「これが! 俺達の! 光だっ!!」
DATA
身長: | 49m |
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全高: | 55m(イージス先端部を含む) |
体重: | 5万5,000t |
飛行速度: | マッハ35 |
走力: | マッハ10 |
水中潜行速度: | マッハ8 |
ジャンプ力: | 4,200m |
握力: | 23万t |
腕力: | 22万t |
概要
アークベリアルとの戦いの中でウルトラマンノアから授けられた選ばれた者だけしか装着することができないとされる白銀の鎧ウルティメイトイージスを装着したゼロ。曰くどんな悪も倒し、更にはノア同様に時空すら超えることができるという光の勇者でウルトラマンゼロの強化形態。
なお、後述のイージスの設定もあってか単にノアの力の一端というわけでもないようでアベ監督がTwitterでファンの質問に答えた時には(ノアと)どちらが上かと決められないと語っている。
ゼロそのものの姿に変化はないが、背部に装着されたウルティメイトイージスのパーツがノアのノアイージスを髣髴とさせる姿になっており、神々しい印象となった。
なお、胸部にある菱形の発光体はカラータイマーではない(元からあったカラータイマーは装着中もきちんと機能している。映像作品では描かれていないが『ウルトラマンフュージョンファイト!』で点滅した音声を聞く事ができる)。
ウルティメイトイージスは、「バラージの盾」とも呼ばれ、人々の心の光の結晶が結集し、その光をノアが授けたものというグリッターティガと同種といっても過言ではないアイテム。
通常は使用者の身を守る鎧となるウルティメイトゼロモードを取っているが、それ自体が強力な武器でもあり、装着を解除して敵を射抜く超弓状のファイナルウルティメイトゼロモードに変形する事ができる。この現象をゼロディフェクターと呼ぶ。この他イージスの名前の如く、分離して盾としても使用可能で、エタルガーの攻撃を防ぎきっている。
また、別次元への移動の際には、ウルティメイトゼロソードで時空の壁を切ってから移動する。ちなみにこの移動能力はノアの次元移動(ディメンション・ノア)と同等である。
未使用時はウルティメイトブレスレットとなってゼロの左腕に装着されており、これがウルティメイトゼロへの変身アイテムとなる。
一応無制限に使える訳ではなく、並行宇宙間の連続した跳躍など大量にエネルギーを使用する行為を行うとブレスのランプが消灯してしばらくは使用できなくなる。だが、この現象は1回しか起きておらず、扱いに慣れた現状での実質運用ではデメリットが無いに等しい。
また大ダメージを受けると後述のとおり破損してしまうこともある。ハイパーゼットンに敗れた際にはブレスが一時的に石化するという現象も発生していた。
ライブステージではストロングコロナゼロやルナミラクルゼロも使用している。
必殺技
- ファイナルウルティメイトゼロ
ファイナルウルティメイトゼロモードに変形したウルティメイトイージスをそのまま撃ち出す必殺技。イメージとしてはウルトラマンネクサス・ジュネッスブルーの必殺技オーバーアローレイ・シュトロームに近い(実際、分子分解は起きないが命中時に青い輝きが放たれる)。
エネルギーチャージが完了するとイージスのクリスタルが全て光り輝くのが特徴であり、クリスタルが輝くまでは発射できないという弱点がある。そのため初回はグレンファイヤー達が時間を稼ぐことでアークベリアルを撃破した。
ただし以降はチャージ時間は短くなってきたものの、エタルガーの本体には大したダメージを与えられないなど効かない・トドメをさせない相手がしばしば登場する。
なお、ライブステージにおいてルナミラクルゼロはこれを無数に分裂させて連射するというとんでもない暴挙をやってのけている。
- ファイナルウルティメイトゼロ・トリニティ
『ウルトラマンサーガ』でハイパーゼットン(ギカント)相手に使用した。ダイナとコスモスのエネルギーを合わせたファイナルウルティメイトゼロ。ギガントを倒すが、肉体が残ったままでありハイパーゼットンはイマーゴへと変身し、ゼロも基本形態に戻った。
- ファイナルウルティメイトフォースゼロ
ウルティメイトフォースゼロの力を集めて放つファイナルウルティメイトゼロ。虹のように五色に光が輝くのが特徴。だが反動もファイナルウルティメイトゼロより大きく、5人がかりで放ったにもかかわらずジャンボットがその反動に感想を口にしている。
ファイナルウルティメイトゼロを大きく上回る威力を持ち、ウルティメイトフォースゼロ SIDE STORYにてメカゴモラを倒した。
- ソードレイ・ウルティメイトゼロ
ウルティメイトゼロソード長大な光の刃を伸ばし、一振りで惑星規模の大きさを持つ宇宙要塞をも真っ二つにしてしまう。ただしギャラクシーソードなどと異なりあくまで真っ二つにするだけで完全な破壊とまではいかず、アークベリアルへのとどめにはチャージ時間のかかるファイナルウルティメイトゼロを選択している。
『ウルトラファイトオーブ』では威力を落とした真空刃として使用し、オーブトリニティのとどめの一撃につなげた。エタルガー戦でも真空刃として放つが、防がれてしまう。
- ウルティメイトゼロソード
ウルティメイトゼロモード時に右腕に装備される白銀の剣。実質抜け殻の状態+罠だったとはいえアーマードダークネスを一撃で串刺しにできる切れ味を持つ。
ファイナルウルティメイトゼロモード時はウルティメイトイージスの先端に装着される。
- GNウルティメイトゼロソード
ロストヒーローズ2で登場。ダブルオークアンタのライザーソードにウルティメイトゼロソードのパワーを合わせた巨大なトランザムカラーの光の剣。EN攻撃では最高クラスの威力を誇る。
また両者の中の人が同じなためか、壮絶な一人芝居と化す。
活用
