概要
複数名のウルトラマンが合体した、ウルトラマンを越えたウルトラマンのこと。
その存在が明らかになったのは『ウルトラマンタロウ』第25話のことで、ウルトラベルの納められたウルトラタワーの炎の中に飛び込むためにウルトラ六兄弟が合体したシーンが最初である。その後、映画『ウルトラマン物語』で公式設定となった。
平成以降は作品による世界観の違いもあり、この名称が用いられたことはほとんどない。その代わり、メビウスインフィニティー/フェニックスブレイブ、タイガトライストリウムを除く全員が主役戦士の一形態ではなく全く別の戦士という扱いをされている。
また、大半は玩具『DXオーブリング』『DXジードライザー』『DXウルトラゼットライザー』で合体を再現可能である。
物理的に合体している事が条件で、他の戦士の能力のみを借りたり合わせたりしているガイアのスプリーム・ヴァージョン、ギンガストリウム、オーブのフュージョンアップなどはスーパーウルトラマン扱いされない模様。ただしそれに準ずる力は持っているので簡易スーパーウルトラマンと言った所か。
(ギンガストリウムは、ストリウムブレスと化したタロウが6兄弟の力を含んだ状態であった為か、スーパーウルトラマンに分類されることもある)
スーパーウルトラマン一覧
昭和ウルトラマン
スーパーウルトラマンタロウ
ウルトラ六兄弟がウルトラ・シックス・イン・ワン(ウルトラ6重合体、ウルトラオーバーラッピングとも)により合体した融合最強形態。外見は通常時のタロウと全く変わらない。
ただし「スーパータロウ」という名称は公式で使われている訳ではないので注意(スーパーウルトラマンタロウを略した俗称)。
『ウルトラ兄弟物語』では後述のビッグウルトラという名称となっている。
平成ウルトラマン
ウルトラマンガイアSSV
ウルトラマンガイアSVがウルトラマンアグルSVと合体してさらなるヴァージョンアップを果たした最強合体形態。
ウルトラマンレジェンド
ウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスが合体した伝説の戦士。スーパータロウに次いで登場した2人目の合体ウルトラマン……なのだが、設定上は二人が単に合体した姿ではなく2人の思いに応えて復活したもので、その成り立ちは大きく異なる。詳しくは当該記事を参照。
映画『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場。
メビウスインフィニティー
ウルトラマンメビウスとウルトラ6兄弟が合体した超進化形態。メビウスが増えた分、スーパータロウの強化版とも言える。メビウスの姿を基調に、6兄弟の意匠も取り入れられている。コスモミラクル光線と同等のエネルギーを纏った体当たり、コスモミラクルアタックは一撃必殺の威力。
メビウス・フェニックスブレイブ
『ウルトラマンメビウス』最終回でメビウスとウルトラマンヒカリ、さらにGUYSのメンバーが合体して誕生した、ウルトラマンを越えたウルトラマン。その成り立ち故、インフィニティーと比べ"ウルトラマンと化していない地球人"の特性を備える。
ウルトラマンサーガ
ウルトラマンダイナ・ウルトラマンコスモス・ウルトラマンゼロが合体して誕生した戦士。光を体現したかのような脈動感あふれる姿が特徴。
新世代ヒーローズ
ウルトラマンギンガビクトリー
ウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーが合体して誕生した超強化形態。歴代の平成ウルトラマン達から力を与えられ、ティガからビクトリーまでの平成ウルトラマン(いわゆるウルトラ10勇士)の必殺技を使える。
通常のスーパーウルトラマンに、簡易スーパーウルトラマンの要素を上乗せした形態と言えるかも知れない。
その名称からギンガの強化形態としてのイメージが付きやすいが、実態としてはこちらに近い。
ウルトラマンルーブ
ウルトラマンロッソとウルトラマンブルが合体して誕生した合体強化戦士。
先代ロッソとブルには変身することのできなかった湊兄弟が初めて発動させた形態である。
通常変身でも使用するルーブジャイロと、特殊なルーブクリスタルであるキワミクリスタルを使った一種のタイプチェンジ能力でもある。
ウルトラマングルーブ
マコトクリスタルの神秘のパワーにより、ウルトラマンロッソとウルトラマンブルとウルトラウーマングリージョが融合・変身した超進化戦闘形態。
こちらも通常変身同様にルーブジャイロを用いる変身であり、タイプチェンジ能力の延長と言える要素も含んでいる。
