リュウ「ファイヤーシンボルを自分の身体に描きやがった!」
概要
仲間達に正体がバレた直後に体得という、衝撃の登場を果たした強化形態。
インペライザーとの戦いでダウンしたメビウスが、GUYSの仲間達からの声援をエネルギーに変えて復活した際に変身した「燃える勇者」。胸と背には仲間達との絆の象徴たるファイヤーシンボル(ガンフェニックスやリュウとミライのメモリーディスプレイに描かれているもの)が描かれており、全体的な模様も初代ウルトラマンに近いものになっている。
身体能力が大幅に向上し、炎を発する技を多く駆使する。高熱にも耐性があり、『ゴーストリバース』では怪獣墓場の地下深くにある「炎の谷」を唯一通れる宇宙警備隊所属のウルトラ戦士とされている。
ただし炎に強い相手とは相性が悪く、炎をかき消すほどの冷気を操るグローザム(元々ウルトラ一族が冷気と相性が悪いこともあり必ずしも氷属性の相手に相性が良い訳では無い)や炎の谷を根城にしているEXゼットンには苦戦を強いられ、通常タイプに戻ってしまっている。
ウルトラ一族内では炎属性の技を使う戦士は少なくないが、炎属性の戦士は過去戦士の力を元にした形態を除けば、メビウスから17年後に登場したファードランアーマーが出るまで長らく存在しておらず、現在でも希少である。
仲間との絆で生まれた姿であるために当初はGUYSと共闘している時でないと変身できず、その弱点をヤプールに突かれてGUYSと分断されて窮地に陥ったこともあったが、ウルトラマンエースの言葉で離れていても心はいつも繋がっていることに気付いたことで一人の時やGUYSと別れた後でも変身できるようになった。普通の人間であるGUYSメンバーが寿命を全うし既に数十、数百世代先になっているだろう未来の『ウルトラ銀河伝説』以降でも変身が可能なのは永遠にGUYSとの絆が彼とつながっている証でもある(メビウスも一度は寿命の違いで悩んでいた時期があった事が『ウルトラマンタイガ』のボイスドラマで語られている)。
リフレクト星人との再戦ではメビウスブレスを操作する素ぶりがあり、人質を取られて使用できなかったものの、恐らくメビュームブレードやメビュームシュートも使えるものと思われる。
メビウスの強化形態では唯一他のウルトラマンの力を借りずに単独で変身できる為、メビウス本編終了後はこの形態が実質的なメビウスの強化形態として扱われることが多く、メビウスに活躍があるときは高確率でこの形態が登場している。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』において使用した際は、「絆は途切れやしない」という主題歌の歌詞をバックに変身するという、彼とかつての仲間たちの絆の強さを再認識させるような演出が取られたことで話題にもなった。
データ
身長 | ミクロ‐49メートル |
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体重 | 3万6000トン |
飛行速度 | マッハ10 |
初登場: | 『ウルトラマンメビウス』第30話「約束の炎」 |
必殺技
- メビュームバースト
メビウスブレスから発生した炎のエネルギーを胸のファイヤーシンボルに集中させて形成した、巨大な火球を敵に放つ。
単に爆破するだけでは一瞬で再生してしまうインペライザーを、再生を許さず一瞬で焼き尽くすほどの火力がある。
グローザムなど実力で上回る相手には効かない事もあるが(グローザムの能力が他の宇宙人と比べてもイレギュラーすぎたのも一因である)、暗黒四天王のうち、2体を葬っており、戦績は優秀な方だと言える(デスレム戦はジャックのスペシウム光線との合わせ技による撃破となっている)。宇宙恐魔人ゼットとの戦いでは80のサクシウム光線と共に放ったが効かなかった。
平成ウルトラマンたちの能力を授けられた、ウルトラマンギンガビクトリーも設定上は使用可能。
ウルトラマンオーブバーンマイトはこれに似た「ストビュームバースト」を使用できる。
倒した怪獣
