もしかして→決戦!ウルトラ10勇士!!
概要
2015年3月に公開された『ウルトラマンギンガS』の劇場版『決戦!ウルトラ10勇士!!』では、記念すべき平成1号ティガ、伝説の英雄ダイナ、地球生まれのガイア、慈愛の勇者コスモス、絆の光ネクサス、最強最速と名高いマックス、ウルトラ兄弟の一員メビウス、若き最強戦士ゼロ、遥か未来の戦士ギンガ、ギンガの良き相棒ビクトリーと、平成のウルトラ戦士がほぼ総集結レベルで登場・活躍する。
劇中で登場するウルトラ戦士10人や、本編に関するイラストや作品に付けられるタグ。
作中での活躍
物語開始時点ではゼロ、ギンガ&ビクトリー以外の戦士がエタルガーに敗れて時空城に囚われ、辛うじてコスモスの変身者である春野ムサシはコスモスの計らいによって分離させられていた。
やがてUPGの尽力で封印から解けるとゼロとの特訓で力を付けたギンガ&ビクトリーが合流。
自分たちのトラウマから生み出されたエタルダミーを相手に戦う。
劇中に登場したキャラクターは作中のセリフや一部キャラクターをオリジナルキャストが演じていることから過去作に登場した本人である事がうかがえる(コスモス、ゼロ、ギンガ&ビクトリーは明確に正史の本人)。
ただし、立ち位置がかなり特殊なティガは一体どこの時間軸から来たのかは不明(ファイブキングの存在から少なくとも『ティガ』第1話より後であると思われるが…)。
その後の扱いについて
実は、劇場版『ウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』でも当初は再び10勇士が共演する予定だったが、『X』の世界にやってくる経緯を説明しなければならないため、ティガとX本編のテレビシリーズに登場したネクサス、マックス、ゼロの4人のみの出演に留まり、ダイナ、ガイア、コスモス、メビウスの登場は見送られてしまった。一方、『オリジンサーガ』では、対照的にメビウスを除き、ダイナ、ガイア、コスモスと、これら3人に加えて10勇士に含まれないアグルが登場している。
また、公式もこの10名を「ウルトラ10勇士」と呼称(『新ウルトラマン列伝』最終回など)するなど、一時は平成版ウルトラ兄弟に近い位置付けを担わせようとしていたことを窺わせる向きがあったが、その後、ギンガとビクトリーが「新世代ヒーローズ」の枠に括られたことに伴いこの呼称が使われることはほぼなくなり、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場した「ウルトラ8兄弟」や『ウルトラマンギンガ劇場スペシャルウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場した「新ウルトラ5兄弟」同様、「ウルトラ10勇士」という枠組みは事実上消滅している。
このため、現在では特定のシリーズや展開期間に対する呼称ではなく、あくまで「エタルガーの脅威に立ち向かった10人のウルトラ戦士たち」を指すのみに留まり、それ以上の意味合いは持っていないと思われる。
もしも劇場版『ウルトラマンX』での客演が実現していれば、また違った展開を迎えていた可能性もあっただろう。果たしていつしか「ウルトラ10勇士」が揃い踏みする時があるのか、期待したいところである。
こんなふうにすっかり忘れられてしまったかに思えた10勇士だが、2020年にYouTubeの円谷プロ公式チャンネルで配信された『ウルトラマンZ』ボイスドラマ第8回にて久々にゼロ自身の口からその存在が語られた。
また、『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ(2024)』第10回で特集された際には、「強固な繋がりで結ばれた戦士たち」とナビゲーターが解説している。
余談だが、最近ではティガからゼロまでが一括りにされ、ギンガから現行のアークはニュージェネとして扱われている模様。
該当ウルトラマン
大怪獣ラッシュ
2015年3月19日に稼動開始された『ウルトラ10勇士集結編』にて10人全員が集結した(ただし、ルナモードやアンファンスは未登場)。
本作ではプラズマ怪獣を狩るハンターという扱いであり、劇場版とのタイアップでエタルガーも参戦。
ウルトラマンフュージョンファイト!
10勇士に属するウルトラマンを4体スキャンするとキズナボーナスとして『ウルトラ10勇士』が付く。
テーマ曲
激闘!ウルトラ10勇士!!
歴代戦士の戦闘BGMをアレンジしたメドレー。
出典 | 原曲 |
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『ウルトラマンティガ』 | 「ティガ!」、「光を継ぐもの」(作曲:矢野立美) |
『ウルトラマンダイナ』 | 「光の巨人、ふたたび」(作曲:矢野立美) |
『ウルトラマンガイア』 | 「逆転のクァンタムストリーム」(作曲:佐橋俊彦) |
『ウルトラマンネクサス』 | 「ネクサス-Heroic-」(作曲:川井憲次) |
『ウルトラマンマックス』 | 「ウルトラマンマックス2」(作曲:蓜島邦明) |
『ウルトラマンメビウス』 | 「メビウス!」(作曲:佐橋俊彦) |
『ウルトラマンゼロ』 | 「ウルトラマンゼロのテーマ」(作曲:川井憲次) |
『ウルトラマンコスモス』 | 「エクリプス誕生」(作曲:冬木透) |
余談
なお、ウルトラ10勇士にカウントされているのは基本的に平成期に活躍した主人公ウルトラマンである。
いわゆるサブトラマンでカウントされているのはウルトラマンビクトリーのみであり、ウルトラマンアグル、ウルトラマンジャスティス、ウルトラマンゼノン、ウルトラマンヒカリなどの歴代の相棒ウルトラマンは含まれない。
ビクトリーは『ギンガS』の根幹設定に深い関わりを持つキャラクターである上に劇場版公開後に冠番組を持つなど公式からかなり優遇されているので納得の扱いであると言える。
また、2016年にはバンダイから『ウルトラマンシリーズ放送開始50年記念 ウルトラ10勇士 スペシャルセット』(1と2の2種存在)として銀色に塗装されたソフビが販売されているが、これは『ウルトラヒーロー500』シリーズの仕様違い品である。
関連タグ
ウルトラ十勇士 - これを基にしたスピンオフ企画