「我が名はエタルガー‼」
概要
- 身長:55m
- 体重:3万5千t
- 声:鈴木達央/ライル・カー(『ウルトラギャラクシーファイト』英語版)
時空を超えて宇宙を移動する能力や「時空城」の主と、このように時空に関連している所から、肩書きに『時空の戦士』『超時空魔神』といった名を持つ。
金色の強固な鎧と赤い羽衣を身に纏い、仮面を着けている。
その声質と見た目に反して意外にも一人称は『俺』。
戦闘力
実力はウルティメイトゼロとほぼ互角。さらには公式サイトではネクサスの参戦について『本来の姿は伝説の戦士ウルトラマンノアだが、エタルガーとの激戦で体力を消耗したのか、今回はネクサスの姿で登場する』と推測される(言い換えれば実際に倒したかは置いといても公式からノアを倒した可能性があると推測される相応の戦闘能力がある)ほどである。歴戦の猛者である平成ウルトラ10勇士の内7名を単独で撃破し(ちなみにガイアはゾグ以来2度目の敗北でもある)、残り3名の内ギンガ・ビクトリーのコンビすらも容易く退けるなど、並大抵ではない実力者であることに間違いはない。
唯一対抗できたゼロにすら「オレですら手こずってる強敵だ」と言わしめており、いくつもの並行世界で戦い続けていたようだが、互いに仕留めることはできなかった。
エタルガー自身もまたゼロの実力を認めているようで、ゼロとの決着は「メインディッシュ」と語る。実際、まともに戦うにはリスクが高いと判断していたのか、彼との対決は極力避けていた。
戦闘時の最大の特徴はその体の鎧の頑丈さ。
コスモスのネイバスター光線を始め、ギンガのギンガファイヤーボールやビクトリーの最強技シェパードンセイバーフラッシュ等の技でも傷一つ付かず、チャージ短縮版である(短縮版による威力の変化は情況証拠のみで具体的には語られていない)ゼロのファイナルウルティメイトゼロを受けても羽衣が燃えたり、仮面が破壊される程度で耐えきるほどの頑丈さを誇る(アレーナの洗脳が解けそうだったこともあって直後に撤退したが、その際にもゼロの追撃を許していない)。
時空城での決戦では、ウルトラマンギンガビクトリーのハイパーゼットンシザーズ・シェパードンセイバー・メビュームシュート・ワイドゼロショットという鬼のような連続攻撃にもなんとか耐えきり、止めとなったウルトラフュージョンシュートにもかなり耐えるなど、大火力で押し切るタイプとは違う恐ろしさがある。
加えて全身から赤い光弾「エタルセンチュリオン」を放つ能力、相手が最も恐れを示す存在を時に幻覚(エタルイマージュ)、時に実体(エタルダミー)として召喚する能力を持つ。 格闘能力についても前述の通り、アレーナを洗脳しつつウルティメイトゼロの動きを片腕で封じ、撤退直前にもそのゼロにダメージを与える等、終始、ゼロと互角のバトルを演じるほどに卓越している能力頼りではない、確かな実力を持つ存在と言えるだろう。
更に時空城とともに次元を渡る力を持ち、彼を追跡し、捉えきることも困難である。
人物
ウルトラマンに故郷を滅ぼされたアレーナに仕え、彼女のため全てのウルトラマンを封印するために様々な宇宙を渡り歩く忠実な従者。アレーナには慇懃な口調で語りかける一方で、相対するウルトラ戦士には挑発的な言動も多く、紳士的な面と戦いを好む戦士としての二つの顔を持ち合わせる。
以下重要なネタバレあり
本性
アレーナに忠義を尽くしている様に見えて、実はアレーナに「ウルトラマンギンガが彼女の故郷を滅ぼし、自らが助けた」と言う偽の記憶を植え付けて利用していた正真正銘の悪党。
仮面の下の素顔はその本性を体現したかのような、黄金の髑髏ともいうべき醜く恐ろしげな顔をしており(ソフビはこの時の姿で造形されている)、素顔を曝してからは声色も清涼感のあったものから、低く禍々しいものへと変化している。
ヒカルの指摘ではウルトラマンと人間の絆を最も恐れているらしく、それを消し去ると同時にウルトラマンを封印する事を目的としていた。