インペライザー、ロベルガー、ジャシュライン、ゴモラ、巨大ヤプール
- バーニングメビウスピンキック
ドリルのようにきりもみ回転をかけながらメビュームバーストと同様の炎を纏い繰り出す跳び蹴り。リフレクト星人に敗れたメビウスが、レオ=おおとりゲンに課せられた特訓中、リュウが摩擦熱で薪に火を起こす様子を見たことをヒントに体得した必殺技。
初使用時はまず通常タイプでメビウスピンキックとして使用し、飛び蹴りを防御させてから回転しダメージを与えると共に発生した炎を纏うことでバーニングブレイブへチェンジした。
かつて、レオが地球での特訓で習得したきりもみキックを連想させる技だが、原理が大幅に異なり、きりもみキックが垂直落下しつつ両足で敵の首を交互に吹っ飛ばしていく技なのに対して、こちらは片足を使って威力を一点に集中させ、加熱で敵の装甲を脆くしつつ突貫していく…簡単に言うとドリルの原理に近いという差異がある(きりもみキックはミキサーの原理に近い)。きりもみキックのオマージュでありながら、明確に差別化された必殺技それが、この技の本質と言える。
メビュームダイナマイトのバーニングブレイブ版。威力も通常の倍であるが、特筆すべきはバーニングブレイブの炎を纏う点。これにより、あくまで爆発するだけであるウルトラダイナマイトでは倒しきれなかったインペライザーを再生を許さず打倒している。しかし、その分消耗も激しい。最終三部作のインペライザー戦では、数で押してくる相手にこの技を使用してしまったがために、続く相手との戦闘続行ができず倒れてしまったほどである。
…はずなのだが、何故か劇場版『ウルトラマンギンガS決戦!ウルトラ10勇士!!』では使用した後もカラータイマーが青いままだった。
直前にシェパードンからもらったエネルギーが膨大だったのか、はたまた威力を抑えたのかは不明だが、『ウルトラ銀河伝説』の時点で(とどめとはいえ)相当疲弊していても使用する事ができたので弱点を克服したとも取れる。
※『ウルトラ銀河伝説』以降の時系列は『メビウス』本編よりかなり先のものということが示唆されているので光の国に戻った後の修行や宇宙警備隊の任務の中でさらなる成長を遂げた、ということなのだろう。
- メビュームスラッシュ
メフィラス星人との戦いで使用したが、メフィラス星人に躱された。
- メビュームブレード
映像作品では未使用だが、ウルトラマンフェスティバル2010ライブステージで披露している。
余談
後述のようにウルトラマンオーブのタイプの1つ、「バーンマイト」にはバーニングブレイブの意匠が読み取れるが、スカイダッシュマックスやサンダーミラクルとは違い何故か使用するのは通常形態のカードである。
しかしスペシウムゼペリオンもスカイタイプ、パワータイプのものと思われる能力を使用しているのである程度は可能なのかもしれない。…バーンマイトはどう見てもほぼバーニングブレイブだが。
非常に人気も評価も高い形態ではあるが、「なぜ光の国出身のウルトラマンが専用アイテムもなしに進化できるのか」「商業的にも設定的にもせめて何かしらの専用アイテムを使わせるべきだった」との声もある。バーニングブレイブの場合はメビウスブレスから炎を生み出しているため、アイテムとは全く無関係という訳ではないのだが、他の光の国系ウルトラマンおよびメビウスブレイブは一部例外を除いて別のアイテムによる強化であることと、当時の円谷プロの状況的に製作費回収が不可欠でありながらも相変わらずの販促度外視という状況であり、2つの面から見て問題視されることもある。
デザインモチーフは初代ウルトラマン。
関連タグ
ウルトラマンメビウス メビウス メビウスブレイブ フェニックスブレイブ メビウスインフィニティー
初代ウルトラマン - デザインのモデル
コズミックステイツ - 仮面ライダーフォーゼの似たような形態
サトシゲッコウガ - 絆の力で変身できる強化形態。メガシンカも絆の力で変身できる。
バーンマイト - オーブの戦闘形態。メビウス(とタロウ)の力を授けられており、体にファイヤーシンボルに似た模様が刻まれている。