映像作品に登場するスーパーウルトラマンでは初のウルトラウーマンが合体する形態である。
ウルトラマンタイガトライストリウム
トライスクワッドの3人と変身者の工藤ヒロユキが心を重ねる事で誕生した融合最強形態。
パワーアップを求めて変身したのではなく、闇に囚われたタイガを救い出した結果、半ば偶発的に誕生した姿である。
タイガがウルトラホーンを持つため元祖スーパーウルトラマンであるスーパータロウに近いという事なのか、見た目は完全にタイガのパワーアップ形態で、その事に不満を感じてしまっている者も居る。
その出自から、厳密にはヒロユキも含めた4人の合体戦士のため、トライスクワッドがヒロユキと分離して地球を去った後は変身できない形態となったが、その後修行を重ねた3人が合体した形態として、全身が虹色に輝くトライストリウムレインボーが新たに誕生した。
ウルトラマンレイガ
ギンガビクトリーからトライストリウムまでの歴代ニュージェネレーションヒーローズ全最強形態が合体して誕生した戦士。
歴代最多となる11人合体の戦士である。
番外編
ビッグウルトラ
『小学二年生』1980年2月号掲載の坂丘のぼるの漫画「ウルトラ兄弟物語 ウルトラ最後の戦い」に登場する。ウルトラ6兄弟が全員合体した姿で、身長400mくらいの巨体。外見はウルトラの父に似ている。
身もふたもない事を言ってしまえばスーパータロウの漫画版なので当然コスモミラクル光線もスーパーウルトラダイナマイトも使用可能と思われる。
その為、漫画版の時空ではこの姿でグランドキングやウルトラダークキラーと戦った事になる。
ウルトラマンゼロダークネス
魂だけの存在となったウルトラマンベリアルがウルトラマンゼロの肉体に憑依することで誕生した最凶最悪の戦士。
姿はベリアルカラーのゼロだが、人格と主導権は完全にベリアルのものとなっており、合体というより乗っ取りというのが相応しい。ゼロの意識も残ってはいるものの身動きが取れないような状態で、その圧倒的な力によってウルティメイトフォースゼロの仲間たちが葬られていくのを見せつけられることで絶望の危機に陥った。
ウルトラマンゼロビヨンド
TV本編のネオ・フュージョンライズはあくまでも力を借りる形式だが、『ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編』ではギンガ、ビクトリー、エックス、オーブと直接合体してゼロビヨンドになる強化形態を披露している。
ウルトラウーマンデュアル
小説『ウルトラマンデュアル2』に登場するウルトラ戦士(挿絵がないため、カバーイラストのみで姿を確認できる)。ウルトラウーマンメザニンとウルトラウーマンタマキが合体した、現状ではウルトラシリーズ唯一の女性スーパーウルトラマンである。
メザニンが持っている、相手の命を無条件に奪うウルトラの聖女の力が、アクシデントでタマキに移ったその制御権を得たことに加え、タマキが本来持っていた戦士型の能力も持ち合わせたことで、不完全だった二人が完全なるウルトラマンと化したと言える。能力もチートクラスであり、戦闘能力も前作主人公の二柳日々輝=ウルトラマンデュアルⅡが苦戦した怪獣を一撃で屠るほど。
ウルトラマンゼットデルタライズクロー
TV本編におけるゼットの最強形態だが、ゼロビヨンド、ジード、ベリアルアトロシアスのウルトラメダルでウルトラフュージョンしており、 ウルトラフュージョンの中でも初めて強化形態とフュージョンウルトラマンの力を借りた形態でもある。
その構成要素は、
とこれだけでも多いのだが、細かく見ると、
も含まれており、純粋な合体数だけならウルトラマンレイガを構成する人数に匹敵する。
トリガートゥルース
ウルトラマントリガーの最終タイプだが、この形態に変身するにはトリガーダークの持つ闇の力が必要で、イグニスの変身能力が引き換えとなる。変身者はマナカ・ケンゴ1人で、厳密に言えば分離していた光と闇それぞれの面が元の1人に戻っただけなのだが、実際には2人のウルトラマンの変身能力を使っているため、実質的に1人で変身するスーパーウルトラマンとも言える。
ウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロ(ウルティメイトオーバーラッピング)
NEWGENERATIONTHELIVEスターズ編決戦!惑星エスメラルダに登場した新形態。
ウルティメイトフォースゼロとウルトラマンゼロがウルティメイトオーバーラッピングした究極最強形態。姿はウルティメイトシャイニングゼロながら限界を越えたウルティメイトフォースゼロの絆によりエメラナ鉱石を取り込んでアトロシアスに究極進化したテラーベリアルを倒している。