概要
クライシス・インパクト後に観測されるようになった、怪獣・宇宙人を呼び寄せるとされる謎のエネルギー体。宿主に何かしらの特殊な能力を与える効果があり(励起状態になると宿主に手の発熱や胸の発光などの症状が表れる)、分離させる事でウルトラカプセルを起動させる事ができる。
宿る特殊能力は、起動するカプセルのウルトラ戦士に応じたもの(黄色い光の剣、ヒーリング能力、どこかで見たようなエフェクトの瞬間移動など)となっている。ヒカリ、ゼロ、ジャックの例を見るとわかるようにたとえ道具由来だとしてもそのウルトラマン自身の力と認められた力はリトルスターによって宿るようだ(逆になんかずれてるという意見も出てる能力もあるが)。
ウルトラ戦士以外の人間や生命体にのみ宿っており、伏井出ケイ曰く、宿主がウルトラマンに対して祈る事でのみ分離が可能となるとの事。また、深い絶望に陥ると回収できないらしい。
ケイはベリアル完全復活のために必要なウルトラカプセル起動のため、この物質を狙っている。また、ケイ以外にもこれを狙って多くの宇宙人たちが地球へと襲来するようになる。
なお、レムは開発者権限によりリトルスターに関する情報へのアクセスが禁止されていたが、後に第19話にてプロテクトが解除されたことによりアクセスが可能となっている。
リトルスターの宿主
鳥羽ライハ
リトルスターの影響でウルトラマンキングの声が聞こえる特殊な体質になる。
鳥羽ライハの記事を参照。
原エリ
演:内田未来
第1話~2話で登場。
リトルスターの影響でウルトラマンレオの能力(炎を発生させる特殊能力)を持つようになる。
本田トオル
演:三谷麟太郎
第3話で登場。
リクと同じくドンシャインが好きな少年。
リトルスターの影響でウルトラセブンの能力(バリアを発生させる特殊能力)を持つようになる。
ピット星人トリィ=ティプ
演:桜木梨奈
第4話で登場。リトルスターの影響でウルトラマンヒカリの能力(光の剣を生み出す特殊能力)を持つようになる。
トリィ=ティプの記事を参照。
宇宙生物モコ
第5話で登場。リトルスターの影響でウルトラマンコスモスの能力(ヒーリング能力)を持つようになる。
ルナー、モコ(ウルトラマンジード)の記事を参照。
伊賀栗マユ
伊賀栗レイトの娘。第9話にて、リトルスターの影響でウルトラマンゼロの能力(瞬間移動能力)を持つようになる。
演:寺田農
リクの名付け親である老人。リトルスターの影響でウルトラの父の能力(千里眼・バリアを発生させる能力)を持つようになる。
佐倉藤子
演:石上ひなの
第16話、第17話で登場。
AIBの施設に保護されている少女。
リトルスターの影響でウルトラマンジャックの能力(左手から斬撃波を出す特殊能力)が発現している。
満賀富士夫
演:キャッチャー中澤
第16話、第17話で登場。
AIBの施設に保護されている男性。
リトルスターの影響でウルトラマンエースの能力(両手から光の刃を放つ特殊能力)が発現している。
松本鉄朗
演:高月雪乃介
第16話、第17話で登場。
AIBの施設に保護されている少年。
リトルスターの影響でウルトラマンタロウの能力(物体を爆破する特殊能力)が発現している。
深海怪獣グビラ
第21話で登場。リトルスターの影響でゾフィーの能力(浴びると痺れてしまう潮)を持つようになる。
グビラの記事を参照。
真実
以下、重大なネタバレにつき未見の方は注意
その正体は、「幼年期放射」と呼ばれるものが、ケイの散布した特殊な物質「カレラン分子」を取り込んだ生命体の内部に蓄積することで形成されるエネルギー体である。
クライシス・インパクトによる宇宙崩壊を防ぐため、ウルトラマンキングは自分の身体を宇宙と一体化させて宇宙を修復したが、同時にキングの身体や力は宇宙全体に拡散し、宇宙の傷を癒しながら生命体を通して宇宙全体を循環するようになった。これこそが幼年期放射であり、いわばキングの一部である。
ウルトラカプセルの力を用い、肉体を失ったとされるウルトラマンベリアルの復活をもくろむ伏井出ケイは、これを用いてカプセルを起動・回収するべく、物語の6年前、幼年期放射を生命体の体内に留めるための分子を散布した。それが、カレラン分子である(幼年期放射を紙の束に例えればこちらはクリップみたいなもの、というべきか)。生命体の体内に空気とともに入り込んだカレラン分子によって、幼年期放射は生命体の体内に留まり、光の塊として集約する。これがリトルスターであり、即ち、ケイこそがリトルスターを生み出した張本人ということになる。
しかし生成されたリトルスターは宿主がウルトラマンに祈ったときにウルトラマンにしか譲渡されないことが判明(実際、リトルスター回収のため、最初に発現したライハとその両親をケイが襲い両親を殺害した際、ライハの深い絶望によりリトルスターは観測不能なほど矮小化してしまった)。そのため、ケイはリトルスターを回収する「ウルトラマン」を創ることをベリアルに提案。ベリアルはその提案に乗りケイに自分の遺伝子を預け、ケイはそれをもとに生命体を作った。それがジード=朝倉リクである(ただし、リクは最初にリトルスターが観測される前に作られており、一種の矛盾が生じてしまっている。あるいは前述のケイの行動は、回収には宿主の目の前にウルトラマンがいることが不可欠か、またはベリアル融合獣でも回収可能か、といったことを確かめたものである可能性も考えられる。事実、ケイは2話において、次なるリトルスターの回収を『研究』と称している)。
さらにケイは、リクが「ウルトラマン」となるであろう来るべき時に彼の拠点となるであろう基地・星雲荘、その報告管理システムたるレム、さらにライザーとカプセル2つを天文台の地下に置き、6年後に新たなリトルスターが発現するのを待つこととなる。
結果として、リトルスターはリク・ライハ・レムの運命を大きく決定づけることとなっており、その意味では、物語の根幹をなす存在であるといえる。
なお、ベリアルの肉体の復活に必要なカプセルの数は8つだったようだが、結局ケイは回収に失敗し、それどころかそもそもベリアルが肉体を失ってなどいなかったことが判明、さらにケイの意思に関係なくリトルスターは現れ続けたため、その後ケイは、ジードの戦力強化を防ぐべく宿主ごとリトルスターを消去しようとするという行動に出ている。
ちなみに、トリィ=ティプの16話での発言によれば、AIBではカレラン分子を分解する酵素の開発が進められているとのこと。リトルスターとはやや異なるが、ベリアル・アトロシアスの体内にあるストルム器官にもカレラン分子が存在しており、そうして生成された擬似リトルスターとでも言うべきものを、ベリアルは器官の位相反転機能で闇の力に変換し自身を強化していた(このせいで宇宙が今度こそ崩壊しようとしていた)ことから、その酵素を含んだガスをカラータイマーに撃ち込み弱体化させる作戦が計画・実行されている。
最終話にてベリアルが倒された後、宇宙の傷が完治し、キングが肉体を取り戻して光の国のあるM78宇宙へと帰っていったため、カレラン分子の有無にかかわらず新たなリトルスターは現れなくなったが、起動したウルトラカプセルはその後もリクが所有している。