しかしUPGと春野ムサシの尽力によって封印したウルトラマン達が解放され、ウルトラマンギンガビクトリーとコスモス以外の戦士をエタルダミーで抑えるも、ゼロとの修行によって覚醒したとの対決に突入する。当初はアレーナを味方をつけていたこともあって自身の攻撃でギンガビクトリーとコスモスを追い詰めるが、一瞬の隙を突かれてコスモスのエクリプスモードによってアレーナの洗脳が解かれ、さらにヒカルの説得により彼女を奪い返されてしまう。説得時に無防備になったギンガビクトリーを攻撃しようとしたが、その攻撃もコスモスが庇ったために決定打を与えられなかった。後顧の憂いが無くなったギンガビクトリーが連発する必殺技の前にダメージを受け続け、ついに宇宙に逃走。
しかしヒカルに自身が「ウルトラマンと人間の絆を最も恐れている」と図星をつかれ逆上。ギンガビクトリーに襲い掛かるも逆に平成ウルトラ戦士の全乗せ技「ウルトラフュージョンシュート」を受け爆散、消滅。自分が最も恐れる絆に敗れ去ると言う、皮肉な終わりを告げた。
なお、その正体やウルトラ戦士と人間の絆を非常に恐れている理由などは最後まで明かされる事はなかった。
大怪獣ラッシュにて
大怪獣ラッシュではウルトラ10勇士集結編からハンターとして参戦し、後にエクストラステージで、かなり手ごろなサイズのプラズマ怪獣としても登場した。
オリジナル技として全身に火炎を纏って突撃する「エタルインフェルノ」を有する。
なお、プラズマ怪獣としての姿はオリジナルが異星人のような存在だった為なのか、超巨大化した二色のプラズマソウルを体の周囲に漂わせているという、今まで登場したプラズマ怪獣とは一線を画す異質な姿(ちなみに仮面を被っておらず、醜い素顔を曝け出している)をしている。
ちなみに、上述の様にエタルガー本人がハンターとして登場していることから、プラズマ怪獣として登場しているエタルガーは全くの別人なのか、それとも容姿がそっくりな全くの別物なのかは不明。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズにて
レアリティ星6の無属性ユニットとして登場。
必殺技にエタルセンチュリオン、固有スキルに「終わりなき悪夢」を持っており、後者はエタルダミーを(作中で実現可能な範囲に限り)召喚できる効果を持つ。
登場怪獣はゼットン、ファイブキング、ニセウルトラマンダイナ、ウルトラマンベリアル(NPC版はキングオブモンスやタイラントを召喚)。
以後の映像作品での活躍
ウルトラヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編
2018年8月28日に発売されたDVD「ウルトラヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編」のドラマパートにて復活する事が公表された。
ウルトラ戦士に復讐するため、ウルトラマンゼロやウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルに戦いを挑む。
10勇士の闘い後に復活した、という扱いなのか、最初から仮面はつけておらず声も邪悪な物(声は『10勇士』でウルトラマンティガの声を担当した村上ヨウが担当)。
今回はエタルダミーを使わなかった代わりに本来アレーナが使用していた相手を鏡に封印する能力を独自に会得し、ゼロビヨンド相手にその復讐に燃える圧倒的な力で勝利し力を失わせ、ゼロを庇ったジードを怪獣墓場の鏡に封印。
さらにはゼロと戦う前にギンガを宇宙空間、ビクトリーを地底世界、エックスをサイバー空間、オーブをO-50の鏡にそれぞれ封印していた。
ロッソとブル、そしてゼロが歌の力でウルトラ戦士達を復活させても圧倒するなど相変わらずの強さを見せつけた。
しかし彼らの活躍を見て奮起したロッソとブル、ゼロビヨンド(ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブが合体した)、ジードのアクアストリューム、ワイドビヨンドショット、レッキングバースト、フレイムスフィアシュートを受け今度こそ倒された。