この形態が登場して以降、ゼロの強化形態は増えたが他の2形態が両方とも変身に何らかの制約があるため、『ウルトラマンZ』ボイスドラマではゼロが自身の最強形態の1つとして挙げている。
デザイン上バランスが悪く、肩を動かして腕を上げるのが困難(「DXウルトラカプセル」で登場したウルティメイトゼロカプセルには可動範囲的に明らかに無理な形で腕を上げているウルティメイトゼロが描かれている)なため、当初はこの姿で激しいアクションは一切しておらず、『ウルトラゼロファイト』でも早回しにしか見えないフェンシングのような剣捌きしかしていない。
しかし、『決戦!ウルトラ10勇士!!』にて遂に普通の格闘戦をする姿を披露した。このころからウルティメイトイージスにベルトが付けられているため、アクション用にイージスを肩で固定している様子。
それでも動きづらいのか他の形態で戦うことの方がやはり多い。ナックル星人バンデロなど次元を越えて逃げる敵に対しては移動用にエネルギーを温存しておきたいという理由もあるのかもしれない。
よって、基本的に戦闘よりも並行宇宙への移動手段として用いられる事が多い。そのため、登場回数はかなり多い形態(ゼロが登場してこちらが登場していない作品を数える方が早いくらい)なのだが、クライシスインパクトでベリアルに破壊された以降は戦闘での使用がほぼなくなっている。
その後登場したウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロは、ただでさえ消耗が激しいシャイニングの状態でイージスを纏っている故に当初はダメージが残るほど消耗が激しいというデメリットがあったが、後に制御に成功しウルティメイトゼロの完全上位互換となった(時間を超える能力が必要でなければ、消耗の比較的少ないウルティメイトゼロを選択する余地はある)。
さらに防御面でも新たにウルトラゼロマントが登場してしまう。こちらは防御面でも一度も破壊されてないと優秀な上、動きやすいのかこちらを纏って登場することが増えた。
おかげで今まで派生形態の中では唯一全ての客演で登場していたのが、『ウルトラマンZ』で途絶えてしまった。
また、『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』ではウルトラダークキラーによってダークキラーゾーンに幽閉されても使用せず「脱出は不可能」と言っていることから、ディメンション・ノアと同じく超えられるのは宇宙間に限られ、異空間からの脱出には使えない可能性もある。『ウルトラマンZ』でもイージスを使うことなくブルトンの能力によって4次元空間に吸い込まれており、脱出の際にはシャイニングの力を使用していた。
破損
『ウルトラマンジード』ではクライシス・インパクトでギガバトルナイザーを再度手にしたベリアルに敗北してしまい、その際にウルティメイトイージス=ウルティメイトブレスレットが破損してしまい次元移動も満足にできない状態となっている様子(次元移動に関しては不安定ながらも何とか行使できていたようだが、第3話で、その次元移動によって完全に破損して光を失ってしまった)。
また、ゼロ自身も戦いのダメージが現在も完全には回復していないらしく、この影響で地球での活動制限時間もわずか2分間のみ(本来は3分間)と大幅に弱体化した状態での戦闘を余儀なくされる事となってしまった(ただしシャイニングなどに変身できないのはブレスの破損ではなくケガの影響である様子)。
最終回で無事にウルティメットブレスレットの修復が完了し、伊賀栗家と別れを告げた後、ウルティメイトゼロとなって帰還した。
余談
『ウルトラマンX』では、ウルティメイトイージスを模したサイバーアーマー「ウルトラマンゼロアーマー」が登場する。次元移動能力に関してはイージスと同等(つまりノアの究極技と同等)とされている他、ウルトラフレアによる時空の歪みを感知して突破することや必殺技であるファイナルウルティメイトゼロさえも使用可能。(Xioの科学力どうなってるんだ…)
企画当初よりモードチェンジではなく鎧を装着する形で検討されていた。デザインイメージは「翼」で初期デザインでは胸のパーツは左腕に装着していた。
初回以降ファイナルウルティメイトゼロのチャージ時間が短くなっているが、チャージ時間に関してはメタ的な都合もあると思われ、クリスタルの様子からチャージそのものは完了しているため威力が劣るというわけでは無いようである(資料などでも効かなかったファイナルウルティメイトゼロを指して当時の最強技と称される方が多い)。さらなる強化形態が変身が解けるほどの威力で放ってもタルタロスがなんとか耐え切る威力しか出てないことから、要塞を破壊したのはこの技の直接の威力では無いのでは?考察する人もいる。
『ウルトラマンジード』ではこの形態の時空移動能力を由来とする瞬間移動が、ゼロのリトルスターの能力として登場。前述の通りこの形態の時空移動自体はノア由来の力だと思われるのだが、第13話でもゼロが自信満々に「オレの力」と紹介している。ゼロ独自の要素でさらなる強化でもされているんだろうか?まあ、同作には同じように授かったアイテムの力が由来のリトルスター能力が他にも登場しているのだが。
関連タグ
シャイニングウルトラマンゼロ ウルトラマンゼロビヨンド - ウルティメイトゼロの上を行く最強形態。ゼロビヨンドはノアの後輩の力を借りている。
ウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロ - シャイニングゼロにイージスの力を掛け合わせた姿
ロイヤルメガマスター - チートラマンから力を授かった強化形態。但しこちらはノアではなくキングの力を授かっており、戦力もロイヤルメガマスターの方が高い。
ウルトラマンタイガ - こちらも肩書が「光の勇者」である。そしてイージス繋がりでもある。