技でトレギアに殴り掛かるシーンが予告編でも披露されている。
- グルービングインパクト
右足にエネルギーを集めて繰り出す急降下キック。
予告編でも披露された太陽をバックに繰り出すシーンが印象的。
ルーブコウリンを使用して繰り出す技
『迸れ!真の力!』
- グルーブボルテックバスター
赤、青、オレンジの3本の破壊光線が渦巻くように放たれる、グルーブ版ルーブボルテックバスター。カツミが発動を担当する。トレギアに大ダメージを与えた。威力はルーブボルテックバスターの2倍。
- グルーブコウリンショット
赤、青、オレンジの3つの光輪が放たれる、グルーブ版ルーブコウリンショット。
イサミが発動を担当する。スネークダークネスに大ダメージを与えた。
本編後の活躍
ニュージェネクライマックス
先輩達が最終タイプになる中、ロッソとブルがルーブになろうとしたところで兄達を追ってきたグリージョがやってきてこの形態になり、先輩達との連携で怪獣軍団を撃破。
その後タロウの助言でタイガ・トライストリウムに力を集めウルトラマンレイガへと合身した。
ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ
ウルトラダークキラーとの最終決戦にて合身。至近距離でデルタブレストランサーを撃ち込み、先輩達からの連撃でグルービング光線を放った。
最後はタロウの指示の下ギンガストリウムにエネルギーを与え、ニュージェネレーションダイナマイトに繋いだ。
ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突
不本意な形でグア・スペクターにされたギナ・スペクターを救うためにレイガになるため、ルーブからグルーブに変身しそのままレイガに合体した(今まで基本形態からグルーブになっていたが、初めてルーブからグルーブになった)。
その他、『NEW GENERATION THE LIVE』でも3兄妹が揃って出演する際は、一気に怪獣軍団や宇宙人を倒し切るために合体したりと映像作品以外でも出番はかなり多い。
余談
グルーブという名前は作品タイトルから「G/R/B」なのでは?とも言われている。
その場合、偶然にも前作のウルトラマンジードが「GEED」と表記するため、三人のウルトラ戦士の名前を合わせた名前とも言えるネーミングになる。
上述したように、本編では地上での格闘戦も含めてほぼフルCGで描かれており、60秒予告編の時点で空中からのキックやウルティメイトファイナルと並び立つ場面も公開されていたものの、ロングverの動画が公開されるまで全編フルCGだと予測できた(ないし、60秒予告編で公開されていた時点でフルCGだったことに気付いた)人はかなり少なく、CGクオリティの高さが一定数に評価されている。実は他の媒体(例えば公式サイトのキャラクター紹介画像など)でも基本的にフルCGが使用されているが、イベントでスーツが存在していたことによる先入観から多くの人が気が付かなかった(ないし使われるにしても歴代作品のように要所要所での使い分けと思われていた)と思われる。
勿論、CG故の実際のスーツとの光沢の違いや、所々の角張った動きなどから分かる人には分かったのは言うまでもない。
変身アイテムであるマコトクリスタルはTV最終回にて先行登場しているため、DX玩具の発売は異例の12月末となった。そのため上述したように専用武器の有無も含めて、変身アイテム・使用武器がすべて登場済み(変身アイテムのみ劇場版専用状態)という珍しい劇場初登場ウルトラ戦士となった(既存アイテムが変身アイテムになった例としては他にはサーガなどが該当する)。
ちなみに映像作品で女性ウルトラ戦士が合体するのはグルーブが初である(映像作品以外では他の該当者が存在する)。
デザインは、ロッソ・ブル・グリージョのイメージカラーをそれぞれ取り入れており、金銀でまとめられたルーブとの差別化を図っている。また、ルーブとの対比としてルーブコウリンのデザインを背中に配置している。
初稿版デザインでは決定稿よりもっとオレンジ色の配色が多く、グリージョの要素を強調していたものだった。
関連イラスト
関連タグ
ウルティメイトファイナル - 前作における劇場版限定タイプ。本作でも共闘している。なお、ムビチケイラストではルーブとともに描かれている。
トライストリウム:ウルトラマングルーブと同じ3人のウルトラマンが合体して誕生したスーパーウルトラマン。他にもトレギアと戦ったことがあるなどの共通点がある。
トリプルファイター - 今作に先駆けること46年、1972年に円谷プロダクションにて制作された男女3兄妹合体ヒーロー。
ウルトラマンエース - 男女の性別を交えたデザインを持つウルトラマンの元祖で、初期は男女二人による合体変身がされていた。
合体したスーパーウルトラマン繋がり
新世代ヒーローズ最強形態
ウルティメイトファイナル←ウルトラマングルーブ→トライストリウム/トライストリウムレインボー