ウルティメイトゼロより強いゼロビヨンドを一度は倒したことや、エタルガーを倒したことのあるギンガ&ビクトリーが封印されてることからファンからは強化して復活したエタルガーではないか?と推測されている(まあ正史ではないからパワーバランスは適当だろうが)
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ
ニュージェネレーションヒーローが集結する本作品でも復活して登場。
日本語版CVはオリジナルキャストである鈴木氏が再び担当。
(英語版CVはライル・カー)
EPISODE 3にて宇宙空間を飛行中のロッソとブルを岩の惑星「ペノル」に突き落とし、EPISODE 4で本格対峙した。
本作では「時空を超え、すべての平行世界を恐怖で包む」という目的が明言されている。
ロッソ&ブルとの戦闘ではロッソフレイム、ブルアクアの攻撃を難なくいなしタイプチェンジした二人が放った「ウインドグランドハイブリッドシュート」をも正面から受け止めて粉砕。相変わらずの堅牢ぶりを見せつけた。
そのまま2人にとどめを刺そうとするもタロウからの出動要請を受けたウルトラマンリブットが救援に駆けつけたことで状況が一変。「ブロッカーエフェクト」で攻撃を弾かれ、「ストロングネット」によって動きを止められたところで三人に逃亡を許してしまう。
EPISODE 6では暗黒軍団の拠点である惑星テンネブリスに帰還。ウルトラダークキラーのウルトラマン抹殺宣言に「ギンガは私がやる」と言ったダークルギエルに対し、「なら私はビクトリーをもらおうか」と返して笑っていた。自身を倒したギンガとビクトリーを狙っていることが窺える(同時にルギエルに配慮した物言いのできる余裕がある様子を見せる。あるいは暗黒軍団の中でビクトリーのダークネスが作られていなかったため、彼がビクトリーポジションに回ったと思われる)。その体術でダークルギエルと共にギンガ&ビクトリーを追い込むが、ゼロを思う気持ちで二人が因縁の姿でもあるギンガビクトリーに合体変身したことで形勢が逆転、ゼロの力である「ワイドゼロショット」でダークルギエル諸共再び引導を渡された。
PV(および上述のEPISODE 6)では一人称が「私」かつ仮面を被っていたときのような声色であったが、EPISODE 4で登場した際には自己紹介の時以外は低く禍々しい声色かつ荒々しい口調と、仮面をつけていない状態で両者を使い分けている、あるいは両者の中間くらいの声色のような状態となっている。
余談
声優はアレーナ役の小宮有紗氏が『特命戦隊ゴーバスターズ』で演じた宇佐見ヨーコの相棒ウサダ・レタスの声優を務めた鈴木達央が小宮の希望で起用され、鈴木も快諾した。
ウルトラマンギンガシリーズの新怪獣では、ダークルギエル、シェパードン、ファイブキング、ビクトルギエルに続いて5体目である(なおサンダーダランビアやスーパーグランドキング等元の個体のアレンジ版はノーカウント)。
人型であるのは、アクションができるようにという坂本浩一監督の希望。
それに加えて、テレビ版のラスボスであった王道怪獣タイプのビクトルギエルとの差別化の意味合いもある。
名前の由来は「Eternal」。
映画の企画段階では「『ギンガS』本編の「命」というテーマに対して永遠の命を持つ存在」として出てくる予定であっため。上述の異常なまでの頑丈さは、ここに由来するのかもしれない。
当初は腕が武器に変形するという案も存在したが、実現が難しかったため、全身にビームを発射できるような赤い球が付けられた。
関連タグ
ヤプール…知的生命体の恐怖を利用する。案外ヤプールとは関わりがあるかもしれない
シャークルマーガレット・・・・・・最も恐れを示したり相手が嫌う物の存在の幻覚を見せる幻覚繫がり。
テラー・ドーパント…仮面ライダーWに登場する怪人で、こちらは恐怖の感情そのものを増幅させて発狂・自滅に追いやるという、エタルガーの完全上位互換の能力を持つ。